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2006年8月 4日 (金)

私は脳が溶けてます

「プライベート・ライヴズ」の稽古は、
今日も果てしない読み合わせだ。

三幕やってから、一幕二幕に戻るのだと、
世界史に名を残すであろう偉大な演出家の山田が、
昨日、宣言してた。
永遠に終わらないじゃん。

稽古場に入ってきた久世星佳姐さんの格好は、
鮮やかなブルーの可愛いTシャツに、
色とりどりのすっげえカラフルなスカートだ。
完璧、リゾートスタイルだ。
「海にでも行くんですか?」と訊いたら、
「そうなのよ。これでビーサン履いたら、
稽古場じゃなくて、海に行っちゃうとこだったのよ」とお答えになった。
「そうなのよ」じゃないです。
稽古中止になるとこだったじゃないですか。
行くなら、私も連れてってください。是非。
私も海に連れてってくれるなら、稽古なんかどうなってもいいし。
苦しむがいい、演出・山田。

今日は、なんと言っても詩梨ちゃん(22歳。一番若い)が主役だ。
昨日も一昨日も稽古場に、すごい早くからきてたのに、
読む台詞がなかった。
今日からのシーンに登場だからだ。
お待たせだ。
詩梨ちゃんは、昨日も一昨日も、出番がないのに、
山田の駄目出しを真剣に聞きながら、
なんかずっと真面目に細かくメモした。
何勉強してたんだろう。
山田のギャグを盗んでたのか。それはやめておけ。

Sirichan_2 彼女が、詩梨ちゃんです。
とってもラブリーな22歳。
10年片思いしてるんですって。
あれ、待てよ。
10年て、12の時からか?
私の聞き間違いだったかもしれません。

稽古は詩梨ちゃんの台詞から始まる。
演出・山田が、
「じゃあ、詩梨ちゃん、
準備ができたら勝手に好きな時に、
始めてください。
詩梨ちゃんの準備ができるまで、
亀田興毅の判定勝ちについて、みんなで話してましょう」
とか言いやがる。
底意地が悪いというか、もう腹黒いぞ、山田。

葛山信吾さんは、三幕は、二日酔いで登場してくる場面からだ。
いきなり、演出・山田の駄目出しが飛ぶ。

「葛山さんは、油断してると、どんどん爽やかになっちゃうので、
油断しないで、二日酔いで気持ち悪いをちゃんとやって下さい」

事実、確かにそうだ。
二日酔いでどろどろな場面なのに、葛山さんてばすげえ爽やかだ。
油断してると爽やかになる人ってのも珍しい。
どういう人なのだ、葛山さんは。
すごく謎だ。

一昨日、ディスカッションしてた時、
演出・山田が、葛山さんにいきなり訊いたんですよ。
「『あの時は遊んでたなあ。ひどいことやっちゃったよなあ』って時ありましたか?」

「はい、ありますね」と葛山さんは爽やかに答える

隣で、「ええええええええええ?」と、
西様が、もはや脳死状態になって、葛山さんを凝視している。
西様の頭の中には、
どんな「遊んでた」「やっちゃった」がイメージされてるのだろう。

勿論、私も、期待する。
こんなカッコイイ人がどんな風に遊んでしまったのだろう。
これは、聞いちゃっても、ブログとかには書けないなと思いながら。

葛山「東京に出てきた頃は、遊びまくってました(遠い目)」

遊びまくっていたのか、葛山さん・・・
そんな風には全然見えないぞ。

葛山「ある時、友達と、呑んだ後でボウリングに行ったんですけど」

・・・・ボウリング・・・?

葛山「ボール投げたら、ボールがレーンじゃなくて、
   上に向かって飛んじゃったんですよ。
   そしたら、ボールが天井にぶつかっちゃって、
   なんか落ちてきたなあと思って上見たら、
   ボウリング場の天井に穴が開いちゃってたんですよ。
   その時、あー、やっちゃったなあ~って・・・」

ボウリングのボールを天井まで投げ上げた・・・のか・・・?

葛山「呑んでたから、多分、指がむくんでたかなんかして、
   投げたつもりなのに、指が穴から離れなくて、
   ボールを離したのが、手を伸ばしちゃった後だったんですね。
   だから、ボールが天井に飛んじゃって・・・」

・・・やっちゃったって・・・・
ボウリング場の天井に穴開けたことなのか?
いや、確かにとんでもないことやっちゃった話、なんだけど・・・

葛山「天井に穴開けちゃったから、今度は指は早く穴から抜こうと思って、
   次に投げた時は、普段投げる時より早めに指を出したんですけどね」

天井に穴開いてるのに、次投げたのか?

葛山「それでも、指が抜けるタイミングが少し遅くて、
   今度は、隣のレーンに、ボールが飛んでっちゃったんですよ。
   そしたら、隣の人のレーンをストライクにしちゃって。
   またも、あー!やっちゃったって・・・
   謝りましたよ。
   『僕がストライクとっちゃってすみません』って。
   笑って許してくれました。
   隣のレーンの人、いい人でした」

・・・・・・・(私も脳死)

葛山「呑んだ後で、ボウリングする時は、指が穴から抜けなくならないように、
   注意した方がいいんだなって学習しました。
   その時は、ほんと『あー、やっちゃったなあ~。ごめんなさい』って、
   すごく思いました」

・・・・・・・(脳死っていうか、もはや脳が蒸発してる)

これ、聞いたその時は、爆笑だったし、
取っておきの爆笑ネタだな、
いつか書かなくては、と思ったけど・・・
書いてみると、爆笑というよりは、
一体どういう人なのだ、葛山さんは???という困惑の方が大きい。

何しろ油断してると爽やかになっちゃう人だし。
ということは、爽やかな時は、油断してるのか?
もはや完全に理解不能だ。

まあいいか。
キレイなお顔だし、信じられないくらいとてつもなく性格はいいし、
芝居してるの見てると、時々、鼻血が出るほどかっこいいなと思うし、
それがあれば、もう理解とかできなくてもいいか。

久世姐さんも、最初にチラシの写真撮影で葛山さんに会った時、
「なんてお肌がきれいなの、葛山さんて」って心から言ってました。
久世さんだって、お肌すべすべで、
「一回でいいから、ほっぺに触りたいなあ」
って思うくらい綺麗なんですけど、
葛山さんも確かにお肌すっごく綺麗です。

だから、もう理解とかできなくても、
存在してくれてるだけでいいや、葛山さんは。

西様(あ、西川浩幸さん、一応説明)、大活躍で、
私は爆笑し続けで、全然台本見てなかったですよの、
三幕読み合わせが終了すると、

「今日は、さらに一幕二幕もやると大口を叩いてましたが、
これで稽古終わりにします」
と、
いずれウエスト・エンドで大ヒットのミュージカルとか演出して、
サーの称号をもらうことが確実な日本が誇る演出家・山田が、
きっぱりと宣言した後で、
「終わりでいいですか?」と、久世姐さんの方を向いてご意向を伺ってる。
久世姐さんは、「はい」と答えた。

で、稽古が終わった。

今日の今日まで知らなかったんですが、
稽古が終わりかどうかは、
演出・山田が決めるのではなく、
久世さんが決めるんですか? この稽古場。
もういろんなことが理解不能だ。

まあいいか、久世姐さんが決めるっていうのは・・・

それは・・・・それは・・・普通だよな。

当然だって気がしてきた。
だって、久世姐さんがいるんだから、
何かを決定するとしたら、久世姐さんしかいないよな。

暑いせいだと思うんですが、
完全に脳が溶けてる気がします、私。

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