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2006年8月26日 (土)

初通し!

本日、「プライベート・ライヴズ」稽古場は、
初めての通しでした。
通しというのは、
芝居を最初から最後まで、
一気呵成にやりきることです。

初めての通しは、私でも物凄く緊張します。
別に出てるわけじゃないく、
見てるだけですが、
それでも緊張します。
何しろ、この芝居の全体像が、
初めて目の前にたち現れるのです。

今まで、それぞれの場面を、
分けて稽古していた時は、
完全に呑気な観客の私ですが、
この初の通しで、もし万が一、
「これは芝居として成立していない」
とか言うことになったりなんかしたら、
大変なことです。
稽古を見ている限りは、
そんなことはありえないのですが、
それでも心配です。
取り越し苦労と判っていても不安です。
台本に問題があるから芝居になってない、
という可能性もないことないからです。
しかも、ほんとに台本が駄目ってのが、
問題の原因だとしたら、
今からは根本解決はできないですし。
ないことないことが、頭をよぎって恐怖で満杯になります。
いや、あることあることかもしれない・・・

さらにそのうえ、
通しを見てる間は、私には何もできません。
キャストとほかのスタッフの皆様に任せるしかないんです。
「お願いだから、芝居になっていてください。
さらに贅沢な悩みですけど、
できるなら、面白い芝居であってください」
と、念を送ることしかできません。

話は全然変わりますが、
壊れていたら完全にヘコむので、
触らないようにしていた、
フリーズしたDVDに、
勇気を持って電源入れてみたところ、
普通に動きました。
やった!

これは、
パルコプロデューサーの祖父江さんが、
私のパソコンとDVDが直るように、
念を送って下さったおかげです。
祖父江さん、ありがとうございます。

で、通しですが、
いつも稽古場にいるスタッフ以外にも、
装置、照明、音響、衣裳、ヘアメイクのご一同と、
そして、
悪魔の親玉・渥美さん、
とか、
たくさんの人々がいらしたので、
稽古場ですけど、初通しですけど、
なんか大勢の観客がいます。

あ、
ノエル・カワードさんは、いらっしゃいませんでした。
日本語でやってるし、仕方ないか。

さあ、通しが始まるぞ。

すげえ緊張します。
そして、何もできない私。

やっぱ、祈るしかないです。

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通しは無事終了しました。
私は、面白かったです。
私が面白ければ、まずは、いいです。
あとは、演出・山田と役者さんたちが、
さらに面白くしてくれることでしょう。

あー、ほっとした。

通し無事終了を祝うために、
また、お食事会がありました。

今日のお食事会は、レバノン料理でした。
現在のレバノン情勢と世界平和について語り合う、
アカデミックなお食事会です。
さらにベリーダンスショーを鑑賞できるという、
非常にレベルの高い、アカデミックなお食事会です。
ベリーダンス付きレストランに決定したのは、
お食事会永久幹事の西様です。
レバノン料理ってどんな料理だか知らないけど、
ベリーダンスショー付きが決め手になったようです。

レバノン料理ってなんだか全然知らなかったのですが、
「レバノン料理って、トルコ料理の親戚みたいなもんか?」
とか話してたら、
レバノン料理店主ジョーが、いきなりすっ飛んできて、
「レバノン料理、特徴は、なにしろ、ヘルシー!
ヘルシーな証拠に、オリーブオイルとレモンジュースしか使いません!
サラダ油絶対に使いません!
野菜たくさんです!
ヘルシーです!
レバノン料理、ヘルシーでおいしーです!
なので、世界的に有名です!!
お見知りおきください!!!」
と丁寧な物腰と口調ながら、
なんで世界的に有名なレバノン料理知らねえんだよ!
という怒りをこめて、ご説明くださったので、
大変よく理解できました。
ありがとうございました、店主ジョー。

西様の愛する葛山しんちゃんは、
よんどころない用事で、参加できなかったのですが、
同じくらい西様が愛している久世のんちゃんは、
お食事会の間、またも西様をかまってくれてたので、
西様、嬉しかったと思います。

のんちゃんが、
またまた、新たな西様のあだ名を考えてついて、
命名しました。
その名は、
「キャラメル王子」
です。

キャラメルボックスさんの王子様なので、キャラメル王子です。
主眼は、「王子」です。
のんちゃんは、
西様は、おとぎ話の絵本とか昔の少女マンガに出てくる
王子様のコスプレが似合うと確信してるそうです。
真っ白のタイツと、
赤いビロードのちょーちんブルマみたいな王子様の衣裳が、
絶対にぴったりだと思っていて、
その姿の西様のイメージが、
頭の中にはっきりとあるのだそうです。
稽古の初日に「西様」と命名した時も、
すでに、そのイメージがあったのかもしれません。

なので、西様には、
「王子」という呼び名も増えました。

王子西様は、
アラックというレバノン蒸留酒をお頼みになり、
「余の口には合わない酒である」
と仰せになりながら、
飲んでおられました。
お口に合わないアラックの次には、
「えっちなラムセス」
というカクテルをお飲みになられました。

おそらく、稽古で、セクシーな演技を見せる、
しんちゃんのんちゃんに対抗しようと、
王子はお考えになったことと思われますが、
「えっちなラムセス」におなりになってどうなさろうというのでしょうか。
おそれながら申し上げます。
「えっちなラムセス」は、方向が違うと思われますが、
いかがなものでしょうか、王子。
いえ、王子が「是が非でも余はえっちなラムセスである」と仰るのでしたら、
私に、異存があろうはずがございません。
「えっちなラムセス」でけっこうでございます。
王子は「えっちなラムセス」であらせらせます。

お帰りの際、
口笛を吹くとどこからともなくやってくる、
王子の愛馬の白馬フィリップが、
夏休み中だったらしく、
代わりに自転車にまたがり、
「さらばじゃ、皆の者」と仰せになると、
王子は、颯爽とお帰りになりました。

明日は日曜で、稽古休みです。
私は爆睡する予定です。

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