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2007年10月21日 (日)

ここにいます

Kokoniiru 本番前の開場した後とかに、
基本的に、
私はここにいます。

ここはTHEATER/TOPSの、
階段の途中です。
TOPSでの公演の場合は、
大概ここにいます。
他にいる場所がないからです。

で、私が開場時間に、
ここに座っていたら、
お手洗いに行っていた、
音響の小宮さんが、
私に小さな声で耳打ちしました。

「あの・・・・
鹿野くんの髪型なんですが・・・」

え?
なぜ、音響の小宮さんが、
鹿野の髪型について、
私に報告してくれるのだ・・・?

小宮さんは続ける。

「鹿野くんは、
鏡見て、
『完璧だ!!』って、
楽屋中の全員に聞こえるくらいの大きな声で独り言を言って、
完全に完璧だと思っている上に、
演助のみきさんに、
『今日は、完璧に、飯島さんのイメージ通りのスタイリングになりました』
と自慢げに報告してました。
みきさんも、
『ちょっと違うな』と思ったのか、
『鹿野くん、それじゃあ、強風の中を歩いてきた人みたいだよ』
って言ってたんですが、
全然、鹿野くんは聞いてなくて、
『今日は完璧!!』
って、また大きな独り言を言いながら、
去っていってしまったんですが・・・・
大丈夫でしょうか・・・・」

それは・・・・
大丈夫じゃないような気がする・・・

と思ったけど、
開演の20分前くらいだったので、
今から私が行ってみて、
「全然駄目だ」
と言ったら、
鹿野が、パニックして、
芝居どころじゃなくなったら、
最悪なので、

「えーと、鹿野が出るまで、
開演から三十分くらいあるから、
その間には、ちょっと落ちつくんじゃないかな・・・」

と希望的観測で、
見ないことにした。

ヘアメイクさんがついててくれれば、
何の問題もないのだが、
そんな予算は、
どこにもないので、
役者さんにご自分でやっていただいている。

せめて、
私が多少なりともできれば、
まだいいのだが、
自分の髪の毛さえ、手に負えてない私に、
何ができるというのだ。

鹿野には、

「えーとね、
今どきの若者が、自分で頑張ってスタイリングした風な、
高校生とかでさ、
パーマはかけちゃいけない人が、
毛先とか、ちょっとつまんでねじって、
ナチュラルな無造作風な跳ねがある感じに仕上げたいんだけど、
あきらかに、
『おまえ、その髪の毛のスタイリングに、1時間くらいはかけただろう』
って感じに、
あからさまに頑張った、
無造作ナチュラルな髪の若いもんが、
よくよく電車とかに乗ってるじゃん。
あーゆー感じにしてほしいんだけど」

つまり、

「頑張って自分でやった無造作風」
の髪にして欲しかったのだが、
あんまり、伝わらなかったみたいだ。
でもって、
実際に、私がやってあげられればいいのだが、
私自身も、
「無造作なスタイリング」など、
まったくできない。

なので、

「えーと、自分の手でナチュラルにした感があればいいです。
できるだけ、鹿野くんが思う、
無造作にしてみてください」

と、結果的に言っておいてあった。

で、

「鹿野の思う完璧ってどんなだ・・・」

と、思いつつ、本番見てたら、
鹿野が出てきた。

・・・・・・・・・・・・・・・・

これは・・・・

これでは・・・

これではまるで・・・・

・・・・きのこの山だ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

鹿野は、
髪の毛が太くてボリュームがある方なので、
「髪の毛切ります」
という時に、
「シャギー入れてもらって」
とは言ってあったのだが・・・
それなのに、
根元から髪の毛が全部立っている感じで、
ただの、

「頭のデカイ人」

になってる。

「何もしないでって言った方がよかったかも・・・」

と、すげえ後悔した。

で、鹿野は、
怒ってる芝居が多くて、
その「きのこの山」のような、
ボリュームの髪型で、
怒りの表情をすると
私には、

「うしろの百太郎」

にしか見えない。

普通の、どこにでもいる、若い者、

に見えたいのに、

「うしろの百太郎」
に見えては、
これは非常にマズイ。

それでは、
どこにでもいる若者、
ではなく、
この世にいない人だ。

でも、今本番中だし、
どうにもできない。
「うしろの百太郎」の回をご覧になったお客様、
ほんとすいません・・・・

私の指定の仕方が、完璧に間違ってました。

「きのこの山」で「うしろの百太郎」の本番の後に、

「ごめん、鹿野くん、
私が悪かった。
普通にして、ただの普通・・・」

と、言い直した。
そしたら、

「ふつうって・・・・・・・?」

と凄く悩んでしまった。

なので、
瀧川が、鹿野のスタイリングをやってくれることになった。
ありがとう、瀧川。
普通にしてあげて。

今日、日曜日には、
鹿野のご親族の皆様が、
観にいらしてくださった。

瀧川がスタイリングやってくれたので、

普通、

だった。

よかった・・・

「うしろの百太郎」じゃなくて・・・・

で、
鹿野のご親族の皆様から、
萩の月とか、
ずんだ餅とか、
仙台銘菓「伊達絵巻」とか、
焼きさば寿司とか、
そして、
稽古場と楽屋で話題騒然の、
仙台銘菓と言うほど有名ではないらしいが、
鹿野家では、
常備されているという
「パパ好み」
というお菓子とか、
たくさんの差し入れを頂きました。
ごちそうさまでした。

月曜日も公演あります。
これから続く平日の回は、
比較的、
ていうか、
かなり、チケットがまだございます。

どうか、
どうか、
くどいですが、
二重の膝を三重にも折って、
伏して、
お願い申し上げます。

ツーアウト
観に来てください。

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