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2008年2月15日 (金)

「ウェディング・シンガー」、観れば確かにハッピーになるみたいだ、を実証

私のお馬鹿な父母が、
「ウェディング・シンガー」を観に来た。

父は、ミュージカルというものを、
生まれて初めて観る。
ミュージカル・デビュー。
なんか知らんが、ものすげえ緊張している。

「こんなオジサンなんか、
ひとりも観に来てないじゃないか!
ほんとに観ててもいいのか?
上原多香子ちゃんの追っかけかなんかと思われたら、
どうしたらいいんだ!?」

とか余計なことを心配している。

オッサンが観ててもいいに決まってるし。
別に多香子ちゃんの追っかけと思われてもいいじゃねえかよ。

実際、始まったら、

「多香子ちゃん、
やっぱり美人だな可愛いな清楚だな可憐だな。
さすがだな、
伊達に上原多香子ちゃんじゃないな」

とか言ってるし。

伊達に上原多香子って、
意味判らねえよ。
そりゃ、伊達じゃねえよ、
本物だしな。

父本人もよく訳も判らず、
うわ言を言ってるようだ。

最初のうちは、

「手拍子してもいいのか?
ほんとにいいのか?
ここは手拍子いいのか?
拍手してもいいのか?」

と、
いちいち許可を求める。

うるせえよ!

手拍子でも拍手でも、
お好きなところでしてください。

が、しばらくしたら、
勝手にノリノリで手拍子も拍手もしていた。
放っておいたら、
塩田さんと一緒に踊りだしかねない勢いだ。
どうだろう、父。

しまいにゃ、

「もっと手拍子したいんだけど、
手が痛くなるんだが」

とか文句言ってるし。
だから、
いいから、
好きにしてくれ。

それにしても、
こんなノリノリな父は、
初めて見た。
嬉しいとも言うが、
身内的には、
ちょっと怖いぞ。
まあいいや、ノッててくれ。

関係ないが、
私の父母は、
かなり昔から、
知り合いの間では、
「イメルダ&マルコス」と呼ばれていた。

「ウェディング・シンガー」だからって、
作ったネタじゃないです。
マジで、です。

母は、
香港あたりのナイトクラブの女社長みたいに、
ド派手で、
父はおそろしく地味な人だからだ。

私の関わった公演を、
二人して観に来ても、
「いーじまのお母さんは確かにいたけど、
お父さんもいたの?」
と、あらゆる人が言うくらい、
父は影が薄い。

私の母を見た人は多いが、
父を見た人はいない。
確かにそこにいるんだけど、
母が無意味に派手なので、
父は誰にも見えない。

だもんで、
「イメルダ&マルコス」
と20年前くらいから呼ばれている。

で、
母イメルダの方は、
これはもう、
放っておいてもうるさい。

ミュージカルでほんとよかった。

母イメルダは、
初めて見たのに、
新納ジョージを、
いきなり、大変、お気に召したようだ。

「ジョージ、
スタイルいいし、
イケメンだし、ほんと綺麗ね」

と連呼している。

「でさ、
ジョージは、
オネエマンなの?」

ええ、そーゆー役ですから。

「実際の本物のジョージも、
オネマンなんでしょ?」

いや、だから、役ですから。
芝居ですから。

「違うのよ!!」

だから、何が違うんだよ!!

「ジョージは、
オネエマンなのよ。
あんなにイケメンで、
スタイルよくて、
かっこよくて、
で、
オネエマンなのよ・・・・素敵・・・」

あんたは、腐女子か!!
てか、
腐ババァか!!
いや、
あきらかに腐ババァ。
身内的には、恥ずかしいぞ。

父マルコスは、
終わってから、

「俺はな、
俺はな、
生まれて初めて、
立って拍手しちゃったよ!
あ、それは、
前の人が立ったから、
立たないと見えないから、
仕方なく立ったんだからな」

と、
死ぬほどどーでもいい言い訳をしていた。
いや、だから、
ほんと好きにしてくれていいんだってば。

母イメルダも、
父マルコスも、
ハイテンションで帰っていった・・・

お客様としては、
ほんとありがたいが、
身内的には、
すげえ恥ずかしいです。

ミュージカルを生まれて初めて観た人で、
客席にいるのに、
リアクションとか、
レスポンス的なことは、
まったく初体験で、
舞台は静かにおとなしく観るもの、
ってのが基本な父も、
ノリノリで、
超元気で帰っていってくれたので、
正直、ほっとしましたけど。

私も、
久々に観ました。

ここのところ、
打ち合わせ漬けで、
しかも、
なかなかいいアイデア出てこないし、
正直、
煮詰まりの負のスパイラルに、
入りかけてました。

で、まあ、
「ウェディング・シンガー」は、
初日とかは、
やっぱ、緊張してたので、
何が何だかよく判らない状態でしたが、
今日は、
完全に観客です状態で観てました。

ストーリーも何も、難しいことは、
まったくひとつないので、
頭使わなくて観てられるし。
観てるうちに、
頭が元気になったってか、
馬鹿になったってか、

「今思いついてることでいいじゃん。
案外、いいこと思いついてるじゃん、私。
これでいいじゃん。
いけるじゃん♪」

とか思えてました。

実際観てる間に、
一個二個、
いいことも思いついたし。

ま、こーゆー時に、
「いいアイデアじゃん!」
て思ったことって、
結果、使えなかったってことが多いんですけど、

でも、
一個なんか思いついて、
頭、元気になると、
次のことが思いつけるから、
それはそれで意味はありますが。

とにかく、頭、回ってきて、良かった。

・・・良い方に回ってるんだか、
馬鹿な方に回ってるんだかは、
今は考えないようにしよっと。

うちに帰ったら、
母イメルダから、電話があった。

「またジョージに会いたいから、
観に行ってもいいかしら」

そしたら、後ろで父が喚いている。

「お母さんが行くなら、
お父さんも行くぞ!!
お母さんがほんとに行くなら、
お父さんもほんとに行くからな!!」

・・・来ないでください・・・・

「ウェディング・シンガー」、
観れば、
ハッピーで元気な人になるのは確かみたいです。
ただ、
ちょっとお馬鹿になるかもしれません。

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