2008年4月19日 (土)

誰が決めた

何のプランもなしに、
ごく普通に、
本当に何気に、
缶コーヒーを飲んでいたら、
歌川が言うではないか。

「缶コーヒーなんか男の人しか飲まないよ」

そんな決まりが、
この世にあったとは知らなんだ。

「え? なんで???」

まったく判らなかったので、
素朴に訊いてみたところ、

歌川は、

「缶コーヒーは、
営業で外回りとかして、
疲れたサラリーマンとかが飲むものだよ」

と、教えてくれた。

そうなのか・・・

そうだったのか・・・・

「じゃあ、女の人は何を飲んだらいいわけ?」

と、重ねて問うと、

「女の人は、
マウントレーニアとか、
スタバとかドトールとかの、
ストローをさして飲むやつを飲むんだよ」

だそうだ。

私も、
コンビニのスタバ・ミラノ・エスプレッソとか、
あと、最近売ってる、
世界のキッチンがどうしたとかいうやつの、
香ばし麦カフェ・オ・レとかカラメル・オ・レとかは、
好きで飲むけど、
スタバ・エスプレッソとかはちょい高いし、
コンビニに寄ってる暇がない時とかは、
自販機で買うし、
でもって、自販機は、
ストローさして飲むやつは、
売ってくれないから、
缶コーヒーしかない場合は、
何の疑問も持たずに、
缶コーヒーを買っている。

女の人が買ったり飲んだりしちゃいかんもんだとは、
露ほども思わんかった。

「それはいつから決まってる話?」

と、さらに尋ねると、

「だって、缶コーヒーのCMって、皆男の人じゃん」

と訊いた質問の答えじゃない答えが返ってきた。

確かに、宇宙人ジョーンズだとか、
贅沢川藤だとか、
ダルビッシュ微糖だとか、
全部男性だが、
だからと言って、
女の人が飲んじゃいけないって決まりはどこにあるんだよ!
って、訊いてるんだが。

女の人も飲むだろ。

飲まねえのか?

いや、待て。
前に米倉涼子だったかが、
缶コーヒーのCM出てたじゃねえかーっ!!

と思ったが、
あれもサラリーマンなコスプレだったし、
明らかに男性ターゲットだな・・・

そうなのか・・・
今日まで生きてきて全然知らんかった・・・

何がいかんのだ。

缶がいかんのか。

じゃ、缶茶とか缶コーラとかもいかんのか。

ストローをさせばいいのか。

缶コーヒーには、ストローさしたらいかんのか。

・・・それは、なんか、絵的にいかんような気はするな。

ちまちましてるし。
ドリンク剤でも飲んでるみたいだし。
それは確かにないな。

じゃ、何か、
缶ビールにも、ストローささんといかんのか。

缶ビールにストローは、もっとねえだろ。

ウメッシュにも、ストローはささんだろ。

あ、ウメッシュのCMの、
誰だっけ、誰だっけ、
宮崎あおいちゃんだっけかな間違ってたらすいませんは、
絶対にストローさしてないと思うが、どうか。

缶は別にかまわんのか?
酒ならいいのか?
コーヒーと缶という組み合わせがいかんのか?
コーヒーにはストローがなきゃいかんのか?

ホットはどうなのか。
あたたか~いで、ストローさすのはコンビニにもないではないか。
あたたか~いは、あたたか~いにしてもいいペットボトルのしか駄目なのか。
あたたか~いには、そもそもストローささんだろ。
あたたか~いが飲みたい場合は、どうにもこうにもスタバとかに行けなのか。
あたたか~いスタバも、ストローはささんと思うがどうか。

そういえば、
缶なんだけど、
蓋がしまるボトルなのがあるけど、
あれはどうなのか。
あれも、女の人は飲んじゃいかんのか。

・・・・いいの?

歌川に訊こうとしても、
その質問を思いついたのは、
すでに帰り道だったので、
誰に訊けばいいのだ状態だった。

腹減ったし、
もう飯作る気力がなかったので、
コンビニに寄ったら、
サンドイッチのコーナーに、
「男のカツサンド」と、
パッケージに書かれたサンドイッチがあった。

あと、パンの棚に、
「男のコロッケパン」と書かれたコロッケパンがあった。

これは売る人が、
「男の」って指定してるし、
はっきりと判る。
間違いようがない。

でも、オバサンが、
カツサンドもしくはコロッケパンを食べたい場合は、
どうすればいいの?
「男の」じゃない、カツサンドやコロッケパンは、
その店にはなかったんだけど。
「オバサンのカツサンド」はどこにあるの?

俺の塩は、
俺が俺のこと、俺って自称してる場合は、
食べてもいいの?
俺、カップ麺はほとんど食べないから、
俺の塩が生涯食べられなくても、
俺的には、別にいいんだけど。

じゃあさ、じゃあさ、
羽田に売ってる、
みちこの焼き鯖寿司はさあ、

・・・って、いい加減、うるせえよ、俺。

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2007年10月29日 (月)

つわもの・・・

「ツーアウト」の打ち上げが、
打ちあがった・・・

始発が出るのを、
新宿駅のホームで待った・・・

株主総会だというのに、
終電に乗り遅れて、
始発で帰るしかなくなった、
現在は専務さんのチーフと、
「多摩川ダービーって、
一体何がダービーだよ!!」
という話をしつつ、
新宿駅のホームで待った・・・

始発に乗った・・・

駅から家まで歩いた・・・

舞台に出ていたスポーツバッグで、
私が供出したものを、
まとめて持って帰ってきたので、
ものすごく大荷物だ・・・・

玄関を入って、とりあえずそこで座り込む・・・

和室までたどり着いて、
荷物を放り出して、
布団に倒れこむ・・・

そのまま、気を失いそうになる・・・

あ、私、バラシから汗みどろだったと気づく・・・

必死の思いで浴室まで出向く・・・

シャワーを出す・・・・

しばらく、シャワーが出ているのを見ている・・・

シャワーは、見てるものじゃなく、
浴びるものだったと気づき、
服脱いで、シャワー浴びる・・・

半分意識がない状態でシャワーを浴びて、
浴室から和室にようやく戻る・・・・

シャワーを浴びた後は、
タオルで身体を拭いたり、
髪の毛乾かしたりすべきだったと気づき、
またも死ぬ思いで浴室に戻る・・・

ドライヤーをつけた覚えはあるが、
髪の毛が乾いたのか、
乾かなかったのか、
あんまり覚えてないが、
ドライヤーを消す・・・

「あ、今日はじゃなくて、昨日は、
メイクしたんだった・・・」
と思い出して、
もう何も残ってないだろうけど、
顔面にクレンジング塗りたくって顔を洗う・・・

「顔面に何か化粧水のようなものをつけなくては・・・」
と思って、
なんかつける・・・
何をつけたかはさだかではない・・・
さすがに歯磨き粉ではなかったが、
もしかしたら、
洗い流さないでいいトリートメントだったかもしれない・・・
なぜなら、顔がベタベタだからだ・・・
だとしても、もう一回顔洗うのがめんどくさい・・・
まあ、顔をトリートメントしたと考えよう・・・・

ようやく和室に戻る・・・

布団だかどこだか忘れたが、
倒れこんで寝る・・・

目が覚める・・・

「おお、まだ外が明るいじゃねえか」
と思う。
時計を見ると、
まだ朝の8時だ。
全然寝てねえじゃねえか・・・
今日はまだまだ寝るつもりに決まっている・・・
で、再び寝る・・・

目が覚める。
まだ明るい。
まだ寝よう。

あ、打ち上げ後の消息が心配された者たちの、
消息を訊こう・・・

電話をする。
自分では事務所に電話したつもりだが、
何の番号を打ち込んだか不安・・・
アドレス帳から間違いなく掛けるということが、
思いつかなかった・・・
制作・須藤が出たので、
無事、事務所に掛かったもよう・・・

株主総会だってのに、
始発で帰宅したチーフは、
各駅停車「松本行き」に乗ったが、
乗り過ごすことなく、
無事会社に出勤したとのこと・・・・
よかった・・・・

新宿駅地下で、
ガラスに激突していながら、
「まっすぐ歩けてますよね?」
と言ってた制作・村田は、
11時頃、
「なぜか川崎にいます」
というメールがきたもよう・・・
どこにいようが無事ならいい・・・

一人で七賢の吟醸の一升瓶を抱え込んで、
半分以上は一人で飲んでしまい、
日本語がいつも以上に言語ではなくなっていた、
鹿野の行方は、
「知りません」とのことだ。
誰も知らないもよう・・・

鹿野以外は無事のもようなので寝る・・・

目が覚める・・・

「トイレットペーパーとか、
ティッシュペーパーとか、
なんか生活必需品を、買いに行かなくては・・・・」
と思うだけ思うが、
また寝る・・・・

目が覚める・・・

「洗濯しないと、着るものがない・・・」
と思う・・・

思っただけで、
また寝る・・・・

目が覚める・・・

「掃除もしないとな・・・」
と思うだけ思うが、
非現実的だ、
と、気づいて、
また寝る・・・・

「ゆーがっためーる!」
と、携帯に言われて起きる。
弟からメールが来た。
「11月10日に日産スタジアムに行けますか?」
というメールが来る。
マリノス・アントラーズ戦だ!
行くに決まっている。
「行くに決まっている!」と返信する・・・
10日の私のスケジュールがどうだったかについては、
全然覚えてない。
が、どんな仕事が入っていようと、
日産に行くに決まっている・・・・
と思いながら、寝る・・・・

目が覚める・・・

腹が減った・・・

が、思っただけで、
また寝る・・・

また、目が覚めた・・・

で、それが今・・・・

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2007年1月 7日 (日)

しんぼくった

自転車キンクリーツカンパニーの新年会が行われた。
事務所の者たちで新年会をやった記憶は、ほとんどない。

なぜなら、

「新年だからと言って、
今さらこいつらと飲んだりしても、
さっぱり新年な気持ちになれない」

からだ。

むしろ、松の内くらいは顔をあわせたくない。

が、去年うちの所属になってくれた奇特な役者が三人もいたので、
新年会をすることとあいなった。
親睦を深めるために、ボウリング大会が開かれた。
なぜボウリングをすると、親睦が深まるかは謎だ。

3チームに分かれて、ボウリング対決する。
賞品は出ない。
罰が下る。
最下位チームは、二次会の飲み会で、
ずっと立ったまま&お酌係の刑だ。
演出・鈴木のいるチームに負けてもらいたくないものだ。
鈴木に酒を作ってもらっても怖いだけだ。
誰も呑んだ気になれない。

私は「チーム瀧川英次」に振り分けられていた。
ほかのメンバーは、樋渡真司、制作・須藤、
私は、ボウリングを生まれてから三回しかやったことない。
そして、過去三回とも、後ろにボールを投げて、
待ってる人たちが、将棋倒しになるという、
マジなボケを、意図せずカマしている。
どう考えても、私はハンデなんだが。

が「俺がいるから、優勝はもらった」
と、樋渡が自信満々だ。
ならいい。
任せた。
Teammatuzaka ←これは「チーム松坂早苗」の面々。
右から、松坂早苗、
ボウリングがあまり得意ではないので、
投げやりになっている藤本浩二
制作・村田、
制作・大槻。
(手前は、余裕こいている、
チーム瀧川のエース・樋渡)
あと、
「チーム鹿野良太」メンバーは、
演出・鈴木、歌川椎子久松信美
計3チームで戦う。

樋渡は、個人総合優勝を目指していたが、
瀧川が、好調でストライクをバンバンかますので、
自らも、チーム瀧川メンバーだというのに、
「崩れろ!」と瀧川に命令している。

が、樋渡のプレッシャーも虚しく、
1ゲーム終了時点で、
瀧川ダントツ175をマーク。
樋渡は、135だ。
あきらかに負けている。


Teisatusuzuki 2ゲーム目が始まる前に、
演出・鈴木が、
偵察にやってくる。
「誰がビリ? 誰がビリ?」

私だが。

「飯島、ビリ? わあ、ほんとビリだぁ~」
とうれしそうに去っていく。
悪かったな、68だよ。
生まれてこのかた100に到達したことはない。
が、鈴木も72だ。
演出・鈴木と私が、ビリをめぐって、
レベルの低いデッドヒートだ。

Yokokuhiwatasi2ゲーム目になって、
いくらプレッシャーを掛けても、
瀧川が調子を落とさないので、
樋渡は、
予告ストライクという荒業に打って出た。

←予告ストライクの結果を、
念を送りながら見守る樋渡。
これが、今年最初で最後のラッキーとなり、
予告通りのストライクを決め、
一瞬にして、スターとなった。

Strike4takigawa が、その後、瀧川が4連続ストライクを出し、
一瞬にして、スターの座から滑り落ちた。
残念だったな、樋渡。

←5連続ストライクに挑む、
瀧川。
が、5連続はさすがに無理だった。

とにかく、私がハンデなのだが、
樋渡&瀧川が、
個人タイトル争奪戦をやってくれたので、
チーム瀧川は、往路復路完全優勝となった。

ほっとした。
今日は生まれて初めて、
後ろにボールを投げなかったし。
瀧川が、4連続ストライクを出してる時に、
4連続ガーターを出したが、
待ってる人をなぎ倒さなかっただけでも、上出来だ。

ビリ争いも、
2ゲーム合計、
鈴木、147。
飯島、154で、
辛くも、ビリは免れた。
レベル低・・・

Otokomurata

で、
この写真はというと、
私は「この男誰だ?」
と、ずっと考えてたのだが、
制作・村田、
性別・女性、
が、
ボールの行方を見守る後姿だった。
なぜそんな格好で、ボールを見守る。
力入ってるのはわかるが。
性別はわからない。

その後は、呑んだ。
ただ、呑んだ。

呑み会から、
「腕があがらなくて・・・ジジィでほんとすみません」と、
ボウリングに参加できなかったお詫びをしてまわる、
めでたい元旦生まれ岡田正と、
着膨れてるためか単に太ってるためか、
鏡餅か雪だるまかという形の池田貴美子が合流。

池田は、年賀状に、
中学の時から去年まで、
毎年かかさず、
「おもちを食べ過ぎないようにね」
と、ほんとのほんとにマジで書いてくる、
世界遺産的な人物だ。
「あれはマジですか?」
と訊いたら、
「ギャグに決まってるじゃん」
と言ったような気もするが、
ギャグなら笑わせろ。
戸惑わせるな。

その池田も、
今年はIT化してデコメールを送ってきた。
が、ドコモのデコメールを、
ウィルコムの私に送ってくれたので、
おそらくHTMLタグかと思われる文字列が、
莫大に送られてきた。
私の携帯でも読める日本語テキスト部分には、
「正月中太らないようにしなくては。池田の決意でした」
と書いてあった。
お正月中だけ太らないようにするのか。
むしろ、正月だけは太ってもいいが、
ほかの日々太らない方が、
太らないつもりなら効果的ではないだろうか。
それとも「池田さん一流のギャグ」なのか。
池田のギャグと勘違いと間違いとマジの区別は、
まったくつかない。

新年会は、あとは、ただただ呑んだ。

一応、しんぼくってみたが、
明日になって、
新所属の三人が、
「馬鹿ばっかの事務所なので、やっぱやめさせてください」
と言い出さないことを祈るばかりだ。

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2006年9月10日 (日)

しりとりをしました

学校に行ってきました。
中学です。同窓会です。
遅刻しました。

会場の、
食堂の机の上に「ケータイ禁止」と書いてある。

ケータイ禁止なのか。そうなのか。
私の頃にはこんなものはなかった。
当たり前だ。
とにかく食堂で守るべきルールは、
ケータイ禁止らしい。
感動した。

同級生に対してはあまり感慨はない。
なにせ、普段から中学の頃からの同級生と仕事している。
ここに来ても、池田がいるし、
鈴木から「通信費を代わりに払っておいてくれ」と、
1000円預かってきてるし。

先生たちが面白い人たちになっている。
めろんぱんは、若くなってる。むしろ。
えでんは、話が面白い。爆笑だ。
ぶたまんは、87歳だかだっていうのに、
「声が全然出なくなりました」
とか言いながら、全然マイクがいらない声で長い話をする。

クラス写真を撮ることになったら、
「南組一人いません」と幹事のしばまが、
よく通る小さな声で叫ぶ。
いないって誰?誰がいないの?
「皆さん、自分の隣にいた人がいるかどうか確認してください」
私の隣は、まこちゃんで、前はいしいさんで、
斜め前は、ずずでしたが、皆います。
「あ、どじこがいない!」
「どじこ! どじこ! 何やってんの! どじこ!!」
どじこは、違うクラスの人とお喋りしてました。
どじこ・・・
なんて、ストレートなんだ・・・

帰りに駅前のドトールで、
やすことわらひと、あと、わらひのお子さんたちと、
お茶しました。

DS持ってたわらひ息子は、
私が、
「私は、ピクチャをやったことがない。
なぜなら、友達がいないからだ」
と言うと、
気の毒に思ったのか、
わらひ娘のDSを貸してくれて、
ピクチャットやってくれた。

しりとりをした。
痩せても枯れても締め切りが守れなくても、
物書きの私に、
しりとりで挑んでくるとは、
ちょこざいな小僧!
負けるわけにはいかない。

私がちょっと考えていると、
「あぁ~、あと一個あるんだけどなぁ」
とか言いやがる。
あと一個って誰が決めた。
で? それは何だよ!

でも、わらひ息子は、
「エンジン」とか思い切り送ってくる。
エンジンには、最後に「ん!」がついてるが!?

「あ、間違えた」
とか言って、
次に送ってきたのは、
「エジソン」
だった。

エジソンも、最後が「ん」だが、どうか。
ようやく負けを認めて、
「まけた」と送ってきた。
私の勝ちだ。

小学1年男子相手だろうが、
勝ちは勝ちだ。
いい勝負だったな、わらひ息子。
また会おう。

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