2006年11月27日 (月)

ばりほり

打ち上げも終わったし、
もうバリにいる理由がない。

もっといたい。
お金と時間があったら、
自腹でも、是非ここにいたい。
無理だが。

でも、飛行機が夜の11時50分発なので、
朝から夜まで、
ほとんど丸一日自由時間だ!

やった!!
バリホリデーだ!!

ドライバー相撲さんにお願いして、
バリのあちこちを観光する。

観光だ観光だ観光だ~!!!

観光・・・なんて素晴らしい響きだ・・・

NurulさんとDianaさんのインドネシア娘さん、
そしてうら若いお嬢さんの吉田さんと、
オバサンの飯島の4人の観光だ。

そりゃ
まずショッピングだ!!

ツアーとかだと、提携お土産店とか、
免税店とかに、
無理矢理、強引に、どうしても、
連れていかれるところだが、
NurulさんとDianaさんが、
「バリで一番安いお店をリサーチしました!」
と、自信を持っておすすめしてくれるパサールに行くことになった。
安いは、最高。
別に、高級ブランド品とかには興味ないし。

バリで一番安いパサールに向けて出発だ!!

Nurul 「なぜ安いかというとですね、
    そこは、バリのお店の人が、
    お店で売るものを買いに行くところなのです。
    お店の人が、お店で売るものを買いに行くところを、
    日本語で何と言いますか?」
私  「問屋ですか?」
Diana 「何ですか? トンヤって」
私  「お店で売る人がお店で売るものを買うお店です」
Nurul 「それですよ!! 
        今、私はそう言いましたよね!?」
私    「言いました」
Diana 「お店の人がお店で売るものを買いに来るところです。
        だから、安いですね。
        お店の人がお店で売るよりも安いです。
        そこで買わないと、お店の人は、儲かりませんから」
Nurul 「バリで一番安いんです。
        お店で売る人がお店で売るものを買いに来るからです。
        そういうお店を、日本語で何と言いますか?」
私    「問屋です」
Diana 「トンヤって何なんですか!?」

NurulさんもDianaさんも、
すっかりテンションが上がっているみたいで、
話が、まるきりコントになっている。

その、バリのお土産屋さんたちが、
仕入れに来るという、
問屋のパサールについた。
なんかもう、山のようだ。
何が山のようって、
とにかくあらゆるものが山のようなのだ。

Tシャツだの、木彫りだの、
バリ絵画だの、銀細工だの、
ワヤンの人形だの、
バティックとかだの、
レース編みだの、
アクセサリーだの、
バックだの、サンダルだの、帽子だの、
なんだか判らないものだのが、
店先に、山のように積み重なっているお店が、
山のように積み重なって並んでいる。

とにかく山のような有様だ。

屋台も山のように出ている。
フルーツだの、
ゆでピーナッツだの、
水だの、
何だか判らない食べ物だの、
何だか判らない飲み物だのを、
山のように山盛りにして売っている。

あと、店も屋台もないけど、
手で山のように持てるだけの商品を持って売る人も、
山のようにいる。

サングラスを両手の指に三十個くらいはさんでる人、
テーブルクロスだか、着る物だか、
とにかく謎の巨大なレース編みを腕から首から提げている人、
ビーズとかのアクセサリーを、
腕と首と頭と両手とすべての指につけられるだけつけてる人、
帽子を頭に十五個くらい乗せ、さらに両手に十個ずつくらい持ってる人、
牛の骨を彫って作ったありがたそうというより怖い顔の神様の像を両手に捧げ持っている人、
赤ん坊を両腕に抱いている人、
そんな人たちが山のようにうろうろしている。

あと、犬も山のようにいる。
あちこちで昼寝したり、
ぼーっとしたり、
匂いをかいだり、
屋台のオジサンを見上げたり、
あらゆる隙間という隙間で、
山のように、うろうろしている。

とにかく、何もかも山のようにある。

車を降りると、
まず、店も屋台もない人たちに囲まれる。

吉田さんと私は明らかに日本人観光客なので、
囲まれるのは当然だが、
インドネシア娘のNurulさんとDianaさんも、
バリでは観光客なので、
やっぱり囲まれる。

「サングラス!サングラス!」
サングラスはすでにしているので、もういりません。

「ステキ! ステキ!」
ものすごくカサがある謎の花模様のレース編みは、
ステキかもしれないけど、
使い道が思いつかないので、いりません。

「キレイなアクセサリー! キレイなアクセサリー!」
キレイかもしれないけど、
別にいりません。

「ボウシ!ボウシ!」
帽子は実は欲しいが、
「BALI」ってデカク書いてある帽子はいらないです。

「本物の牛の骨!本物の牛の骨!」
それは、私には、まったく価値が判らないので、いらないです。

「ベイビー!ベイビー!」
ベイビーは買ってはいけないと思います。
売ってもいけないと思います。
たぶん、ベイビーがいるのにお金がないので、
お金を下さいということで、
ベイビーを売るわけじゃないと思いますが。

次から次へと、
集まってくる商売上手な人たちを、
何とかかきわけると、
次には犬に囲まれる。

ジャカルタには、ほとんど犬はいませんでしたが、
バリは犬が多いです。
NurulさんとDianaさんによると、
「ムスリムの人は、
犬はあまり良くない動物と、
思っています。
犬の鼻に触ると、三回手を洗わなくてはいけません」
ということだ。

なぜ、良くない動物なのかは謎だ。
ただ、手を三回洗うという決まりがあることだけは、
判った。

バリは、ヒンドゥー教が多いので、
犬がいてもいいのだそうだ。
犬の鼻に触っても手を三回洗わなくてもいいらしい。

バリの犬は、飼い犬じゃないのも多いと思うが、
そんなに汚い犬はいない。
が、逞しい。
痩せてはいるが、筋肉がついているデカイ犬が多い。
だから、ちょっと怖い。

マッチョな犬たちの間をすり抜けるのは、
大変だ。
商売人な人は、商売が目的だと判るので、
まだいいが、
犬の目的はさっぱり判らないので、
どうかわしていいものかも判らない。
食べ物は持ってないですよ。
鼻にも触りませんよ。

ようやく、山のようにある店の一軒に入ることができた。
山のように様々な商品が積み上げてあるので、
頭がくらくらして、
何を買ってよいのやら、
自分が何が欲しいのやら、
さっぱり訳が判らなくなる。

NurulさんとDianaさんは、
さっそく、カラフルな縞模様のトートバックタイプの籠を、
ロックオンして選んでいる。
素早い。

バリチックなビーズの飾りがついたサンダルが、
とりあえず欲しいような気がしてきたので、
なんとなく選んでみる。

と、Dianaさんの指令が飛ぶ、
「買う時には、皆でまとめてひとつのお店で買います!
そうすれば安くなるからです!」
はい、そうします。

「このサンダル、一足いくらですか?」
と、Nurulさんに訊いてみる。
Nurulさんが、お店の人に訊いてくれる。
「一個いくらだかは判らないそうです」

判らない?
お店の人なのに、なぜ値段が判らないのだ?

Nurul「ここは、他のお店の人がお店で売るものを、
買いに来るところなので、
一個では売らないそうです。
たくさんで売るそうです。
他のお店の人がお店で売るものを買いに来るところを、
日本語で何と言いますか?」

問屋です!!!!!

一個じゃ買えないのか?
サンダルを三十足も買うわけにはいかない。

「一足じゃ買えないんですか?」

Dianaさんが叫ぶ、
「ですから、皆、買うものが決まったら、
まとめて買うのです!
そうすると安くなるのです!
買うものが決まったら、私に言いなさい!」

テンションが上がって、
命令形になってますよ、Dianaさん。
とにかく、皆で買えば、一個でも買えるし、
安くもなるらしい。
多分だけど。

Kaimono で、お土産にサンダルとバッグと帽子と謎のワンピースを買いました。

このワンピースはどうして買ってしまったのか、
自分でも、判りません。
そして、日本に帰ってきて、
お土産配りましたが、
このワンピースは引き取り手がありませんでした。
私も着ません。
なぜ買ったのだ、私。

あと、BALIって書いてない帽子が見つかったので、
嬉しくなって二個買っちゃった。
なぜだ。

そして、このサンダルも履くのか、私・・・

帽子は二個もいらない。
いや、一個でも日本でかぶるかどうか。
かぶらないな・・・

どうしよう、これら・・・
お手軽バリセットとして、オークションにでも出すか。
送料持ってくれたら、1ルピアでいいですで出すか。
オークションの出し方知らないから駄目だな。

自分の購買思考があまり記憶にありません。
山のような圧迫感に、
頭がくらくらしたせいです。

お店も屋台もない商売人のタトゥー入れの人に、
吉田さんが、お花のタトゥーを入れてもらうことになりました。
それを見学してたら、
「あなたもやりますか?」
と言われます。
「やりません」
と言うと、
「ノット リアル タトゥー」
とまた言われた。
いや、ノットリアルなのは判ってるってば。
でも、入れないんだってば。

タトゥーの人は安くしてくれたそうだ。
バリの商売人は、
最初のお客さんは、
「道を開いてくれた人」
として、すごくサービスしてくれるそうだ。
客になるなら、口あけの客になるに限るらしい。
吉田さんが、一番さんになってしまったので、
二番目客になるであろう私は、
やっぱタトゥーは入れませんでした。

大騒ぎの買物が一段落した。
喉渇いたし、
汗だくだし。

で、お昼ごはんを食べに行くことになった。

田んぼの中のオープンエアのレストランだ。
「ライスフィールド」って店だったと思う。
まんまだ。
欧米な人には、田んぼの中のレストランは、
エキゾチックかもしれないが、
私には、田舎にあるのに、
なぜだかゴージャスなレストランにしか見えない。
いや、素晴らしい景色なんですけどね。
風も気持ちいいし。

ここで、最後のナシゴレンを食べました。
好きだ、ナシゴレン・・・
あと、マンゴージュースも飲みました。
フレッシュジュースが飲めなくなるのは、
ほんと悲しいです。

おつまみなのか、硬いピーナッツが出てきた。
「おいしいですよ。
とても、おいしいですよ。
食べてみてください」
と言いながら、
Dianaさんがカリカリ食べている。

「Dianaさん、ピーナツ好きですね」
と吉田さんが言う。
「小夏さん、なぜ、判りましたか?
私は、ピーナツが大好きです」
と、Dianaさんが驚いたように言う。
そりゃ、その食べっぷりを見れば判る。

けど、ほんとおいしいピーナツでした。
私もカリカリ食べました。
この硬くておいしいピーナツが後に私に災厄をもたらすのだが、
それはおいといて。

このレストランで、
ドライバーの相撲さんが下さった、
持ち込みのマンゴーを食べました。
果物を贈るというのは、
「あなたのことをとても信頼していますよ」
という意味らしい。
そして、レストランは、持ち込みOKらしい。
Dianaさんが、
「ナイフとお皿を貸してください」
というと、
持ち込みマンゴーを食べるために、
ナイフとお皿を貸してくれた。
なんて親切なんだ!!
そして、こんな旨いマンゴーは生まれて初めて食べた!!
相撲さん、ありがとうございました。
おいしかったです。

そのあとは、ヒンドゥー寺院に行った。

Temple 私は、海の側の崖の上に建ってるウルワトゥ寺院か、
海に浮かんでる巨大な岩の上に建ってるタナ・ロット寺院に、
行きたかったのだが、
ドライバー相撲さん情報によると、
ウルワトゥ寺院は、遠すぎて無理。
タナ・ロット寺院は、道が工事中で行けないとのことなので、
近場の相撲さんおすすめの寺院に行くことになった。

寺院に入る前には、
皆、巻きスカートみたいな布を腰に巻かなくてはならない。
それはお寺で貸してくれる。

上の写真の真ん中が、
ドライバー相撲さんで、
右端がDianaさん、
左端は勿論吉田さんです。
Nurulさんは、写真を撮ってくれたので、
写ってないです。

でもって、そのあとは、
サンセットを観に行きました。
私たちが泊まってたヌサドゥアは、
東側なので、
日の出は見れても、
日の入りは見えません。
サンセット見るのは初めてです。
まあ、日の出も見ませんでしたけどね。
寝てたから。

Sunset1 これがサンセットを見に来た一同です。
ビーチのカフェで席取りしてます。

右から、
吉田さん、
相撲さん、
Nurulさん(顔が見えないですね)、
お店の人、
そしてDianaさんです。

最初は、誰もお客さん、いなかったので、
席取りなんかしなくていいんじゃないの?
と思ってましたが、
日の入りが近づくと、満席になりました。

Sunset2

もうちょっとで日の入りです。

吉田さんと、
後ろを通るのは、
真珠売りの人です。

サンセットを待ってると、
真珠売りの人が次々に寄って来ます。

「パール!パール!ホンモノ!ホンモノ!」
と言いながら、
腕にこれまた山のように真珠アクセをかけた真珠売りさんが、
ライターで真珠に火をつけようとする。
プラスチックじゃないホンモノだから、
燃えないんだとアピールするためらしい。
ロンボク島で取れた淡水真珠らしい。
淡水真珠にしては大きいし、
キレイなので、
つい、ティアドロップ型の大きい真珠のペンダントを買ってしまった。
五万。
ルピアだけど。

吉田さんは、
「飯島さん、似あいますよ」
って言ってくれたけど、
日本に帰って、
冷静になってつけてみると、
全然柄じゃねえって感じだ。
どうしよう。
結局、パール好きだという、
弟嫁が貰ってくれた。
パール好きなので、
「ドロップ型で、こんなに大きいのは、
けっこう珍しいらしいんだよね?ね?ね?」
と、半押し売りのように言うと、
「そうですよね。ほんとに頂いていいんですか?」
と、喜んでくれた。
いいですいいです。
五万です。
ルピアだけど。

Sunset3 サンセットは、
すげえキレイです。
写真じゃ伝えるのは、無理です。
腕も悪いけど。

そのあとは、
Dianaさんが選んでくれた、
生簀の中の海老とイカを、
その場で料理してくれた夕食を食べました。
私は、ほんとにこれが最後の、
スイカジュースとパパイヤジュースを飲みました。
ジュースが飲めなくなるのは、
ほんとにほんとに悲しいです。
涙なしには飲めません。

すでに海岸が暗くなっていたため、
吉田さんが、思い切り青唐辛子を食べてしまいました。
吉田さんは、マジ涙ぼろぼろです。
もうあまりの辛さに気持ち悪くなってしまうほど、
辛かったそうです。

青唐辛子の辛さで、
まだまだずーっと泣いている吉田さんと、
一同を乗せて、
相撲さんの車は、空港に向かいます。

NurulさんとDianaさんのジャカルタ行きは、
八時半に出るからです。
ここでお別れだ!!
さよなら・・・Nurulさん、Dianaさん・・・
元気でね~!
元気だと思うけど。

さあ、あとは飛行機に乗るだけだ!
11時50分までどうしたらいいだろう・・・
時間ありすぎ。
荷物預けて、出国手続きしたけど、
まだ九時だし。

お茶でも飲みながら、
私のデジカメのデータを、
パソコン持ってる吉田さんに渡そうということになり、
うろうろしてたら、
なんかいろんなお店がある。
足裏マッサージのお店まである。
「あしうらマサージやります」
と、ビニテで日本語を綴った涙ぐましい店もある。
あと、空港にあるのに、
それでも怪しいジャムーの店もある。
夫婦が円満になるジャムーはここにもたくさんあったが、
頭がよくなるジャムーというのもあった。
英語と仕事に不自由を感じてる私は、
頭が良くなるジャムーをもうちょっとで買うところだったが、
脳が描いてあるパッケージがあまりにも怪しいのと、
成分が全然わからないので、
思いとどまった。

買えばよかった・・・

ようやくカフェを見つけて、
吉田さんと二人落ち着いた。
そしたら、お喋りが始まってしまった。
ジャカルタで見た芝居の話とかしてたら、
あっという間に、時間がたってしまった。
「JALに乗る奴は、搭乗が始まるからゲートに来い」
と放送している。

マジかよ。
私には、まだやらなくてはならないことがある。
それは免税煙草を買うことだ。
「時間になったら、先にゲートに行っててください!」
と吉田さんに言い残して、
免税店にダッシュ。

Salem セーラム、なんと14ドルですよ!!
1500円くらいか?
日本の半分ですよ。
マジすか。
ここに住みます。

なんで写真撮ったかというと、
煙草吸う人にしか判らないと思いますが、
喫煙はあなたの健康を損ねますという、
パッケージの半分くらいの大きさで書いてある、
警告の表示がないからです!

煙草を吸わない人には、ほんとどうでもいいことですね。
煙草を吸う人にも、どうでもいいか。

慌てて煙草買って、
カフェに戻ったら、
吉田さんは、もう先に行ったみたいだ。

ゲートに向かって走ってる途中で、
吉田さんに追いつきました。

「ごめんなさい。
コーヒー代払ってもらっちゃって」
と私が言うと、
「あ・・・」
と吉田さんがフリーズする。
「払ってません・・・」

私たちは、デンパサールの空港で、
出国間際に、食い逃げするところでした。

慌てて、カフェに戻ると、
私たちを見て、
店員さんたちが、ほっとした顔になりました。
完全に食い逃げだと思われてたみたいです。
「ごめんなさい。忘れてました!!」
と平謝りに謝って、
コーヒー代払って、
ゲートに走りました。

食い逃げにならなくてよかった。
日本人の評判を落とすところであった。

長い一日だったし、
夜の11時50分発だし、
吉田さんも私も帰りは、爆睡でした。

・・・日本に戻ってしまった・・・

英語もインドネシア語も不自由だけど、
インドネシアにもっといたかった・・・

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2006年11月26日 (日)

じゃらんじゃらんじゃらん

View1 これが、バリのホテルの、
私の部屋からの景色だ。

まさにパラダイス。

窓から見た景色がこれですよ。
一生ここに住みたいですよ。

手前に見えてるブーゲンビリアは、
ベランダに植えてある。
プライベートブーゲンビリアですよ。
私のためだけのブーゲンビリアですよ。

ベランダには、勿論椅子があって、
そこで波の音聞きながら、
本読んで、コーヒー飲んで、
煙草吸ってると、
極楽そのものだ。
マジ、帰りたくねえぞ。

Kiblat2 あと、これが、
ここのホテルのキブラです。
ここでは、テーブルの上にありました。

お祈りのために、
メッカがどっちにあるか判る印です。
ここでも北西方向になります。
まあ、インドネシアを西に移動してきたので、
大体、同じ方向な感じになるんでしょう。
サウジアラビアだったよな?
メッカって。

Hotel バリじゃ、
ヤシの木より高い建物は、
建てちゃいけないきまりがあるそうです。

基準ヤシの木が、
どれくらいの高さかは知らないけど、
大体、三階か四階くらいまでの建物しかないです。

このホテルも三階建てです。
確かに木より低い。

てことは、ヤシの木は四階建てくらいの高さがあるってことか。

ジャカルタでも、
街路樹のヤシの木の実を見るたびに、
「これって落ちてくることはないのか?
歩いてる時に頭に落ちてきたら、すげえ怖い」
と思って、気が気じゃなかった。

が、国際交流基金・塚本さんによると、
「落ちる前に取ってると思います。
木になってるのは、若い実だけでしょう?
落ちてきたって話は聞きません」
と、いうことなので、
ようやく安心しました。

ヤシの実がたわわなヤシの木の下を歩いても、
大丈夫。
ヤシの実が頭にぶつかったりしない。
自分がヤシの木に登りさえしなければ、
四階くらいの高さのヤシの木から、
落っこちて、頭打ったりもしない。
ヤシの木には登らないように注意すればいいだけだ。

朝ごはんを食べに行ったら、
参加メンバーの皆さんも、いらしてました。
朝日が差し込む大きな窓に囲まれ、
池とかあって、金魚も泳いでて、
いろんな木や花もたくさんある、
これでもかってほどトロピカルなレストランだ。

・・・なんて、リゾートなんだ・・・

英語は相変わらず不自由ながら、
ほとんどの方と、顔見知りになれていたので、
このテーブルに座れと誘ってくださる。

Baliclassiccentre 昨日、バリクラシックセンターで、
ケチャのワークショップがあった後、
米を杵みたいなもので突いて、
脱穀する作業を見学した時の話になった。

←この下の段の一番右が、
その様子です。
バリクラシックセンターのパンフに載ってたんですが、
無断で載せてごめんなさい。
ごめんなさいって言っても駄目か?

40年前に日本に来たことがあるというオジサマが、
「日本では、餅をつくから、
Sanaeには珍しくないだろう」
と仰る。

「いいえ。
今の、日本の、生活において、
私たちは、餅は、おおよその場合、
店で、買う。
ごくたまに、家庭において、
餅を作る時、
電気餅つき機が、存在します。
手では、今の日本人は、餅を作りません。
手で作る餅。
それは、イベントだ。
祭りだ。
日常的には、ない」
と、私が言うと、

オジサマは、
「電気餅つき機か!?
なんてことだ!!
伝統的な素晴らしい日本の生活がなくなっていくのは、残念だ」
と嘆いてました。

このオジサマは、日本語をすごく上手にお話になる。
が、吉田さんに、
「私は、日本語を忘れました」
という日本語をコーチしてもらって、
一所懸命練習してました。


今日は夜の打ち上げ、
ていうか、サヨナラディナーまで、
自由時間です。

このリゾートなホテルで、
自由・・・
夢のようだぞ。
Garden1
とりあえず、
ホテルの庭をうろうろする。

やっぱ、パラダイスだ。

ここで打ち上げですよ。
なんかものすごいことだ。
あり得ない。
ゴージャスだ。


とか思いながら、歩いていると、
元気なオネエサン二人が、
「マニキュア!マニキュア!ペディキュア!ぺディキュア!」
と声を掛けてくる。
「20万ルピア! 安い!
私たち、二日間、仕事していません!
マニキュア! ペディキュア!」
と、私の横を歩きながら、身の上話まで始める。

私は、普段、マニキュアはしない。
が、爪きりを忘れてきて、ちょうど爪が伸びてきたので、
この際だからやってもらうことにした。

Naillady サンダルを履いてたら、
「ぺディキュアやります」
と、さっそく足から作業をはじめる。

作業してくれてるオネエサンです。
声を掛けてきたオネエサンは、
営業担当らしく、
英語も日本語も少しずつ話せますが、
作業してるオネエサンは、
あまり英語は話せないようです。
技術部門担当のようです。

やってもらってると、
営業担当のオネエサンが、
他の商品をすすめる。
「タトゥー?タトゥー?」
「いや、タトゥーはやらない」
「ノット リアル タトゥー」
いや、リアルタトゥーは、勿論やりませんが、
ノット リアルでもやりません。

そしたら、
「ミチュアミ?ミチュアミ?」
と、繰り返す。
ミチュアミとは、三つ編みのことのようだ。
頭中、三つ編みだらけにしろという。
しないです。
髪の毛洗えないし。
「一本だけトライ!ミチュアミ!」
いや、一本もやらないです。
「私たち、二日間仕事していません」
それは聞いた。
だからと言って、
二日分の仕事を、
全部私ですませないで欲しいものだ。

途中で、マレーシアから来たご家族の、
60歳くらいのお母さんが、タトゥーを入れてもらいに来た。
娘や息子がやってるので、うらやましくなったようだ。
蝶々のタトゥーを入れてもらってた。
娘さんは、足にイルカのタトゥーを入れていた。
息子さんは、ヤモリのタトゥーを入れていた。
ノットリアルタトゥーファミリーと化して、
皆で、ニコニコしながら、
それぞれのタトゥーを、
写真に撮ったり、ビデオに撮ったりしてた。

二人組みオネエサンの二日やってない仕事の、
タトゥー部門を、
マレーシアのご家族が担当してくれた。

Manicure これが完成したマニキュアです。

私は、指が短くて、
爪も丸くて小さくて、
マニキュアがまったくサマにならないので、
普段はやらないです。
小さい爪で、
やりにくかったと思うんですが、
ちゃんとお花も描いてくれました。

こんな爪になることは、生涯もう二度とないであろう。

Flower 営業担当オネエサンが、
サービスに、
「私が作ったブレスレットです。
バリスタイルです。
プレゼントです」
と、手作りのブレスをつけてくれた。
ついでに、
髪に、花まで飾ってくれました。
その辺の木に咲いてる花です。
けど、バリの人は、けっこうこの花を髪に飾ってます。
男の人も花つけてます。
フランジパニっていう花だと思います。
多分です。
そうじゃないかもしれません。

「これは何の花?」と聞いたら、
「フランジパニ」と答えてくれたので、
多分そうだと思います。
違うことに答えてくれたのかもしれません。
間違ってたら、すみません。

終わったら、
45万ルピアと言われました。
あれ? 20万じゃなかったですか?
そしたら、
手が25万、足が20万だそうです。
まあ、そのうえ、髪の毛に花も飾ってくれたし、
(そこらへんの枝のだけど)
ブレスレットもつけてくれたのだから、いいか。
私が、10万4枚をまず出して、
あと、一万ルピア札を数えてたら、
不安そうな顔をしている。

あきらかに、
「この日本人、チップ払うつもりがないのじゃないのか?」
って顔だ。
払いますよ。
二万余計に渡しました。
二日仕事してないですもんね。
バリスタイルブレスも、
その辺の木のお花も飾ってくれたし。

爪だけ、リゾートになって、
ミチュアミも、タトゥーもしないまま、
また、うろうろする。

Beach ホテルの庭の先に、
ビーチがあります。
ホテルのプライベートビーチだそうです。

シーサイドのカフェで、
アイスコーヒーを頼んで、
それを飲みながら、
海を見て、
ただ、ぼーっとしてみる。

こうこなくっちゃ!
こうでなきゃいかんだろう。
せっかくバリにいるんだから。

海見てると、
三日三晩くらい、ぼーっとしてられそうだ。

・・・ぼーっとするのにも、ちょっと飽きた。

三日三晩は、大げさでした。
部屋で飲むものがなくなってたので、
買物に行くことにした。
ホテルの中には、
ペットボトルの水とかお茶とかは売ってない。
ホテルを出て、うろうろする。

うろうろ歩くことを、インドネシア語で、
「ジャランジャラン」という。
道のことを、「ジャラン」というみたいだ。
「さよなら」は、
「スラマ ジャラン」らしい。

が、出かける時に、
「スラマ ジャラン」て言ってたら、
インドネシアの人に、
「それは、去ってく人に向かって、
残る人が言う挨拶だから、
間違っている」
と指摘された。
私は、「いってらっしゃーい」と言いながら、
出かけてたらしい。

「いってきまーす」は、
どうも「スラマ ティンガル」のようだ。
多分。
そうだと思う。

ホテルの敷地を出ると、途端に、
「タクシー?タクシー?」
と声が掛かる。
「タクシーはいらない」
と、言うと。
「どうやって、どこに行こうというのだ?」
と、訊かれる。
「ジャランジャランだよ!」
と、言ってやる。
徒歩だ。
歩きだ。
悪いか。
近所をうろうろするだけなんだよ!

「暑いですよ」
と言ってくれる。

判ってる。
だから、何だ。
日本の夏の方が暑いぞ。
冬も暑いからって威張るんじゃねえ。
違った。
ここは南半球でした。
今は夏でした。
正確には、夏というのはなくて、
今は雨季なんだけど。

すると、タクシードライバーは、
「私、今日はまだ仕事がありません」
と、言う。
「仕事がありません」は、きまり文句なのか。

「私も、今日はまだ仕事がありません」
と言っておいた。
どうだ。
おあいこだ。

Trashcan
これは、道にあるゴミ箱だ。

亀の怪物みたいなのが、
ゴミ箱を抱いている。

このあたりのゴミ箱は、
カエルとか亀とか、
何だか判らない動物の化け物みたいなのが、
抱いたり、背負ったりしている。

Flogs1  Flogs2_1
あと、道とか、
ホテルの庭に、
なんか知らないが、
カエルの像がたくさんある。

カエルは縁起がいい生き物らしい。
なぜなら、米作ってるから、
雨が降るのはいいことで、
カエルは雨を降らせるものだからみたいだ。

近所のショッピングセンターについた。
そごうが入っている。
高い。
異様に高い。
信じられない高価な商品を売っている。
「SALE」って書いてあるけど、
どうか。
全然、SALEじゃない。
いや、もしかしたら、日本並みの値段なのかもしれないが、
インドネシアの物価を思うと、
ふざけんじゃねえ!
という気持ちになる値段だ。

スーパーで、ジュースとか、
例の甘い緑茶(ハニーレモン味と、シナモンアップル味)とか、
キャッサバチップスがあったので、買う。
なんか色々大人買いしたが、
全部で三万くらいだ。
観光地値段で高いと思うが。
そごうとは比べ物にならないくらい安い。

うろうろしてたら、さすがにちょっと疲れたので、
昼寝した。
こんなリゾートなホテルで、昼寝だ。
夢のようだ。

Beach2 打ち上げディナーが始まるちょっと前に、
会場の近くのプールサイドをうろうろしてたら、
吉田さんに会った。
まだ、始まるまで時間があるので、
二人で、ビーチで写真を撮った。
なんかハネムーナー気分だ。

吉田さんは、
すごく新婚の花嫁さんに見えるが、
私は、絶対に見えない。
まあ、気分だけだから、それはいいか。

ディナーが始まる時、
吉田さんとNurulさんとDianaさんと、
一緒のテーブルに座ろうとしたら、
「日本から、代表で一人、真ん中のテーブルに来てくれ」
と、言われた。
一番トシなので、私が行くことになった。

そのテーブルがですよ。
主催のRatonaさんはいるし、
さらに、その上、
文化観光大臣(多分)がおいでになられる。
何だよ、それ。
くつろげない。
隣に、オーストラリアのKaterineさんがいてくれるのが、
せめてもの救いだ。

またもステージでは、ゴージャスなショーが始まる。

Okadani こちらは、出演者の一人です。

なぜ写真に撮ったかというと、
うちの事務所の岡田正に、
すげえ似ているからです。

岡田正は、こちらです。
お確かめください。

これは確信を持って言える。
すげえ似てます。

Horse
あと、同じく出演してた、
ラブリーな馬です。
この馬が、とてもキュートなので、大人気です。
馬が、悪い奴に乱暴されて、殺される場面で、
観客席は、大ブーイングの嵐。

偉い人テーブルから抜け出して、
隅っこで煙草を吸う人たちの輪に加わってた私が、
「私は、あの馬を、愛している。
非常に、ラブリーである」
と言うと、
皆、真剣な顔で、口々に、
「私もだ。
あの馬が死んでしまって、本当に悲しい」
「あの馬を殺すなんて、許せない」
「あの馬の出番をもっと増やすべきだ」
などと、ラブリーな馬についての議論が始まる。
そして、ラストで、悪党どもが負けて、
ラブリーな馬は、生き返った。
大喝采が沸き起こる。

本当に舞台が好きな人たちで、
そして、この舞台を楽しんでます。
やっぱ、みんな演劇人だ。

Sukiyaki こちらは、スキヤキソングを歌う、
吉田さんです。

参加者の皆さんが次々に歌を歌いました。
日本なら、カラオケになるところですが、
カラオケより、全然素晴らしいです。

関係ないけど、
スケジュール表の最後の日に、
「SAYONARA」と書いてあって、
なぜ「サヨナラなのだ?」
と思っていたんですが、
参加者の歌った歌の中に、
「グッドバイは、日本語でサヨナラ」
という歌詞があって、
ああ、それで「サヨナラ」なのか、
と納得がいきました。

「TSUNAMI」という歌もありました。
スマトラ沖地震の時の津波のことを歌った歌です。

私の隣にいたインドネシアのプレスの人が、
「ツナミとは、海から大きな波が来て、町を壊すことです」
と説明してくれました。
「はい。
私は、知っています。
ツナミは、日本語です。
日本は、多いです。
地震。
ツナミも多い。
同じくです。
でも、スマトラ地震、大きな津波。
あれは、とてもとても、災害です。
大きな災害です。
このツナミの歌は、日本に、紹介された。
このツナミの歌は、日本において、有名だ。
私は、聞いたこと、記憶だ。
しかし、私は、歌えない。
残念だ」
と必死で説明すると、
「ツナミは、日本語なんですか」
と、ごく一部はわかってもらえたようです。

7時から始まって、
12時くらいまで、
打ち上げは続きました。

NurulさんとDianaさんと、
私は、疲れてしまったのですが、
若い吉田さんは、
上の写真で、
歌ってる吉田さんの隣で、
ギターを弾いてるDiwiさんと、
これから、
サヌールのクラブに行くと言ってました。
若いっていいなあ・・・

明日は、日本に帰るので、
パッキングしなきゃならないんですが、
風呂入ったら、力尽きて、
爆睡しました。

SAYONARA。

|

2006年11月25日 (土)

ばりいどー

今日はホリデーじゃなかったのか?

朝食を食べに行ったら、
私の担当を買って出てくれてる、
今日はホリデーで、
レストランにはいないはずの、
愛想バツグンの笑顔のオヤジウェイターが、
出迎えてくれた。

「今日はお休みじゃなかったですか?」
と訊くと、
「今日は、Sanaeがチェックアウトする日だから、
休んでなどいられない」
と笑顔で言う。
ホリデーって嘘だったのか?
それとも、
昨日から前フリしておいたしゃれたジョークか何かだったのか?
謎なオヤジだ。

今日もさっそくコーヒーを持って来てくれた。
ところが、
今日はバターがついてない。
「私は米を食う」ということを、
ようやく学習してくれたのだろうか。
が、ついでに、コーヒーのミルクもついてない。
ミルクは必要だ。
「ミルク下さい」と言ったら、
「ああ、すまなかった」と言って、
ミルクと一緒に、バターも持ってきてくれた。

・・・・なぜだ。

私が大ファンのJoが、やってきた。
「おはよう」と挨拶したら、
私のテーブルに座ってくれた。
やった!!
ラッキー!!

私は美しいJoの顔に見とれながら、
飯食ってたが、
今、お話しなければ!と気づいて、
必死に不自由な英語でお話しした。

スピーチの時の芝居が素晴らしかったこと。
Joが演じた大臣を知らないけど、
「私、この人知ってる」と思っちゃったこととかを、
必死で伝えようとした。
二歳児喋り英語で。

「あのキャラは、架空の人物だ」
と、Joは教えてくれた。

私は、
「しかし、私は、思う。
彼は、存在します。
私は、彼を知っています。
興味深い。
面白い。
素敵。
私は、彼のファンです。
彼は、持っています。
彼は、リアリティです。
私は、非常に楽しい。
彼に会った時。
あなたは、素晴らしい俳優である。
私は、とても思います。
ナイス。
とてもナイス」
と、こんなことを必死に喋った。

Joは、
「ありがとう」
と、笑顔で言ってくれた。
私の必死さだけは伝わったようだ。

それだけでいいです。

オヤジウエイターがやってきて、
「勿論、今日もカプチーノを飲むだろう?」
と言う。
「勿論だ」と答える。

オヤジが満面の笑顔で、
Joと私に、カプチーノを持ってきてくれた。

昨日よりもさらに、
ものすごく泡立てたミルクが大量に乗ってて、
さらに莫大な量のココアパウダーが掛かってる。

なんかもう
山盛りのカキ氷の宇治みたいだ。
抹茶の代わりにココアパウダーがかかってる、
茶色の宇治カキ氷。
しかも山盛り。
しかもコーヒーカップに。

Joが、
「これは一体何なのだ?」という顔で、
カプチーノを見ている。

「このカプチーノは、彼のサービスだ。
スペシャルなサービスだ。
多くのミルク。
多くのココア。
彼の親切。
昨日よりも、さらに、最も最大に大量だ。
今日のミルクとココア。
おそらく、最後のサービスだ。
私は、そう考えます」
と、一応説明してみたが、
あんまり判ってもらえなかったようだ。

そりゃそうだ。
私だって、大量の泡立てミルクとココアは、
まったくの謎だ。

オヤジに、
「ジャカルタか、東京で、
また会いましょう」
と言うと、
「そうだな。サヨナラ」
と言いやがった。

だから、
「サヨナラは言わない」
は、どうなったのだ!?

もういいや。

で、ジャカルタからバリに移動です。

国際交流基金・塚本さんとは、
空港でお別れです。
バリには、
国際交流基金のNurulさんとDianaさんが、
一緒に行ってくれます。

昨日、通訳のSusyさんに、
「Susyさんも、一緒にバリに行くでしょう?」
と訊くと、
「私は行かないです」
と言う。
「なんで?」と訊くと、
「三人でついていくと、皆で大騒ぎになるからでしょ」
と、残念そうに言う。
確かに、インドネシア三人娘さんと、
吉田さんと私の5人で、
バリに行ったら、大騒ぎだと思う。
が、残念だ。

バリ到着。

私たちを出迎えてくれたドライバーさんは、
「相撲さん」という方でした。
Sumoさんなんですけど、
「私の名前は、スモーです。
日本人の方は、すぐ覚えてくれます。
お相撲の、スモーです。
横綱は、アケボノです」
日本語は、上手いです。
でも、情報は古いです。
九州場所では、今、朝青龍が優勝しそうなんですけど。

ホテルにチェックインして、
すぐさま、ウブドに向かう。
田んぼがたくさんあるんだけど、
田んぼのあぜ道に、ヤシの木が生えてる。
なんか不思議だ。

ウブドでは、
ケチャのワークショップがあった。

ケチャだケチャだケチャだ~!
バリと言ったら、
やっぱ、ケチャだろ。
男の人たちがやるもんだと思ってたが、
ケチャができる!

が、到着したら、
ワークショップはなんかもう終わりかけてました。
ちょっとしか、できなかった。
でも、
「チャチャ、チャチャチャ」の合唱に加わる。
すげえ楽しい。

その後は、野外劇場で、
ワヤンを観ながらの食事だ。
なんて素敵なスケジュールなんだ。


Standby これが、
仕込み真っ最中の、
スタッフの皆さんです。

出演する人が、
仕込みも何もかもやるみたいです。
ワヤンの人形のスタンバイやら、
楽器のスタンバイやら、
何もかもすべて、
この人たちがやってました。
若いスタッフ兼出演者が、
先輩に大声で何か頼まれて、
走って持ってきたものを見たら、
ガムテでした。
Smokers
舞台が仕込まれてる間、
煙草を吸いつつ、
待っている人々。

勿論、私もこの輪に加わっていた。

右後ろが、
私の大好きなJoです。
Joの写真は、
大臣のコスプレスピーチ中以外は、
これしかなかったので、使いまわしました。
だって、話とかしてる時は、
ずーっと見とれてたもんですから。

Joの左の人は、やっぱマレーシアから来た、
えーっと、しまった名前忘れた・・・
メモしたんだけどなあ・・・
ごめんなさい。
彼女は、インドネシア煙草を、見せてくれてます。
インドネシア煙草は、ガラムみたいに、
ほとんど、クローブが入ってます。
私は、メンソールの煙草を吸うんですが、
インドネシア煙草でメンソールなのを買ったら、
当然のようにクローブも入ってて、
クローブの香り&味のみで、
何がメンソールなのかさっぱり判りませんでした。

Wayangklit2 ワヤンが始まった。

すげえゴージャスなワヤンなんですが、
影絵芝居なもんですから、
写真に撮るとこんな風になっちゃいます。
いや、私の写真の腕も悪いんですけど。

台詞は、英語も混ぜてくれてます。
混ぜてくれてますったって、
私は、英語が不自由な訳なので、
判らないことには、変わりないんですけど、
それでも、インドネシア語よりは判るところもあります。

Wayangkulit1

観客は、
女性劇作家国際会議の人たちだけなので、
私たち向けのアレンジがされてるみたいです。
「神は、世界をお創りになった。
神は、人をお創りになった。
神は、たくさんの動物をお創りになった。
神は、アートをお創りになった。
神は、芝居をお創りになった」
というような台詞がありました(多分)。
アートとか芝居って台詞を、
私たち向けに入れてくれたみたいです。

影絵が映るスクリーンが二重になってて、
たまに、前のスクリーンが、
振り落とされて、
人形を操ってる様子を、見せる仕掛けになってます。
人形が走ったりする時には、
キャスターがついた台車に寝転んだままで、
すごい早さで移動してました。

Stage かなり現代的にアレンジしてあるようで、
音楽もガムランだけじゃなくて、
シンセみたいな音楽や、効果音がつかってあったり、
CGの宇宙の映像なんかも映って、
火星とか土星とかがくるくる回ったりしてました。
ゴージャス演出です。
それでも、人形を移動させる人は、
台車に寝転んで必死で滑ってましたけど。

バックに、野外劇場の物凄い装置が見えてますが、
バリは、そこら中、
こんなものだらけなので、
だんだん珍しくなくなってきます。

Bali1 Bali2 Bali3_3

どこでも、
ここでも、
あっちにも、
こっちにも、
そこにもここにも、
こんなんばっか。

最初は、珍しくて写真撮ってましたが、
そのうち、どーでもよくなります。

明日は、夜、サヨナラディナーがあるだけです。
つまり、
女性劇作家国際会議の打ち上げが、
バリに移動して行われるってことか。

すげえゴージャスな話だ。

|

2006年11月24日 (金)

Conatsuさんの日

朝食を食べに行くと、
私の担当だと自認しているらしい陽気なオヤジウェイターが、
今朝も笑顔で出迎えてくれる。
席にも案内してくれる。
コーヒーも運んでくれる。

このコーヒーに、
ミルクをつけてくれるのはいいとして、
同時に、バターも持って来てくれるのだ。
だから、私は、
「もしかして、インドネシアじゃ、
コーヒーにバター入れて飲むのか?」
と思って、
せっかくだからと、
一瞬試してみようかと思ってしまった。

が、国際交流基金・塚本さんに訊いたら、
「そんなことはない」
ということでした。

じゃ、なんでコーヒーとバターを、
一緒に持って来てくれるんだろう。

謎だ。

私は、明らかにご飯とおかずたちを食べている。
パンは食べてない。
なのに、どこにどうバターを使えというのだ。

フレンドリーな笑顔のオヤジは、
「勿論、今日もカプチーノを飲むだろう?」
と言う。
「勿論だ」と言うと、
昨日よりも、さらに盛大にミルクをあわ立てて、
大盛にココアウダーを振りかけたカプチーノを、
持って来てくれる。
きな粉餅状態のカプチーノだ。
大サービスだから、まあいいか。

「いつ、チェックアウトなのか?」
と訊かれたので、
「明日だ」
と答えると、
オヤジは、残念そうな顔になって、
「明日は、私はホリデーだ」と言う。
「じゃあ、今日でサヨナラですか?」と私が言うと、
オヤジは、
「私はサヨナラとは決して言わない。
また会おうと言う」
と、ニヒルに言う。

そうか、明日は会えないのか。

レストランを出る時に、私は、
「See you again」と言ったのに、
オヤジは、
「Good bye」と言いやがった。

「サヨナラは言わない」はどうなったのだ。
言ってるじゃんよお。

今日は、吉田小夏さん(こちらが吉田さんのページです)のスピーチの日だ。

吉田さんは、英語で話す上に、
パソコンを駆使して、
映像も見せるそうだ。
カッコイイぞ。

今日は、私は、見守ることと、
写真撮ったり、
スピーチを録音することしかできない。

あ、あと、スピーチはちゃんと聞きます。

Staff こちらの方々が、
今日の吉田小夏さんを支える、
スタッフの皆さんです。

照明と音響と、
パソコンとかの映像のオペも、
ここですべてやってます。

スタッフの皆さんは、そこにいるだけで、
「俺たちスタッフです」っていう、
知ってる空気が漂ってます。
スタッフオーラは、インドネシアも日本も同じです。

Utiawase スタッフの方と、
真剣に打ち合わせをする吉田小夏さんです。

これも、ピントが甘い・・・
ほんと、自分でもイラつく。
ちゃんと撮れよな、飯島。

・・・と、ここで気づいた。
「バッテリーを換えてください」と、
デジカメが言っている。

おかしい。
今朝換えたばかりなのに・・・

もしもの時のために持ってきた、
新しい電池と交換する。
が、それでも、
「早く電池を換えてくれないかな」
と、デジカメが言いやがる。

またも電気機器不幸が降ってわいたか!?
この大事な時に。

しかし、どうもデジカメのせいじゃないみたいだ。
電池が悪いらしい。
百均で買った電池が悪の元凶みたいだ。
安物買いの銭失いとはまさにこのことだ!!

仕方ないから、
なだめながら、使うことにする。
なんて原始的なんだ。

Moderator こちらが、
今日の会議の司会の方です。
すっごく気さくで、愉快な方です。

でも、司会してる時は、
仕切りもてきぱきで、
すっげえ頭キレる人だってことは、
英語が不自由な私にも判りました。

                                                       

Conatsu2 英語でスピーチする、
凛々しい吉田さんです。

私は、
「頑張って下さい」と、
心の中で応援しながら、
念を送るしかないです。
別に私の応援や念がなくても、
きちんとスピーチしてて、
貫禄でしたけど。

Conatsu3 隣で見守るのは、通訳のSusyさんです。

Susyさんは、
「インドネシアで開かれている会議なのに、
インドネシアの人にも、
『英語で質問や意見を言って下さい』
というのは、おかしいです。
私が小夏さんに付き添うからには、
インドネシアの人には、
インドネシア語で質問してもらいます」
と息巻いていました。

吉田さんは、質問にも英語で答えてます。
しかも、
「日本の現在の教育システムや、
いじめによる自殺について」の意見を英語で言うんです。
すごい・・・

英語が全然駄目な飯島も、理解できる英語でした。
英語に不自由な者にも優しい英語だけど、
意見はすごくきちんとしてます。
私はよく理解できたし、
吉田さんの言ってることは、すごく正しいと思ったので、
とにかく必死で頷いてました。

あとで聞いたら、
私が頷いてるのが、壇の上から、
吉田さんには見えてたそうです。
余裕ある・・・
でも「そうだそうだ」と是非とも伝えたかったから、
「見えてないだろうな」と思いつつも、
頷いていたので、
見ててくれて、嬉しかったです。

でも、飯島の頷きが力になったかどうかは、謎。

吉田さんのスピーチと、
質疑応答や意見交換が、無事終了しました。
自分のことじゃないけど、
ほっとしました。

スピーチしたのは吉田さんなのに、
勝手にすげえ肩を凝らしてしまったので、
午後からのワークショップでは、
ヨガのクラスに出ました。
メキシコのInesさんと、
インドネシアのHartatiさんが、先生です。

ヨガとかダンスのクラスだと、
英語でも、何とかなります。
言ってることは簡単だし、
日本でのレッスンと、使ってる言葉は同じの多いし。

フレックスとかポイントとか、
ストレッチしろとか
「お腹の真ん中を意識して」とか、
「上から吊られてると思って、体を伸ばして」とか、
「一気に息を吐き出して」とか、
「上半身の力を一気に抜いて、完全にリラックスして」とか、
ほとんど言われることは同じなので、
私でも何とか理解できました。
言ってるトーンまで同じですよ。
ヨガの先生って、世界どこでも皆同じトーンなのか?

とっても、楽しかったです。
肩の凝りも取れたし。

でも汗だく・・・

夜の芝居と、
今日はジャカルタ最終日なので、
Farewellイベントがあるのですが、
それまで、ちょっと時間があったので、
国際交流基金・塚本さんが、
またスーパーマーケットに連れて行ってくださいました。
吉田さんも私もスーパー好きで良かった。

海外行った時には、お土産買うのには、
スーパーが一番です。
安いし。
なんか面白いものが多いからです。


Arekore インドネシアのジャスミンティーや、
ジンジャーティーや、
なんか知らないが
「ミントとライムの味で、
風邪引いた時とかに飲むと、
喉がすーっとするもの」
(解説・塚本さん)とか、
ココナッツミルクパウダーなんかを、
買ってみました。


Battery あと、デジカメが必死で訴えるので、
乾電池を買いました。
「インドネシアのでは、最高の品質の乾電池はこれです。
日本からコンサートで来た人たちが、
ワイヤレスマイクの電池がなくなった時、
使ってみたら、これが一番でした」
(塚本さん太鼓判)
という乾電池です。

夜は、小劇場で芝居を二本、
大劇場で、一本、
計三本の芝居を観た上に、
23時から、Farewellディナーがありました。

色々な人とお話してたら、
ほとんど何も食べられなかったので、
そのあと、国際交流基金・塚本さん、熊谷さんと、
イタリアンを食べに行きました。
毎日、お米ばっかり三食食べていたので、
久々にパスタ食べました。
オープンエアのレストランで、
提灯とか、イルミネーションで飾ってあって、
雰囲気は、
完全にディズニーランドの「カリブの海賊」の、
船が出るところからみえるレストランです。

国際交流基金・塚本さんは、
高校までサッカーやってたそうです。
名波選手とかと同年代だそうです。
「それじゃ、ペナルティの人たちとも一緒ですね!?」
と言ったのですが、
「ペナルティって?」と仰るので、
「市船のサッカー部だった、お笑いの人です!」
と言ったけど、ご存じなかったみたいです。
塚本さんは、インドネシアに来たのは二年前だそうですが、
二年前は、ペナルティっていなかったでしたっけ?

私が塚本さんに、ずーっとサッカー話をふっていたので、
吉田さんに、
「ごめんなさい。サッカーの話ばっかで」
と謝ったら、
吉田さんは、
「いいです。
塚本さんと飯島さんが、サッカーの話をしてるのは、
すごく面白いです」
と言って下さった。

それは嘘だと思う。
多分、気を使って下さったんだと思う。
サッカーに興味のない方には、
サッカーの話は、全然面白くないということは、
承知しています。

・・・それとも、
また私が馬鹿丸出しだったろうか。
それはそれでよし。

明日から、バリに行きます。

|

2006年11月23日 (木)

似てる

会議に出かけようとしたら、
シャトルバスがちょうど行ってしまったばかりだったので、
歩いていくことにした。
たとえジャカルタの街で迷ったとしても、
今日は私がいなくても誰も困らないし。
迷うも何も、ほぼ一本道だし。

ジャカルタも八時過ぎは、
通勤ラッシュだ。
車とバイクが、さらに暴走状態だ。

電車は遠くに行く時に乗るものだそうだ。
だから、車でもバイクでもない人は、バスに乗る。
バス停は勿論あるのだが、
朝は、バス停に止まらないらしい。
多分、止まってると、渋滞になるからだろう。

だもんだから、
バスに乗る人は、走ってるバスに飛び乗る。
ドアは、ずっと開いてる。
10人くらいのビジネスマンが、
バスと併走しながら、
次々と、軽業のようにバスに飛び乗るのを見て、
すげえと思った。
朝の通勤は、どこでも大変だ。

さらに、びっくりしたことには、
高架を走ってる電車も、ドアが全開だ。

暑いからか?

電車にラッシュというものはないのか?
人がこぼれ落ちたりしないのか?

日本で、電車がドア開けたまま走ったら、
それは事故だ。

昨日、スピーチが終わったので、
今日からは、すっかり気楽に会議に参加することができる。
でも、英語まみれに変わりはないけど。

マレーシアから参加のJoさんが、
スピーチなのに、いきなりいなくなってて、
どうしたのかと思ったら、
メイクして、衣裳つけて出てきた。
大臣だか何だか、
とにかく偉い役人に扮して、
芝居で、スピーチしてる。
私は、その大臣を知らないが、すごく似てる。
てか「この大臣、私、知ってる!」
と思ってしまいました。
それくらい似てる・・・ていうか、
「いる人」に見える。
かっこいいな、Jo。

Ministerjo 遠くから撮ったので、
ピント来てませんが、
Joの大臣コスプレ演技つきの、
(それは、もはや芝居だ)
スピーチしてる姿です。

Joは、インド系のすっげえ美人なんですが、
もう完璧に、
お年寄りのすげえ偉い役人にしか見えない。
喋りもすっかり大臣様だ。

これがどのくらい化けてるかというと・・・
えーと、普段のJoの写真はないのか?
Joの写真ない???

Maskjo これだ!

駄目だ!
仮面かぶってるじゃん!
一緒に、マスクダンスのワークショップに出た時の写真だ。
顔がわからないぞ!!

ないぞ、Joの素顔が!!

あったあった!

Jo これです。
これがJoの素顔です。
すっげえ美しくて、
カッコいいんですよ、普段も。

芝居も上手いし、
メイクもすごいし、
こんなパフォーマンスでスピーチすると思わなかったし。
すっげえ、面白かったし、
すっげえ、かっこよかった・・・
惚れ惚れだ・・・

でも、内容は、ほぼ理解できなかったんですけどね。

午後からは、ワヤン・クリッのワークショップに出ました。

影絵劇なんですが、
すごく細工の綺麗な人形で、
しかも、この人形も触らせてもらえるんです。

動かし方とか教えて下さって、
私みたいな素人に勝手に動かさせてくれるんです。
日本じゃ、文楽の頭とか、
むやみに触らせて頂けるもんじゃないですよね?
「動かしてみていいですよ」
と、全然、普通に、触らせてくれる。
先生は、もう五歳くらいから、
人形を触ってたそうだ。
子供でも、素人外国人の私でも、
誰でも、触って動かしていいみたいです。
だから、伝統芸能をやる人が、どんどん出てくるんだと思います。

で、ワークショップを終わって、
コーヒー飲みながら、
お菓子食べてたら、
インドネシアの若い女の子の参加者が、
私の顔を見て、笑う。
笑顔を見せるんじゃなくて、ケタケタ笑うのだ。

「何が可笑しいの?」と訊くと、
「あなたは、私のお母さんにめちゃめちゃ似てる」と言う。
お母さんですか・・・
お母さんに似てますか・・・
いや、私がお母さんであっても、全然、おかしくない年齢です。
それ以来、顔合わせるたびに、
「娘よ」と、抱きしめた。
その子の方は、私の顔を見るたびに、相変わらずケタケタ笑ってたけど。

私は、その子のお母さんに似てるみたいだが、
インドネシア人には、知り合いに似てる人がけっこういる。

初日の記者会見で、
壇上に上がった時、プレスの人の中に、
うちの鈴木裕美にそっくりの人がいた。
壇の上にいたので、その人の写真が撮れずに残念だ。

夜は、西ジャワ地方の舞踊を見たんですが、

見入ってしまったので、
写真撮れなかったのがすげえ残念ですが、
三人の男性の踊りがあったんだけど、
その三人組が、
知ってる人&有名人にそっくりトリオでした。

踊りはすごくカッコいいダンスでした。
カッコイイんだけど、
一番踊りのうまいオヤジは、
どう見ても、梨元勝に似ている。
ちょっと若い梨元勝だ。
でも、カッコイイ。
もう一人は、赤星昇一郎に似ている。
マッチョで、勿論踊りもカッコいい。
そして、あとの一人は、
キャラメルボックスの西川浩幸さんに似ている。
三人とも、口ヒゲをメイクで描いているんだけど、
西様に似てる人は、口ヒゲはやした西様に似てるんだ、ほんとに。
西様似ダンサーも、筋骨隆々で、踊りはすげえカッコいい。
でも顔は西様。
大爆笑だ。
ダンスがかっこいいだけに、さらに大爆笑だ。

なんで写真撮ってないんだ!?

Niteru あと、他にも知り合いに似てる人がいました。
唯一、余裕があったので、
似てると思って、撮った写真がこれです。
これもピントがまるで駄目なんですけど。

この人は、
葛山信吾さんの事務所の、
ハットリ・シンちゃんに似てるんです!
この写真よりも、本物はもっと似てるんです!
すげえ似てると思ったけど、
吉田小夏さんは、ハットリ・シンちゃんを知らないので、
同意を求める人がいなくて苦しかったです。

Hattorisinnchan_4  えーと、ハットリ・シンちゃんご本人の写真で、
載せてもいいですと、以前許可貰った写真も載せておこう。
似てないですか?

写真じゃ判らないか・・・
私の写真の腕が悪いです。
ごめんなさい。
ちなみに、ハットリ・シンちゃんについては、
こちらをご参照下さい。

そのあと、西ジャワ料理を頂いたのですが、
野菜が旨い!
あと、デザートが旨い!
デザートコーナーに、
バナナの房がまるごとぶら下がってるんですよ。
私は、
「このバナナの房は飾りか」
と思ってたんですけど、
皆、そこから、バナナむしり取って食べてるんですよ。
「これ食べていいんだあ・・・・」
バナナの枝から、むしって食ったの初めてです。
しかも、枝で完熟した奴だから、
めちゃめちゃ旨いんだ!!

さらに、今はランブータンがおいしい季節だとかで、
国際交流基金・塚本さんが、
「食べて下さい。是非。是非とも!!」と言って、
山盛りに持ってきてくれました。
あと、
ゆで落花生とか、
キャッサバチップスとかも、すげえおいしいです。
旨いデザートが山盛りだぁ!!

インドネシア語を、二個覚えました。
おいしいは、「エナ」
あと、面白いは、「るちゅ~」だそうです。

知ってる人に似てる人たちに出会えて、
今日はとっても、
るちゅ~!でした。

|

2006年11月22日 (水)

記憶ない

Greentea ジャカルタのスーパーで買った、
緑茶のハニーレモンと、
同じくシナモンアップルです。
どっちも甘いです。
甘い緑茶しか売ってないです。

試しにちょっと飲んでみたら、
めちゃめちゃ甘かったです。

「甘すぎる・・・あまりにも甘い・・・」

と、それきり飲まなかったが、
今日は夜明け前に起きて、ごくごく飲んでしまった。

おいしい・・・・

ほとんど一気飲みだ。

やっぱ、その土地にあう味に作られてるんだろうか。
放置しておいたが、いきなりお気に入りになった。
まあ、シナモンアップルは、もはや緑茶じゃないですけどね。

Jus_1
ついでに書いておくと、
こっちは、ジュースです。

左が、グァバで、
右が、Soursop、サワーソップていうのか?
インドネシア語だと、シルサックか?

どっちにしても、その果物は知らなかったし、もちろん、食べたこともない。
初めて出会う果物だ。

Sirsuk_1 これが、スーパーに売ってた。
シルサックだと思います。

多分・・・

違ってたらごめんなさい。

これは買わなかったけど。
買えばよかった。
生食べてみればよかった・・・

インドネシアのジュースは大概、砂糖が入ってるそうです。
やっぱ、暑いと味が強い方がおいしいんだろうか。

そんなことを考えている場合ではない。

今日は・・・

私がスピーチしなくてはならない日です・・・

昨夜やったことは、
インドネシア語の挨拶の練習だけです。
それでも、そのインドネシア語の挨拶が、
インドネシアの皆さんに伝わるか、心配です。
インドネシア語なのに、インドネシアの人に、
判って頂けなかったら、何の意味もない。

インドネシア語言ってるのに、
通訳のSusyさんに、もう一度インドネシア語で、
言ってもらうしかない。
馬鹿みたいだ。

ていうか、それは何語でもない。

世界の誰にも伝わらない言語だ。

スピーチ自体は、もう日本語で喋ることにしたので、
通訳のSusyさんに英語で、通訳して頂いて、
それを判って頂ければ、
私の日本語は間違おうが嘘言おうが、
吉田さんや、国際交流基金の方々にしかバレないし。

インドネシア語の挨拶だけは何とか伝わって欲しい。

ジャカルタの街に、
「朝のお祈りをしましょう」の放送が流れてきた。
私は、イスラム教徒じゃないけど、
KIBLATのメッカの方角に向かって、
「よろしくお願いします」
と、お願いしてみた。

よろしくお願いしてしまってから、
イスラム教徒ではない者が、
ご挨拶して、お願いなんかしたら、
失礼なことになるのかもしれないと心配になったので、
「すみません。
私は日本人なもんで、窮地に立つと、
神様となったら、とにかく拝んでしまいます。
失礼をお許しください」
お詫びもしておいた。

6時に、朝ごはんを食べに行った。

陽気なウエイターさんが、すっごく親切にしてくれる。
「日本から来たのか? 日本人は皆、とてもよく働く。
今来ているタケシも、ハードワーカーだ」
と、見知らぬ日本人のタケシさんを紹介してくれる。
「インドネシアの食べ物はおいしいか。食べられないものはないか」
と心配してくれる。
「大丈夫です。ご飯もおかずもとてもおいしいです」
というと、
「カプチーノも飲んでみるか? 
このカフェテリアのカプチーノはとてもおいしい。
特別に作ってあげよう」
と、勧めてくださる。

カプチーノ、おいしいかったです。
シナモンじゃなくて、ココアパウダーが掛かってるみたいだけど、
でもおいしいです。

コーヒーとカプチーノを飲んで目が覚めた。

早めに会場に行く。

やはり、今日、スピーチをする、
イランからいらしたNaghmeh Saminiさんが、
すでにいらしていて、パソコンで準備してる。
Nagahmehさんは、何度伺っても、
どうしても私には名前が発音できないし、
ていうか、聞き取れないのだが、
すご~く美しい女性だ。
私的には、参加者の中で最も美しい女性だと思う。
近くで顔見ると、ボーっとしちゃうくらいの美人だ。
「私も今日、スピーチするんです。
よろしくお願いします」
と言って握手して頂いた。
ほんと美しくて、見とれちゃいました。
細くて白くて手も美しいです。

受付のインドネシアの女性たちが、煙草を吸ってたので、
「一緒に吸っていいですか?」
と混ぜてもらう。
ついでに、
「私のインドネシア語の挨拶を聞いて下さい」
と、お願いして挨拶を聞いてもらう。
「判りますか?」というと、
「判る判る。大丈夫大丈夫」と、
緊張してる私を哀れに思ってか、
一応、そう言ってくれた。
「緊張してるから、煙草吸うの?」
と聞かれたので、
「そうだ」と言っておいた。
「始まるまでここで煙草吸ってていいすか?」
と訊いたら、
「始まったら、呼んであげるから、ずっと煙草を吸っているといい」
「リラックスだリラックスだ」
「コーヒー、持ってきてあげようか?」
と皆さん、すっげえ親切だ。
涙出そうになる。

そうこうしてたら、
国際交流基金の皆様が、
続々といらしてくださる。

皆様、ありがとうございます。

が、

応援に来て下さったのは心強いですが、
プレッシャーも倍増なんですが・・・

私的には、
日本語判る人が少ない方が、
トチッたことがバレないので、
どっちかってば、ありがたい気もするんですけど。
間違っても、間違った顔さえしなければ、
日本語判らない人には判らないんだし。

さらに、国際交流基金の皆様は、
日本語だけじゃなくて、
インドネシア語も判る方々なので、
私が必死で練習した、にわかインドネシア語のご挨拶も、
どのくらい下手かがバレるわけで・・・

まあいいや。
なるようにしかならない。

ってか、

できるようにしかできない。

当たり前だな。

始まっちゃうみたいだ。

舞台に上がる。
一緒に舞台に上がってくださった、
通訳のSusyさんだけが頼りだ。

気づいたら、

・・・終わってた・・・

何言ったのかまったく覚えてない。

原稿あったし、
多分、それ読んだと思う。

かすかに、吉田さんと、
国際交流基金の皆様の顔を記憶してるので、
プレッシャーとか言いながら、
結局、日本語を判って下さる、
吉田さんとかに向かって喋ってたんじゃないか、
と想像する。
記憶ないから、想像するしかない。

えと、
英語が判る人は、Susyさんの英語を判って下さい。
インドネシア語の方は、
イヤフォンガイドの同時通訳で判って下さい。
今言っても遅い。意味ないし。

出来は全然判らないが、
自分で自分を褒めてあげたい。

というよりは、
伝わってるか伝わってないかさえ、
まるで判らないので、反省もできない。

反省できないなら、
とりあえず、自分で自分を褒めるしかない。

あ、重大な反省点があった。

飯島よ、英語できるようになれ!!

だった。

さ、一応、自分で自分を叱っておいたぞ。

これでいいか?
まっいいや、とにかく・・・・

終わった終わった終わった終わった終わった~!

記憶はないけど。

せめて、着るものくらい、
ちょっとはちゃんとしようかと思って、
スカートはいて、白いシャツ着て、
パンプス履いて来たけど、
終わったからには、こんなもの長いこと着ちゃいられない。
暑いから、ストッキングは地獄だ。

午後はワークショップだから、
稽古着に着替える。

私の稽古着は、
サッカー日本代表ジャージと、
タオルマフラーだ。

さすがに、日本じゃ恥ずかしいので、
日本代表の試合のある時にしか、
稽古場でも日本代表ジャージは着てないが、
ここじゃ、日本代表ジャージと気づく人はいない。
だから、日本代表戦がなくても・・・

あー!!
昨日あった!!
あったんじゃなかったっけ!?
韓国戦があったはずだが、
どうなった!?
昨夜は、チャンピオンズリーグ見てました。
まあ、ジャカルタには中継してなかったと思いますけど。
どうなったんだどうなったんだどうなったんだぁ~!?

すごく気になるが、どうにも判りようがない。
まあ、私の応援がなかったからと言って、
たいした影響はなかろう・・・
と、そんなこと考えながら、着替えた。
サムライブルーの代表ジャージに。
恥ずかしくないぞ。
ジャカルタだし、国際女性劇作家会議だし、
日本代表ジャージだなんて、誰も判らないだろうから、
代表戦があろうがなかろうが、恥ずかしくない。

と思って、
トイレで着替えて出てきたら、
トイレ付近ていうか、
水道の出る付近でお仕事していた、
ケータリングスタッフの皆さんが、
「ジャパン! ジャパン!」
と私を見て口々に叫ぶ。

そうです。
ジャパンです。

タオルマフラーも広げて、
「確かにジャパンだ」とアピールしてみた。
ケータリングスタッフの皆さんが、拍手してくれた。

Cateringstaff これが拍手してくださった、
ケータリングのスタッフの皆さんです。
ありがとう。

しかし、
スピーチじゃなくて、
日本代表ジャージで拍手頂いて、どうする。
まいっか。
スタッフの皆さん、握手までしてくれたし。
国際交流ということにしておこう。

夜、NHKワールドを見たら、
昨日の日本・韓国戦の結果を、スポーツニュースが伝え始めた。
「やった!」と思って、食い入るように画面を見たら、
画面に、
「放送権の問題で、画像はご覧頂けません」
みたいなことが書かれたテロップが出る。

で、呑気なイラストみたいなものが、
画面いっぱいに映ってる。
走っている汽車の、挿絵みたいなイラストだ。

なぜ、汽車ぽっぽのイラストなのだ。

私が見たいのは、
日本の戦いぶりであって、
汽車の挿絵ではない。

しかも、実況じゃなくて、
ニュースのコーナーだから、
アナウンサーがのんびりした口調で、
「さて、ここで日本、サイドから攻め上がりますが・・・」
で、コメントが止まってしまう。

そして、
かすかに聞こえるスタジアムの歓声。

が、
画像がない。

だから、
誰がどう攻め上がったのか全然判らない。
それどころか、攻め上がった結果、
どうなったのかさえ、判らない。
多分、画像には、
シュートで終われなかったとか、
枠をはずしたとか、
GKに取られたとか、
コーナーになったとか、
そういう画像が出てるんだろうが、
私に見えるのは、止まってる汽車ぽっぽの絵だけだ。

汽車の絵を食い入るように見つめていたが、
いくら見てても、
日韓戦の画像が透けて見えるわけじゃない。
でも、見てた。
動かない汽車ぽっぽを。

そして、アナウンサーは、
攻め上がった結果については、
意地悪して教えくれない。
「そして後半○分・・・」とか次のコメントを言い始めている。

攻めあがって、どうなったんだあぁぁぁぁぁ~!!!!!

画面が汽車ぽっぽから普通に戻ったので、
アナウンサーさんを、救いを求める目で見つめてみたが、
次の言葉は、
「さて、大相撲九州場所○日目は・・・」
だった。
落ち着いてんじゃねえよ!!

日韓戦はどうなったのだ・・・・・

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2006年11月21日 (火)

英語のうえにインドネシア語・・・

まだまだジャカルタにいます。

吉田小夏さん(こちらが吉田さんのページです)は、
英語がすごく上手です。
参加の皆さんと、
楽しそうに会話しています。
かっこいいです。
私は、ほぼ単語のみでしのいでる状態です。
二歳児程度の言語力です。
情けないことこのうえないです。

でも、参加者の皆さんは、
そんな私にも、どんどん話しかけてくれるし、
私のつたなすぎる英語も、
何とか理解してくれようとするので、
私は、嫌になるほど馬鹿の喋りですが、
それでも、とても楽しいです。

ああ、英語がもっと上手かったら・・・
もっと楽しいのに・・・

勉強しろ。

日本語でさえ、
あまりにも不自由で、
時々、絶望的な気持ちになるというのに、
英語で、自分の思ってることを、
思ってる分だけ話せるようになるのは、
とてつもなく遠い道のりだ・・・

午前中の会議のスピーチは、
相変わらず、
死んだ気になって聞いてても、
脳死が進むばかりで、
たまにしか判らないです。

元々の英語の語彙が少なすぎる訳なので、
必死で聞いても、
無理っちゃ無理だ。

吉田さんは、スピーチを英語でするそうです。

すげえ~!!

私は、日本語で喋る積もりでした。
完全に。

一瞬、見栄張って、
英語に訳して頂いた原稿を読もうかと思ったけど、
辞めました。

明日なのに、
無理っす。

英語だけで死んでいるというのに、
そのうえ、インドネシア語がやってきました。

国際交流基金の塚本さんが、
明日のスピーチのために、
インドネシア語の挨拶を作ってきてくれたのです。

「Ibu-Ibu Bapak-Bapak yang saya hormati,
(敬愛する皆様)
Selamat pagi.
(おはようございます)
Nama saya Sanae Iijima dari Jepang.
(日本から来た飯島早苗です)
Kali ini senang sekali bertemu dengan banyak teman dari luar negeri.
(今回は海外から参加した多くの友人に会うことができ、大変嬉しいです)」

というものです。
素晴らしい挨拶です。

が、駄目人間には、
まず最初の、

「Ibu-Ibu Bapak-Bapak」から、まったく言えません。

「イブイブ バパバパ」で、
レディース&ジェントルマンの意味みたいなんですが、

「いぶいぶ、ばぱばぱ」て、
口が回りませんですよ。

「イブイブバパバパ」で、10分くらい稽古しても、
さっぱり、言えないので、
国際交流基金のDianaさんとNurulさん、
そして、通訳のSusyさんの、
愉快で素敵なインドネシア三人娘の皆さんが、
「塚本さんの作った挨拶は難しいです。
堅苦しいです。
もっと、簡単にしましょう」
と、さらに言いやすい言葉に直してくれました。

「イブイブ バパバパ」は、
「Ibu dan Bapak」になりました。
「イブ ダン バパ」、
かなり楽です。

でも、三人娘の皆さんは、
発音に、厳しいです。

「dari Jepang」の
「ダリ」が、全然なってないと、何度も言い直しを命ぜられます。
Rが巻き舌にならないと駄目だそうです。
三人娘の皆さんのを聞いてると、
日本語の「だるい」の「だりぃ~」を、
「ほんとにダルイ気持ちで言うと、dariにかなり近い」
と吉田さんと意見が一致しました。

「だりぃ~」「だりぃ~」
と吉田さんと言い合っていると、
三人娘の皆さんが、
「日本語では、どういう意味ですか?」
と、訊くので、
「疲れた時に、言います」と教えてあげました。

「じゃあ、『所長~、だりぃ~』とか、
『仕事、だりぃ~』とか、
言うんですか?」
と言うので、
「その通りです」
と、言いました。
今頃、職場で、正しく使っていることでしょう。

やっと何とか全部言えるようになると、
通訳のSusyさんが、
「飯島さんは、明日本番なのだから、立って言いなさい」
と命じます。

その場で、立って、必死で挨拶しました。

「まあ、わからないことはないでしょう」
と、一応、ギリギリ合格にしてくれました。
特訓ありがとうございました(涙)。

午後のワークショップでは、
「Topeng Cirebon」に出ました。
仮面をつけて踊るマスクダンスです。

Topeng2 真ん中にいるのが、
仮面をつけている吉田小夏さんです。
仮面は、能の面のように、
口でくわえます。
まさか、つけさせて頂けるとは思いませんでした。

踊りの基本は、腰を落とした姿勢で、
すっごくゆっくりした動きです。
ちょっとやっただけで、
飯島は汗だくです。
可愛くて若い女性の先生でした。

夜は、西カリマンタンの舞踊を見ました。

Kalimantan2 この写真の後ろの方で、
楽しそうに踊っているのが、
舞台に上げられてしまった、
吉田さんと塚本さんです。

西カリマンタンの衣裳は、
ビーズが編みこまれて綺麗です。
吉田さんと塚本さんの前で、
踊っている女性の衣裳も、
上から下まで全部ビーズです。
メンテナンスが大変だろうなと思ってたら、
踊ってる最中に、誰かの衣裳が切れたらしく、
ビーズが飛び散ってしまいました。
やっぱ大変なんだぁ・・・

Kafetaria_1 それから、大劇場の芝居を観るまでの間に、
公園の中のお店で、食事しました。
吉田さんは、ビーフン、
塚本さんは、スープのみのを頼んでました。
塚本さんは、夜は炭水化物は食べないようにしてるそうです。
でも、二杯頼んでいました。
飯島はラーメンを食べました。

吉田さんの頭の後ろに謎の光が写ってますが、
これは、公園の木々についてるイルミネーションです。

Miebeef 牛肉のミートボールが入ってて、
揚げたのか焼いたのか、
カリカリのにんにくと玉ねぎがかかってて、
すっげえ美味しいです。
麺は、どう味わっても、インスタント麺なんですが、
それもまた美味しかったです。
一緒にあったかいお茶を頼みました。
「冷たいのを頼んではいけません」と、
塚本さんからのご注意があったからです。

帰ったら、
なんと、今日は、
チャンピオンズリーグをやってます!!
セルティックvsマンチェスターと、
アーセナルvsハンブルグが中継です。
やはり、プレミアが大人気のようです。

|

2006年11月20日 (月)

強気

ジャカルタじゃ、
歩行者もドライバーも強気じゃないと、
移動できないです。

バイクがめちゃめちゃ多い。
信号が赤になると、
車の前にバイクが三十台くらい集まってくる。
信号レースかなんかのようだ。
日本で信号レースをほんとに見たことはないが、
ジャカルタだと、
基本信号レースになってる。

しかもですよ。
バイク4人乗りがあちこちに。
一家4人でバイクに乗ってるですよ。
運転してるのは、お父さんで、
最後尾に乗ってるのは、お母さんで、
お父さんの前と、お父さんとお母さんの間に、
二人の子供が乗ってること多いです。
さらに、お父さんお母さんは、メットかぶってますが、
お子さんはメットしてません。
バンダナやスカーフかぶってます。
日よけか?

一度だけ、子ども2人がヘルメットかぶってる、
4人乗りバイクが走ってて、
「偉いな~」
と、吉田さんと二人で、感動しました。

まず、4人乗りという時点で間違ってるのですが、
だんだん間違いじゃないような気がして、
珍しい子どもメットに感動しました。

車もすごい勢いで走行してます。
信号や横断歩道は、勿論ありますが、
歩行者も、
ものすごい勢いの車を無理矢理止めて、
好きなところで横断してます。
私にはできないです。

さらにそのうえ、
信号や渋滞で車が止まると、
色々な人たちが車に近づいてきます。
雑誌「PlayBoy」を売る人、
いろんな新聞を売る人、
救命胴衣みたいなのを売る人(子どもの水遊び用らしい)
勝手に窓を拭く人、
売るものはないが「とにかくなんか下さい」という人、
子どもも商売してます。
そして、信号が変わって、バイクや車が爆走し始めると、
うまいこと身をかわします。
強気です。

今日から、↓ここで会議が始まります。

Galeri_national_1   Kannban


「WOMEN PLAYWRIGHTS INTERNATIONAL」の
「THE7th TRIENNIAL CONFERRENCE 2006」です。
メインタイトルは、
「CULTURAL LIVERTY IN ADIVERSE WORLD」
サブタイトルが、
「Affirmation of Diversity through Women Playwright」
みたいです。

・・・なんだって?

女性劇作家の国際会議2006で、
今回は7回目で、三年ごとに開かれてる・・・
みたいですね。

でもって、
いろんな世界の文化的な自由、
それぞれの違いを受け入れよう・・・
・・・みたいな?

誰に訊いているのだ。

とにかく、
私は英語が全然駄目の塊で、
さっぱり判らねえです。

スピーチは皆さん、英語で話します。
いろんな世界の文化的な自由や、
多様性を肯定する目的だけど、
やはり、英語か・・・
とりあえず英語か・・・

インドネシア各地からの参加者が、
勿論多いので、
英語をインドネシア語に同時通訳してくれる
イヤフォンガイドみたいな機械はあります。
が、
日本からは吉田さんと私だけだから、
日本語のはないです。
通訳のSusyさんだけが頼りなのですが、
Susyさんが、まだ来てないうちに、
始まってしまいました。

ケニヤのMunbiさんの基調演説です。

しまった。さっぱり判らない・・・
普通の雑談会話でも、ほぼさっぱり判らないというのに、
スピーチになると、
難しいこと言ってるし、
どこでセンテンスが切れるのか、
どうにもこうにも見当さえつかないし。
必死で、何とか判る単語とかを拾おうとするのですが、
ほとんど駄目だ・・・

ほんと、なんで英語できないんだ、自分は・・・

と、
「PRIVATE LIVES」の時に続いて、
またも心底思いましたですよ。

じゃあ、勉強しろ。

しかも、文字なら、まだ時間掛けられますが、
話を聞いているから、
どんどん次に進んでいくし、
当たり前ですけどね。

次のタイの方のスピーチからは、
Susyさんが来てくれました。
ありがてえ!

タイのPornatさんのお話は、
Susyさんも来てくれたし、
舞台の映像もあるし、
ほんのちょっとだけは判りました。
「ラーマーヤナ」のシータの物語を、
部分的に現代的にアレンジした芝居みたいです。

「ラーマーヤナ」と「マハーバラータ」
ごちゃごちゃになってるんですけどね。

大体、どっちも長いらしいし、
詳しい話は判ってないんですが。

「ラーマーヤナ」の方は、
妻のシータ姫を助けるために、
ラーマ王子が悪魔と戦うエピソードが、
有名だったと思います。
で、「マハーバラータ」は、
王位を巡っての戦いの物語だったような気が・・・

ちゃんと勉強していけよ!
ですよね。
遅すぎる・・・

ほんと駄目だ・・・自分が情けないです。

元はインドの叙事詩だと思うんですが、
「ラーマーヤナ」も、
「マハーバラータ」も、
東南アジアでは、
知らない人はいないような物語で、
芝居とかいろいろなものに影響を与えてるみたいです。

ジャワのワヤン・クリッ(影絵芝居)とか、
バリのバロンも、
「マハーバラータ」が取り入れられてるのもあるみたいだし、
バリのケチャは、
猿の群れが、モチーフになってると聞いたことがあるんですが、
これは「ラーマーヤナ」の中で、
猿の群れが助けに来るエピソードから来てるんじゃなかったかと思います。

何も判ってない・・・

・・・駄目人間だ・・・

駄目人間なんじゃないかなという予感はしてたけど、
やっぱ、駄目人間です。

こんなに必死になったことはないというくらい必死に、
何とかランチまで英語を聞き続けようとしてましたが、
半死半生になってはいても、
努力は何の意味もなく、
駄目の権化で、
すごく昔の表現だけど、

頭がウニになってる。

という状態に陥りました。

謎のグニュグニュしたものが、
頭の中に詰まってます。
脳細胞が一個も役に立ってない・・・

まさに、

馬鹿ここにあり。

以上。

って感じです・・・・ものすごく弱気。

いや、弱気とか強気とかいう問題ではなく、
事実なんだけど・・・

便利なインドネシア語をひとつ覚えました。

「ティダ アパアパ」

「大丈夫」
「平気、平気」
「問題ないって」
そんな意味だと思います。

とりあえず、

「ティダ アパアパ」だ!!

何の根拠もないけど。

それにしてもですね。
この会議、
ケータリングが凄いですよ。

昼ごはんは勿論、バイキングで用意されてますが、
10時と3時のお茶の時間にも、
お茶やコーヒーやジュースや、
いろんな軽食が用意されてるんです。

国際交流基金の塚本さんの解説によると、
「インドネシアは、お客様を歓待することに、
非常に気を使う」
のだそうです。
ぶっちゃけた言い方をすると、
「けっこう見栄っぱり」というところがあるのと、
「食い物の恨みは恐ろしい」
ってのは、どこでも同じのようで、
お客様の好みに合わせたお料理を、
これでもかというくらい豪勢に用意して、
おもてなしするそうです。
だから、ケータリングが、
とても多用されるんだそうです。

午前中も、
魅力的なお菓子やフルーツが用意されてたけど、
私が、英語で頭がウニになってて、
気づかなかったです。

血糖値下がって完全馬鹿と化してたので、
デザートを頂きました。
ピンクのフルーツポンチみたいなのがあったので、
何が入ってるか謎だけど、
食べてみました。

ココナッツの実や、
ナタデココや、
果物や、
あと、甘酒みたいな味がするものが混ざってて、
おいしかったです。

Susyさんによると、
「デザート・チャンプルー」
だそうです。
チャンプルーは、ミックスというか、
なんかいろいろ入ってるって意味のようで、
昨日、
ご飯になんか色々乗せたのは、
「ナシ・チャンプルーです」
と言ってました。

午後は、昨日お目にかかった、
Katherine Thompsonさんの
「DRAMA SESSION」に出ました。
勿論、ここでも全部英語ですが、
解説と、脚本の一部のコピーが頂けたので、
まだ何とかなりました。
それでも、ちょっとですけど。

ふう・・・

夜は、劇場に行くのですが、
一回、ホテルに帰ったら、
あまりにも、脳細胞が腐っていたので、
休んでたら、寝てしまって、
塚本さんから、
「大丈夫ですかぁ~?」
と電話が入りました。
すみません。

公園のようなところに、
小劇場と大劇場と、
あと、プラネタリウムとか、
イベント会場とか、
屋台とか小さい食べ物屋さんとかが集まってる。
夜も賑わう場所のようだ。

大劇場で、インドネシア舞踊を観ました。
すごく有名な舞踊団だそうです。
美しいです。
動きもコスチュームも。
でも、メイクがどうにもこうにも、
デヴィ夫人に見えます。
いや、全然、デヴィ夫人よりも、
若くて美しいんですが、
デヴィ夫人のメイクは、
やはり、インドネシアメイクだったのだなと思いました。

Okepi ←これは今日の舞踊のオケピです。
キャパは1000ちょっとある感じです。
客席に傾斜ついてて、見やすいです。
シアター・アプルみたいな感じです。

ホテルに帰ったら、
また、プレミア・リーグをやってます。
トッテナム戦です・・・

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2006年11月19日 (日)

ちょっとびっくり

8時に起きた。
日本にいる時はそんなことはほぼない。
しかも、朝ごはんを食べに行った。
これもかなりあり得ない。

朝食はバイキングだけど、
ご飯もおかゆもパンもある。
果物もたくさんある。
幸せだ・・・

バナナ風味のご飯に、
マッシュルームとか、野菜とか、
ソーセージとか、えびせんべいとかを、
ドカドカ乗せた。
ソーセージの味が不思議だ。
チキンソーセージだった。
ポークソーセージと、ベーコンは、
別の場所に置いてあったから、見つからなかったのだった。
イスラム教の人が間違って食べたりしないように、
「ポークだから気をつけてね」みたいなことが書いてある。
そして、果物とジュース!!
スイカジュースがあるので、やっぱ、飲んだ。
さらに、パパイヤジュースと思われるものも飲んだ。
うまい・・・

部屋が禁煙部屋なので、
バーカウンターでコーヒーを飲んでみた。
灰皿が置いてあったからだ。
渋いバーテンダーのおじさんが、
コーヒー入れてくれる。
水とクッキーもつけてくれる。

素晴らしいことに、
部屋にもミネラルウオーターが2本、
サービスで置いてある。
これは嬉しい。
海外に行って、まずやらなくてはならないのは、
飲料水の確保だ。
「どこに行ったら、水が買えるのかな~、
最初は、高いけど、ミニバーの飲むしかないかな~」
と思ってたら、
水2本はサービスだ。
ミニバーの値段表を確認してみたが、
確かに、2本の水はサービスのようだ。

コーヒーを飲みながら、
煙草吸って、
クッキー食べた。
「コーヒーもクッキーも美味しいです」
と言うと、
渋いバーテンダーのオヤジが、
持って帰っていいからと、
クッキーを二個くれた。
4万4千ルピアだから、
ホテル値段でけっこう高いけど、
でも、クッキーが計三個ついた。
ありがとう、渋いバーテンダーのオジサン!

JAPAN FOUNDATIONの塚本さんが、
11時半に迎えに来てくださった。
今日の予定は、夕方からの開会式からなので、
まず、ジャカルタのJAPAN FOUNDATIONの皆さんと、
お昼をご一緒しました。

Restaurant   不思議な雰囲気のレストランです。
中は真っ暗です。
私は、ジャワプレートを頼みましたが、
口に入れてみるまで、自分が何を食べようとしてるのか、さっぱり判りません。
赤い雰囲気なのは、辛そうなので、
気をつけてみるだけです。
ピーナッツ味噌に似たものがあったり、
ピーナッツソースもあちこちにかけてあって、
ジャワプレートはピーナツ系だということは判りました。

所長の安藤さんはとても面白い方です。
日本にいるよりも、何とか海外に出たいとずっと思ってて、
日本勤務になると、常に海外に行く方法を模索してるのだそうです。
インドとかにも長くいたそうです。
「私は、ずっと喋ってますけど、聞き流してください」
と仰ってましたが、面白いお話でした。

お食事会の後は、塚本さんが
「どこか行きたいところはありますか?」
と訊いてくださった。
吉田さんも私もスーパーマーケットに行きたかった。
どこの国でも、スーパーマーケットは楽しい。

すげえデカイショッピングビルに連れて行ってもらった。
そのすぐ横に、屋台が並ぶ道がある。
そっちにも行きたいぞ!!

Sweets デパ地下が面白い。

←これは、豪華なフラッペに見えるが、
冷たいスイーツのお店の看板。
興味深いものが色々ある。
6は、グリーンティゼリーみたいだ。
どれもすげえ食べたい。
でも、全部は試せない・・・
非常に、残念だ。

地下には、さらにスーパーもある。

Fruit 果物が安いぞ。
屋台とかより高いかもしれないが。
まんなかのが、salak、スネークフルーツとかいうものらしい。買った。
左下のが、パッションフルーツ。買った。
今はマンゴーが美味しい時期だそうだが、
ナイフがないので、部屋では食べられない。
あと、ロンガンを買いました。

ジュースや緑茶もある。
緑茶は、ハニーレモンとか、
アップルシナモンとかしかない。
甘いんだそうだ。
甘くない緑茶はほとんどないそうだ。
とりあえず買ってみる。

スーパーの会計を出ると、
「JAMU」と書いてある売り場がある。
これが、あの有名な、
インドネシアの漢方薬とか、
天然サプリメントのジャムーか・・・
と思って、
「あ、ジャムーだ!」
と思わず口に出すと、
店のオバサンが、
「ジャムー!ジャムー!」と叫んで、
なんか知らんが箱を出してきた。

「バイアグラ」

・・・と書いてあるように読める。

バイアグラは、ジャムーなのか?
あるいは、本物のバイアグラではなく、
ジャムーなバイアグラなのか?
どっちにしてもいらないが。

すると、オバサンは、
違う箱を出してくる。
ハエの絵が描いてある。

「まさか、スパニッシュフライ!?」

と言うと、
「スパニッシュフライ!スパニッシュフライ!」
とオバサンはニコニコ顔だ。

塚本さんが、
「スパニッシュフライって何ですか?」
と言う。
スパニッシュフライってば、
スパニッシュフライでしょう。
有名じゃないのか?
「媚薬の代名詞みたいなもんですけど・・・」
と話してると、
オバサンは、
「ヤスイ!ヤスイ!」とか叫んでいる。

いや、安いとかそーゆー問題ではなく、
バイアグラもスパニッシュフライもいらないんだが。
ていうか、
スパニッシュフライって、
ハエじゃなかったと思うのだが、
あきらかに大きくハエにしか見えない絵が描いてある。
そして、スパニッシュフライは、ジャムーじゃないと思う。
それとも、ジャムーなスパニッシュフライか?
それはハエなのか?
ハエでいいのか?

パッケージを読んだ、塚本さんが言うには、
「どうも中国からの輸入のようです」
と教えてくれた。
ほーら、ジャムーじゃないし。
しかも、スパニッシュでもない。

何なんだ?
謎だ。
怪しすぎる。

私たちが立ち去ろうとすると、
さらにまた、違う箱を出してきた。
これは何だか判らない。
早口のオバサンの言葉を、
塚本さんが通訳してくれる。
「痩せる薬と、胸が綺麗になる薬だそうです」

ジャムー、怪しすぎ!!

私たちが、これはもうさよならだと、
行きかけると、
オバサンは、最終兵器を出してきた。

真っ赤な細長い箱だ。

そこには漢字で、
回春棒だとか、
快春棒だとか書いてある。
判りやすいが・・・
棒って・・・棒って何・・・
と、呆然としていると、
オバサンが箱から出して見せてくれた。

確かに棒だ・・・

インドネシア語堪能な塚本さんの通訳によると、
「・・・女性が使うものだそうです・・・」

女性が、使う・・・

「で、これ、何が含まれてて、どうなるんですか!?」
と尋ねると、
「・・・夫婦が幸せになるそうです」
と通訳してくれた。

判りやすい。

思わず買おうかと一瞬迷ったが、
自分は使うチャンスがないし、
ていうか、何が起こるか怖いし、
誰かにあげて、
予想もつかないとんでもないことになったら、
責任が取れないので、
やめた。

ジャムーて、
私が持ってたイメージと全然違う。
観光客向けの、
なんちゃってジャムーなのかもしれないが。
ジャムーよ、伝統を失わないでくれ。

夕方まで遊ばせて貰ってしまったが、
今日の本番はこれからだ。
Opening Ceremonyとか、
Welcome Dinnerとがある。

開会式で、のんびりスピーチを聞いてたら、
なんか私の名前が呼ばれてる。
なんなんだ?
と思ってたら、
記者会見があるから、壇の上に上がってくれと言われてるらしい。
おいおい。
そんなこと聞いてない。
仕方ないから、一応上がったが、
出会ったばかりの通訳のSusyさんに、頼りまくりだ。
質問がなくてよかった。

ていうか、打ち合わせとかそういうものはないのか?
まあいいや。
打ち合わせしてたら、怖くて来られなかったと思うし。

その後は、夕食会だったわけだが、
これがなんか、ものすごい場所で、
市庁舎かなんか、
ゴージャスなところだ。
しかも、Jakarta Governorの主催だ。
知事さんかな?
かなとか言ってる場合じゃないが。

そこでテーブルについたら、
「Sanae Iijimaでしょう?」
と、隣の席の見知らぬ方に言われた。
その方は、
「私は、Yumi Suzukiを知っている」
と言ってる。
オーストラリアからいらしたKatherine Thompsonさんという方だ。
裕美・鈴木も、なんか知らないが国際的だな。

そして、歓迎の踊りや歌が始まった。

Governorsinger これが歌うGovernorと、
Governor専属の美しい歌手の方々です。
専属って、専属かよ。
すげえな、Governor・・・
喜び組ですか。

なんか、Governorが、
今流行ってるボーイズグループの歌を歌うらしい。
インドネシアの参加者の皆さんは、
大喜びだ。

完全に私の偏見だが、
スカーフできっちり髪の毛包んでる、
イスラム教の女性が、
アイドルのコンサートみたいに、
立ち上がって、
歌にあわせて手を振ったり、
踊ったりしてるので、
ちょっとびっくりした。
そりゃ、当然、イスラム教徒だって、
流行の歌も歌うし、
踊りもするだろう。
当たり前のことだが、
目の当たりにすると、
当たり前だと思ってたが、
ほんとに当たり前なんだな、とあらためて納得する。

ただ、Welcome Dinnerに、
お酒は出なかった。

ホテルに帰ったら、
今日も、プレミアリーグをやっている!!
他の局では、セリエAもやってる・・・
ヤバイです。
明日は朝の9時から開始だというのに・・・

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2006年11月18日 (土)

途方

飛行機に間に合うかどうかかなり微妙になってきたので、
パスポートと航空券と財布と、
あと、スピーチ原稿だけ確認して、
あとは適当にぶち込んで家を走り出た。

走り出たと言っても、
荷物が重いから、
走っているのは気持ちだけだ。

私は、キャスターがついたスーツケースは苦手です。
朝の混雑電車に乗ると、
肩身の狭い思いをするし、
行く国によっては、
ゴロゴロ転がす奴だと、
頼んでもいないのに運んでくれるポーターさんに、
勝手に奪われて、
チップを差し上げるまで返して貰えない可能性が高い。

だもんで、
私は、デカイスポーツバックみたいなので、
大概どこにでも行く。
肩にかけるので、奪われないのはいいが、
自宅近所でも、
ゴロゴロ運ぶことはできない。
背負うしかない。
すげえ重い。
気持ちは走るが、
実際の速度はのろのろだ。

成田エクスプレスは、
大概当日は、満席になってるので、
上野まで行って、京成線に乗る。
一番早いのは、スカイライナーじゃなくて、
特急でした。
8時53分京成上野発。
これ多分、10時過ぎるんじゃないかな。
飛行機が飛ぶのは、11時20分だ。
さらにギリギリ感が強まってきた。

でも、電車の中では、なすすべもない。

寝た。

成田到着はやっぱ10時過ぎ。

またも走る。
気持ちだけ。

チェックインカウンターに、
のろのろと走りこんだら、
「JAL725便ジャカルタ行きにご搭乗のお客様は、
さっさとチェックインしろよ」
とアナウンスしている。

ほんとギリギリだ。

ここでパスポートとか航空券忘れてたら、
面白いことになるところだったが、
それらは持ってた。

が、時間はない。
搭乗が始まってしまっている。

荷物は預けたので、
出国手続きコーナーを走りぬけ、
そして、
最低限しなくてはならないことだけした。

それは、
免税店で煙草を買うことだ。
日本を出る時の一番のメリットは、これだ。

セーラムライト、1カートン、
2300円だ!!

免税じゃなくて買うと3200円だ!!

ものすごく税金を払って、
日本国に貢献してるじゃないか、私。
こんなに高い税金払って、煙吸ってるなんて、
馬鹿げた話だから、
煙草やめよう!
・・・と思う。

同時に、
「『ターミナル』のトム・ハンクスや、
『パリ空港の人々』みたいに、
空港に住みたい」
・・・とも思う。

そんなこと思ってる場合ではない。

搭乗口は98番ゲート。
一番遠いゲートじゃないか!!

また走る。

98番ゲートの手前に、
最後の喫煙室があった。
まだ飛行機が飛んじゃう時間ではないはずだし、
私が乗るまで待っててくれるはずだ。
遅すぎる場合は、
放送で、名前呼ばれるから恥ずかしいが、
それよりも最後の煙草を吸おう。
あさましいぞ、自分。
人として駄目だな、喫煙者は。
他にも何人かいたけど。

あさまし部屋を出て、ゲートに走る。

すでに搭乗が始まってる。
女性劇作家国際会議に、
一緒に参加する、
吉田小夏さんとは、
まだお目にかかってない。

とりあえず、一人でいる若い女性を探してみるが、
けっこう何人もいる。
判らない。
多分、もう乗ってるんだろう。
だって、私がほぼ一番最後に乗った人間だし。

ようやく席についた。
お隣は、若い可愛い女性だ。
吉田さんかなあ。
でも、席がかなり後ろだし、
私は、ギリギリでチェックインしたから、
多分ここになったと思うので、
違うかもしれないよなあとも思う。
迷っているうちに飲み物とか出てきて、
声を掛けるタイミング逸した。
ご飯食べながらも、
「この人は吉田さんなのか、
吉田さんじゃないのか」
ずっと考えていた。
考えてはいたけど、
もうすでにタイミングを逸したので、
意味がない。

仕方ないので、
映画観ることにした。

私は、行きの飛行機の中では大概寝られない。
去年、スペインに行った時は、
「宇宙戦争」を二回も見てしまった。
あと、もう一本観たが、何見たか忘れた。

お!
「パイレーツ・オブ・カリビアン」やってる。
是非とも観る。
ジョニー・デップが、
本当の目の三倍くらいのアイライン描いてる。
上下合わせたら、目が六倍くらいある。
もはや、メイクではなく、
ペインティングだ。
ペインティングの上にさらにペインティングしてるシーンもあって、
何が何やら判らない。
でも、けっこう好きだ。

「日本沈没」も観ちゃった。
子供の時に「日本沈没」観た時は、
すげえ怖かった。
子供だから「日本が沈没するわけがない」
とは、とても思えない。
博士が出てきて、
なんか科学的っぽいデータを持ち出して
「日本は沈むのだ!」と力説するし、
実際日本て地震多いし。
「沈んだら、溺れる・・
外国に逃げても、言葉が話せないから生きていけない・・・
滅亡するしかないんだ・・・」
とめちゃめちゃ怖かった。
随分大人になったので、
今回は、さすがに怖くなかった。
しかも、昔バージョンは、
日本が沈没するのに任せてたが、
今回は、何とか阻止しようとする。
阻止できるのか?
そっちに根拠がないような気がする・・・・

映画二本観ても、
まだ着かないし。
寝られないし。
飛行機の中、すげえ乾燥してるから、
呼吸するの苦しいし。
だから、水スプレーは、必需品だ。
スプレー一本使いきりそうになったが、
まだ到着しない。
ふと思いついて、仕事してみようとした。
眠くなった。

・・・そしたら、着いた・・・

そんなもんだ。

イミグレーションを出たら、迎えの方が来てくれているはずだ。
こうなったら、こっちのもんだ。
さらに、イミグレーション出た途端に、
なんと喫煙所がある。
ありがてえ。
日本人オヤジたちが、
五人くらいで煙草を必死で吸っている。
あさましいな。
私もだが。

イミグレーションの中で会えなかった場合は、
到着ロビーのマクドナルドの前あたりに来て下さってるという連絡だったので、
マクドナルドの前まで出てみた。

そしたら、いきなりインドネシアの方々が、
どんどん声掛けてくる。
「リョーガエ~! リョーガエ~!」
両替はしない。
声掛けてくる場合は、レートが悪いことが多いからだ。

「タクシー? タクシー?」
タクシーはいらない。
迎えに来てくれる人がいるからだ。

「ノーホテル? ノーホテル?」
ノーホテルじゃないから大丈夫なんだよ!!

しまいにゃ、
「ヤマモトですか? ヤマモトですか?」
と訊かれる。

ヤマモトじゃない!!

「タナカですか? タナカですか?」
タナカでもないんだよ!!

私は、日本人の迎えの方を探したが、
見つからない。
待ち合わせ場所が違うのかと思って、
ロビーをうろうろしてみると、
後ろから、インドネシアの商売人たちが、
ぞろぞろついてくる。
「タクシー? タクシー?」
「ホテル? ホテル?」
「ヤマモトですか?ヤマモトですか?」
だから、ヤマモトじゃないんだってばよ!!

しばらく待ってみたが、迎えの人は見つからない。
到着した人々が去ってしまったので、
仕事をゲットできなかったインドネシア観光産業の人の群れが、
またも群がってくる。
「タクシーはいらないし、ホテルもいらないし、
大体、ヤマモトじゃない!!」
と怒鳴ってみる。
皆、怖がる。

と、ちょっと離れたところに、
日本人の若い女性が立ってる。
やはり、インドネシア観光産業の皆さんに囲まれている。
飛行機で、私の隣にいた人だ。
やっぱ、あの人が、吉田小夏さんだったんだ!

私は、荷物を背負って、よろよろと近づいて、
「吉田さんですか? 飯島です」
と名乗ってみた。
「やっぱり、飯島さんだったんですか!」
吉田さんであった。
乗った時に声を掛けていればよかった。

ふたりで手を取り合って、
ほっとした。
これで、
吉田さんとはお目に掛かれた。
が、迎えの人に会えない。

「会えませんね」
「いませんよね」
「ここですよね」
「マクドナルドの前ですよね」
「会えなかったら、とりあえず、タクシーかなんかで、
ホテルにチェックインしちゃいましょうか」
と、私が言うと、
吉田さんが、
「あちらにいる日本企業の方が、
インドネシア語もすごく話せて、親切なんです。
もし、迎えの人に会えなかったら、
送ってくれるって仰ってるんです」
と言う。

日本企業の方が、日本からきた同僚の方々を、
迎えに来ていたらしいのだが、
途方に暮れている私たち二人を哀れに思ってくれて、
送ってくれると仰る。

「迎えがくることになってるし、
もし、会えなかったら、タクシーでホテルまで行きます」
と言ったが、
「女性二人を残して去るわけにはいきません!」
と、きっぱりとかっこよく仰って、
なんと、チャーターしていた車の一台を、
私たちにくれたのだ。
「このドライバーさんは、信用できるから、
この人にしか、ついて行っちゃ駄目だよ」
と、さっさと私たちを車に乗せてしまう。
無口な、ていうか、多分インドネシア語しか話せないドライバーさんは、
どんどん、荷物を車に積んでくれてる。

ありがとう・・・
地獄に仏・・・
ジャカルタで、日本企業の方・・・
涙出そうになりました。

ホテルについて、
「いくらですか?」
と訊くと、
ドライバーさんは、
お金はいらないという。
日本企業の方が、すでに払ってくださっていたのだ。

本当にありがとうございます。
会社名を出していいのか判らないから、
書かないけど、
日本企業のほんと親切で太っ腹でかっこいい皆さん・・・・

やっとホテルにつけた・・・

Hotel Hyatt Aryaduta、だ。
ホテルハイアットまでは読めるが、
Aryadutaが、まだあんまりちゃんと言えない。
アリヤドゥタだと思うが、
ドライバーさんとかの発音だとちょっと違う感じもする。

まあ、いいや。
チェックインできたし。
ここにいれば、連絡がくることだろう。

お腹すいたが、周りの地理がさっぱり判らないので、
ホテルの中で、吉田さんと一緒に、
ご飯食べることにする。

イタリア料理に行ってみたら、
なんかすげえ高級そうで、
敷居が高かったので、やめた。
日本料理に行ったら、
敷居は低いが値段は高い。
鉄板焼きがメインみたいだ。
きつねうどんかなんかが、
一番安いが、
6万ルピアとかだ。
これは、1500円以上だと思う。
まだあんまり判ってないから、
電卓計算だけど。
きつねうどんに1500円以上はない。
ありえない。

結局、カジュアルっぽいカフェレストランに入って、
吉田さんは、ミー・ゴレンを、
私は、ナシ・ゴレンを頼んだ。
やっぱ、一応、インドネシアに来たんだし。
それから、スイカジュースがおいしそうだったので、
頼んでみた。

スイカジュースはすげえ美味しい。
やっぱ、南の国は、果物とジュースに限る。

ナシ・ゴレンもすごく豪華バージョンで、
ご飯が薄焼きたまごに包んである上に、
目玉焼きが乗ってるので、
ちょっとイメージ違ったが、
サテや、フライドチキンもついている。
ピーナッツソースがついた焼き鳥サテは、うまい。

吉田さんも私も、やっと落ち着いた。

私が、両替してる暇がなかったので、
とりあえず、吉田さんに立て替えて頂いた。
25万ルピアだかなんだかとレシートに書いてある。
「25万とか言われると、びっくりしますね。
そんな大金を払うのかと思うと、ドキドキします」
とか言いながら、
吉田さんが払ってくださった。

私も前にインドネシアに行った時に、
残ってたちょっとだけのお金を持ってきてはいたが、
それは、今のバージョンより古い紙幣で、
もう使われてないという。
しかも、全部あわせても、1000ルピア程度だ。
それは、12円くらいのもんだ。
役に立たない。
水も買えない。

やっとこさ部屋に落ち着いたところで、
JAPAN FOUNDATION(国際交流基金)の塚本さんから、
電話が入った。
「よかった。もうホテルにいらっしゃったんですね?
飛行機はどの便だったんですか?」
「JAL725です」
「JALでしたか・・・ガルーダだと聞いてました・・・」
塚本さんは、私たちがガルーダで来ると聞いていたそうで、
私たちが、到着した頃は、
サッカーやってたそうだ。

とりあえず、連絡もついたし、
明日は、迎えに来てくださるというし、
まあ、とりあえず、何とかなった。
明日からも何とかなるだろう。

・・・長い。
長い一日ではあったが、
相変わらず、私の文も長い・・・

ホテル・アルヤドゥタだか、アリヤドゥタだかは、
ジャカルタの中心地にある高層ホテルで、
エントランスとかロビーとか部屋を見ると、
かなり高級なホテルだと思う。
ベッドもすげえデカイ。
縦にも横にも寝られる。
枕が四つもついてるし。
贅沢だ。

が、細かいところがちょっと駄目だ。


Toreteru 洋服掛けようとして、
クローゼット開けたら、
戸が倒れてきて、頭に当たった。
(写真の奥のドアに寄りかかってるのが、
完全に外れている扉だ)

Kowareteru デジタル時計が嘘の時間を表示してるので直そうとしたら、
スイッチがない。
穴が開いてるだけだ。
スイッチが陥没したのかと思って、
穴に指突っ込んでみたら、
パネルごと落ちてきてしまった。

だが、テレビは充実だ!
うちのCATVでは、有料になってしまったESPNがやってる。
しかもなんと、プレミアリーグが、
生中継だ!!
チェルシーvsウエストハム戦やってる!!
さらにそのあとは、アーセナルvsニューカッスル戦じゃないか!!

塚本さんが仰るには、
インドネシアでは、プレミア・リーグの人気が異様に高いのだそうだ。
嬉しい・・・

Kiblat あと、これは、KIBLATです。
これで、聖地メッカがどちらの方向か判るので、
イスラム教の方が、お祈りできるように、
ついているものです。
デスクの引き出しの中にありました。
初めて見たので、ちょっと感動しました。
矢印の先がメッカです。
ここからだと、多分、北西方面の方角になると思います。

寝ます。
アーセナル戦が終わったら。

★インドネシアでご一緒した、吉田小夏さんのブログは、
 こちらです。
 

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