2008年6月 4日 (水)

びみょ~にアウェイ

梅雨に入ってしまった・・・
5月の間、私は一体何をしていたのだ・・・
5月と言えば、GWとかあったろうに・・・
チャンピオンズリーグの決勝もあったろうに・・・
どうなったんだろう・・・

何をしていたかというと・・・

引きこもっていたね・・・・

打ち合わせに行くか、
引きこもって作業か、
それ以外の行動はなかったな・・・

手帳には、
打ち合わせの予定のみしか書いてない。
何も書いてないところは、
自宅作業。
以上。
それが私の生活のすべて。

前に書いた時、
稽古開始とか書いてたけど、
そうこうしてるうちに、
次の稽古が始まってしまった・・・

3on3~喫茶店で起こる3つの物語」という舞台で、
3本オムニバスのうちの1本の、
「リバウンドチャンス」というのを書きました。
演出は、青年座の須藤黄英さんです。
自転車キンクリート・歌川椎子も出演しております。

引きこもりの間、
主には、
このホンを書いていたんですけど、

3本立てだから、
上演時間は、一本30分なんですけど、
稽古初日ギリギリに、
とりあえず書きあがったホンは、
優しく見ても80分あるなあとは思ってたが、
実際、読み合わせしてみたら、
1時間30分以上どうみてもあった。

普通なら、
読み合わせのタイムを取るところだが、
一応、ストップウォッチは持っていたが、
計らなかった。
計る意味がない。
30分上演時間の芝居に、
読み合わせで1時間半以上のホンだ。
秒とか計って何の意味がある。
稽古場の壁にある時計で、
ざっくり時間を見てた。

これまた優しく超ゆるゆるアバウトに見ても、
1時間半以上。
読み合わせで1時間半以上なんだから、
芝居がついたら2時間あるだろ。
これでは、3本立てではなく、
単品でやってくださいの上演時間だ。
30分て言われてるのに。
何を考えているのだ、私。

1時間30分分も書いてるから、
書いても書いても終わらないのだ。
当然だ。

で、出演者の皆さんには、
「台詞は、絶対にまだ一文字も入れないでください」
と、くれぐれもお願い申し上げて、
・・・っていっても、
誰も入れるつもりはなかったと思うけど。

だって、1時間オーバーなんだよ?
読み合わせの時点で。
誰も入れません、そんなホンの台詞は。

でもって、大慌てでカットしました。
演出の須藤さんと打ち合わせして、
1時間分切りました。
三分の二をすぐさま切れるホンてどうだろう。
最初から30分で書いとけよ、だ。
ほんと効率が悪いぞ、私。

翌日、読み合わせしてみたら、
30分台に入っていた。
ひとまずまあ許容範囲だ。

大概、一回目の読み合わせでは、
胃が口から出そうになるが、
あまりにも桁外れに規定外なので、
胃が口から出てるような余裕はない。

準備稿その1を書き終わった時点から、
「どこを切るか」を考え始め、
読み合わせもとにかく、
「どこが面白くなくて、どこを切るのか」
というよりも、
三分の二はカットだから、
「どこが面白くて、どこを残すのか」
を必死で考えなくてはならない。

胃が口から出ている場合ではない。
胃が口から出るような読み合わせは、
まだ余裕があるのだと判った。

一応、許容範囲に入ったので、
あとは稽古でということで、
生活必需品の買い物に行きました。

マジ、物価が高くなっている。
牛乳は4月から軒並み高くなってて、
うちのご近所で最安値は、
1ℓ164円だが、
スーパーとかで見ると、
平気で普通に200円超えしている。
大特売!!!!で、
198円とか言ってるし。
大特売じゃねえよ!
4月以前の近所の最安値は154円だから、
かなり高えよ!

バターは、マジで売ってないんすね。
バターは普段ほとんど買わない。
だから、影響も今のところないが、
バターの棚には、
「今バターが品不足で、店頭に出せません」
というお詫びの紙が貼ってある。
で、普通のバターは全然ない。
売ってるバターといえば、
小岩井のレーズンバターと、
ベビーフードの小ちゃい瓶くらいのに入ってて、
800円とか1000円と言ってる、
ジャージィ種の生乳だけで作りましたみたいな、
高級バターだけだ。
1000円のバターは間違っても買わない。

チーズも高くなってる。
私がよく買うのは、
雪印の北海道カマンベール切れてるタイプだ。
これは、カマンベールが6個に切れてて個別包装なので、
一人の私にはとっても便利。
そして、カマンベールにしてはまあまあ安い。
大体、348円以下くらいで売ってたので、
けっこう買ってた。

これが478円とかになってる。
これでは、ほぼ500円。
輸入もののカマンベール一個とあんまり変わらない。
雪印を買ってる意味がない。
・・・買わなかった。

食パンもパスコの超熟がよく安くなってて、
6枚切り128円とかで買っていたが、
これも、お買い得!!168円!!とかになっている。
全然お買い得じゃねえんだよ!!
前の値段だと、
6枚切りの2枚分が、大体42円だから、
2枚分高い。
すげえ値上がりだ。
お買い得じゃないので、買わない。

玉子は元々ほぼ買わないので判らないが、
高いですという空気が、
玉子だというのに陳列棚から漂っているから、
もう、見もしない。

何とか頑張ってるのが、
納豆だ!!!
3パック98円とか、まだある。
前は、3パック78円とかもあったが、
さすがにそれはない。
すごーく頑張ってる有機小粒納豆3パック98円が存在する。
これは当然買う。

案外安いのは、キャベツとかだ。
キャベツばっか買ってる。
あと、ぶなしめじ。
これも1パック98円とかなので、まあまあ安いです。
きゅうりも1本38円とかなのでこれも許容範囲。
去年とかの最安値の時期は、
25円くらいだったので、ちょい高いけど。

私は糠漬けが好きで、
家で、糠床を飼っている。

特にきゅうりの糠漬けが好きだ。
以前は、きゅうりの糠漬け風漬物、
2本250円とかを買ってたりした。
これはあくまでも糠漬け風なので、
塩漬けとかに糠をまぶして、
糠漬け風味にしたもので、
糠漬けじゃないのに、
2本で250円もするので、

「これは糠床を飼った方が断然安い」

と思い、
糠床を飼っている。

私が飼ってる唯一の生物。
微生物だけど。

なので、食生活は、
ご飯と納豆と、
ぶなしめじかキャベツとか、
その日安い野菜の味噌汁、
きゅうりかキャベツの糠漬け。
以上、だ。

粗食だ。
健康的と言ってもいいか。
糠漬けと納豆とご飯があれば、
全然OKです。

見切り野菜とか、
何でもぶち込めば、
勝手に漬かるので、
糠床すごく便利だ。

糠床を飼ってるというと、
一日に一回はかき混ぜないといけないし、
すごく手間が掛かる・・・
と、一般的には思われているが、
そんなことは全然ない。

冷蔵庫に入れておけば、
半年や一年は放置しといても生きてる。
室温でも、3、4日かき混ぜなくても、
全然平気。
一週間放置しても、どうってことない。
5年くらい同じ糠床を飼ってるけど、
腐ったり変質したりしたことはない。
丈夫で便利。

東京タワーだったかで、
おかんが、
九州からわざわざ糠床の壷だけを持ってきたり、
朝ごはんにおいしい糠漬けを食卓に出すために、
逆算して夜中に起き出して、
野菜を漬けたりする物凄いシーンがあったが、
そんな糠床とは、
なんかお育ちとか身分が違う感じだ。

おかんが丹精をこめてる糠床は、
血統書付きのポメラニアンとかパピヨンで、
私のは、雑種。

糠漬けのサイトを見たことがあるが、
目を疑うことがたくさん書いてあった。
世界が違う。

一日に最低一回はかき混ぜるのは、
言うまでもないことで、
できれば三回はかき混ぜたいらしい。

「一泊二日の旅行に行くのですが、
糠床は一体どうすればよいでしょうか」

という、糠漬けを愛する人からの、
この世が終わるかのような、
深刻なお悩みの質問が寄せられていた。

「どなたかに預けるか、
代わりにかき混ぜてくださる方をお願いした方がいいでしょう」
と、信じられない回答がなされていた。
他は
「涙を飲んで冷蔵庫に入れましょう。
冷蔵庫に入らない大きな樽の場合は、
中に保冷剤を詰め込みましょう。
それでも質は落ちると思いますが、
仕方ありません」
とか、
「休眠時期のように、表面一面に塩をかぶせましょう」
とか、
そんなことがお答えされている。

・・・・ありえねえ。

私が訊かれたら、
「放置。
三日や一週間は全然大丈夫」
と即答だが、
糠床丹精込めるぞの世界の皆様から見たら、
私などは、
糠床虐待常習のすげえ残酷な信じられないひどい奴だ。

糠床様の品質を良くするために、
お食べ頂く餌もすごい。
唐辛子くらいは私も一応知ってるが、
山椒とか椎茸粉とか陳皮とか、
卵の殻とか食パンとかビールとか、
にんにくとか生姜とか酒粕とかきなことか、
よく焼いた鰯の頭とか、
たいそうさまざまなものをお食べ頂いているらしい。

私は、唐辛子は普段使わないし、
辛いのは好きじゃないので、
入れてない。
入れるものといえば、
だし取ったあとの昆布と、
あじのたたきとかのパックについてくる生姜が余った時に、
入れちまう。
・・・くらいだ。

山椒とか酒粕とかわざわざ買わねえし。
こんな値上がりの時期に、
糠床に食わせる食パンはねえし。
家じゃ、ビール飲まねえし。

さらに、糠漬けを真に愛する方は、
「糠床をかき回すための、
南部鉄製のしゃもじがあったので、
お取り寄せしてしまいました」
とか言って、
三千円とかもする南部鉄の糠床かき混ぜ専用しゃもじを、
ご購入されてたりする。
すると、糠床愛好の同士が、
「南部鉄のしゃもじ・・・憧れです・・・」
とかお返事していたりする。

私は手、
もしくは、なんかとにかくかき混ぜられるもの、
で、かき混ぜる時はかき混ぜる。
南部鉄の糠床かき混ぜ専用しゃもじがあるなんて、
知らんかった。
知っても買わねえし。
高えよ。冗談じゃねえよ。

それだけ、手間暇かけて、
糠漬けをいつくしんでるのに、
「糠床からすっぱい匂いがします。
どうしたらいいでしょう」とか、
「糠床にカビが生えてしまいました。
もう駄目でしょうか」とか、
この世が終わった糠漬け愛好の人々の、
悲鳴のようなお助け求むの書き込みが、
たくさんある。

そんだけお世話しててなぜそうなる。
過保護すぎるんじゃねえのか。

うちの糠床は、
放置で虐待だが、
野菜を入れると、
普通に漬かるし。
酸っぱくなったりしたことないし。
カビが生えたこともない。

だし、
「カビが生えてしまいました。
もう駄目でしょうか」
の糠漬け愛好人の書き込みを読んだら、

「真っ白いカビが一面に・・・悲惨です・・・」

と書いてあった。

それ多分、カビじゃねえし。
もともと糠床の中にいる酵母が、
白い膜を作っただけだ。
普通だ。
一日まぜないと大概できてる。
三日も放置しとくと、
表面は真っ白になる。
私は、それも混ぜちまうし。
だって、カビじゃないんだもん。

回答のところには、
「残念ですが、
捨てて作り直すしかありませんね」
と書いてあった。

いや、まだそれ全然元気だし。

やっぱ雑種を放任てのが、
たくましく元気に育つんじゃねえのか。

と思わないではないが、
完全に糠床に対する、
愛情だか、
方向性だか、
世界観だかが違うので、
って、あるのか糠床に世界観なんて・・・
まあ、とにかく、
近寄らないことにした。

だって、糠漬けはすごく好きだけど、
そこって、なんかアウェイなんだもん。

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2008年3月28日 (金)

基本引きこもり状態

基本、引きこもっています。

何しているかというと、
書いてます。

とにかく、
書いてます。

私の基本作業です。

比較的忙しい時は、
引きこもりになるという、
基本、不健康な仕事です。

食べ物がなくなっても外に出ませんが、
煙草がなくなると、
購入のため外出します。

あ、あと、トイレットペーパーね。
これも、買いに行かないわけにいかない。

煙草とトイレットペーパーに支配される生活。

貧相な人生だな。

肩こり解消のために、
部屋の中で、ストレッチはします。
それでも、イライラした場合は、
屋内リフティングしたりします。
下手なので、
壁だの本棚だのに、
ボールが激突してます。

隣の住人の方、
昨夜、真夜中にもかかわらず、

どーん、どさどさどさどさっ・・・

という訳が判らない物音がしたのは、
私がボールを蹴って、
本棚にぶつかり、
本が落下したからです。
ごめんなさい。

しかも、
ボール、空気抜けてるし。

真夜中に、
サッカーボールに空気を入れている私。

仕事しろ。

書いてる作業と、
別の現場があって、
久々電車乗ったら、
沿線の桜がかなり咲いてるし。
桜咲いてるのに、
引きこもっている私。

貧乏臭い人生だな。

しかも、自分がどこに行くんだか、
途中で判らなくなったりする場合がある。

事務所に行くとか、
稽古場に行くとか、
毎日行ってる場所は、
ぼーっとしてても、辿り着くが、
違う現場の場合、
どこに行くつもりだったか、
途中で、なんでだか勝手に、
違うとこに行くつもりになってたりする。

しかも、
今、
移動中に、
なんか知らんが、
選曲しなくてはならない羽目で、
どうしようかと、
考えながら、
曲を聴いてる。

うちにいると、
書く作業がメインになるので、
ていうか、
移動中は書けないので、
移動しながらでもできる作業をする。

するってえと、
いつのまにか、
訳の判らないところに行くつもりになってたりする。

新富町で降りなきゃいかんはずが、
気づくと、乗り過ごしている。

どこに行くつもりだ。

月島にもんじゃを食いに行くつもりか、
豊洲のキッザニアに行くつもりか、

そうじゃないので、
引き返す。

でもって、
くどいようだが、
新富町で降りるはずが、
ふと、気づくと有楽町だ。

帰る気か。

永遠に辿り着けない都会のラビリンス、
東京メトロ。

じゃなくて、
移動が目的の場合は、
選曲してないで、
移動に集中しろよ、自分!
てだけだが。

現場に来ると、
知っている人に会う。

おお、知っている人と、
直接会って話をするのは久々。

引きこもってると誰にも会わない日が多い。

出会いがないどころの話ではない。
人に会わない。

顔見知りの人に会ったと思ったら、
煙草屋のオジサンだけだったりする。
お名前は存じ上げない。
顔を見知っているだけ。
私が店に入っていった途端に、
何も言わなくても、
セーラムライトを1カートン出してくれるオジサンだ。
オジサンも私の名前も知らない。
セーラムライトを買うオバサンと思ってるだけだ。

引きこもりも佳境だが、
かなりなストレスたまってきました。

時間もないが、
マッサージにでも行くか、
泳ぎに行くか、
近所の川沿いの桜を見に行くかしないと、
ストレス暴発しそうです。

一番金が掛からないのは、
徒歩で桜を見に行く、だ。

次は泳ぐ、だ。
泳ぎてえ・・・
30分でいいから・・・
でも、泳いだ後、
眠くなるんだよな。

マッサージは、
やるなら1時間くらいやってもらわんと、
ストレス解消が中途半端になるから、
気がすむまでやってもらうと、
ちょっと高嶺の花。

これ書いてるのも、
やや、ストレス解消のためです。
同じ書くでも、
仕事と、
勝手なごたくとじゃ、
書く早さも、
楽しさも全然違う。

ああ、一生、ごたくばっか書いていたい・・・

それじゃ、仕事にならねえよ。

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2008年2月28日 (木)

「ウェディング・シンガー」千秋楽でした

おかげさまで、
「ウェディング・シンガー」は、
無事千秋楽を迎えることができました。
劇場にお越しくださった皆様、
「行けなくて残念です」とメールを下さった皆様、
本当にありがとうございました。
スタッフ、キャストの皆様、
本当に色々とお世話になりました。
ありがとうございました。

千秋楽は、
どうにもこうにも客席の片隅からでも、
舞台を観ることはできないのは、知ってましたが、
一応劇場に行きました。

モニターで見るか、
袖奥とかから覗くかしかないです。
PA卓の陰でもいいですとか言ってみたけど、
それは邪魔だ。

「ロビーのモニターが大画面だから、見やすいです」
と、プロデューサー横田さんが教えてくれました。

まあ、
公演中、客席で4回くらいは観ることができたので、
いいんですけどね。
当たり前ですけど、
観てくださるお客様が多いってことが、一番の幸せだし。

「ウェディング・シンガー」は、
観ると確かに元気になるので、
煮詰まったり、
頭切り替えたい時は、
ただの観客として、時々観に来てました。

舞台はそーゆーもんですけど、
初日から千秋楽まで、
どんどん変わっていくし、
毎回違うし。
いや、だから、
それは当然なんですが、
やっぱそーゆーとこも面白いです。

リンダにフラれたロビーが、
ドナテラ&シェーンの披露宴で歌っちゃう、
「愛の犠牲者」で、
初日あけてしばらくして観て、
「あれ、なんかロビーがヤンキー座りしてる」
と思ってたら、
次観た時は、
「おや、なんか寝転んでるし」になってて、
その次観たら、
「舞台からはみ出して、もう階段で逆さになってるし」
状態になってた。
何がどうしたのだ。
リンダにフラれたんだけど。
もしかしたら、井上ロビーが楽しいだけなのかもしれないけど。

「あれでよく歌えるな」と思ってたら、
ロビー芳雄くんは、あとで、
「あの階段、のけぞりにくい」
って言ってた。
いや、あの階段は、そのためにあるんじゃないんですが。
変な髪形の人役のKENTAROさんが、
「もうあの辺、今日はロビーは歌じゃなくなってました」
と言ってました。
そこでロビーと違う歌詞を歌わなくちゃならないので、
大変だったと思います。
私は別にいいんですけどね。
ロビーが、フラれてヤケになってるってことが伝われば、
まあ大雑把にはいいんじゃないかな。

初風ロージーおばーちゃまの、
ラップナンバーも、
稽古場の時から、
どんどんパワーアップしていってたけど、
今日の「Thank you!」は、
ものすごいシャウトになってた。
確かにそこが終わると、
初風さんは、フィナーレ以外、
台詞も歌もほぼないと言っていいんだけど、
「声大丈夫ですか」
と思っちゃいました。
全然大丈夫でしたけど。

サミー綜馬さんは、
スケボー片足乗りだし。
大サービスだ。
サービスになってるのかどうかは、
冷静に考えると、判らないけど、
私は楽しかったからいいや。

ディスコシーンの樹里ぴょんの衣裳姿を、
楽屋付近で、
至近距離で初めて見て、
樹里ぴょんの足と、
ウエストがあまりにも美しいので、
見とれました。
ほんと、なんて綺麗な足なんだ!

ジュリア多香ちゃんは、
もうほんと、
いつ会っても、
いかなる時でも、
可愛いし美しいし、
私は顔見かける度に、
お話する度に、LOVEだったけど、
今日も、LOVE♪
そしたら、今日、
ラブレターをもらっちゃいました
こんな絵文字が使えるよーになってたんだ。
初めて使った
私だけじゃなくて、皆もらったんですけどね。
皆にお手紙書くなんて、偉いなあ・・・そしてまたもLOVE

ジュリア多香ちゃんが投げるブーケを、
「私、1stは取りにいくから!」
って、稽古場から言ってたんですが、
井上ロビーに、
「いーじまさんが、その形相でその勢いで取りにきたら、
渡さないわけにいかないじゃないですか。
お客様にさしあげてください」
と、釘を刺されたので、
取りに行けなかった。
本気で欲しかった。

そしたら、
今日観に来てくれた知り合いの人が、
顔見た途端、
いきなり、
「ちゃんと落とさないで受け取って」
と、持ってきてくれたブーケを楽屋口で投げてくれました。
受け取れました!
Bouquet
これです。
ありがとう♪
めちゃ嬉しかったです。

これを作ってくれた方は、
多香ちゃんのファンだそうで、
でも、
「ウェディング・シンガー」をやってるってことを、
昨日聞いたそうで、
「観られなくてすごく残念」と仰っていたそうです。
観て頂けなくて、
私も本当に残念です。

そんなこんなで、
「ウェディング・シンガー」千秋楽は、
無事終了いたしました。
本当にありがとうございました!!

これからは、
なんか知らんが、
色々打ち合わせの連打な感じだった気がします。
材料揃えとけ、自分!
煮詰まっても「ウェディング・シンガー」は観にいけないから、
覚悟しろ、自分!
仕事しよっと。

だって、気づいたら、月末なのに、
家賃払えるかどうかが相当深刻だ。
よしんば家賃が払えたとしても、
食料を買うお金がない状態な現実があるぞ。
食べ物は、今家に存在する食料でしばらく頑張ったとしても、
煙草が買えねえんじゃねえのかが大問題だ。
稽古ならまだしも、
打ち合わせとか、
打ち合わせの材料を考え出せとか、
そーゆーことになると、煙草が必需。
煙草がないと、仕事ができない。
仕事ができないと、貧困が終わらない。

誰か、仕事と煙草下さい・・・

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2008年2月15日 (金)

「ウェディング・シンガー」、観れば確かにハッピーになるみたいだ、を実証

私のお馬鹿な父母が、
「ウェディング・シンガー」を観に来た。

父は、ミュージカルというものを、
生まれて初めて観る。
ミュージカル・デビュー。
なんか知らんが、ものすげえ緊張している。

「こんなオジサンなんか、
ひとりも観に来てないじゃないか!
ほんとに観ててもいいのか?
上原多香子ちゃんの追っかけかなんかと思われたら、
どうしたらいいんだ!?」

とか余計なことを心配している。

オッサンが観ててもいいに決まってるし。
別に多香子ちゃんの追っかけと思われてもいいじゃねえかよ。

実際、始まったら、

「多香子ちゃん、
やっぱり美人だな可愛いな清楚だな可憐だな。
さすがだな、
伊達に上原多香子ちゃんじゃないな」

とか言ってるし。

伊達に上原多香子って、
意味判らねえよ。
そりゃ、伊達じゃねえよ、
本物だしな。

父本人もよく訳も判らず、
うわ言を言ってるようだ。

最初のうちは、

「手拍子してもいいのか?
ほんとにいいのか?
ここは手拍子いいのか?
拍手してもいいのか?」

と、
いちいち許可を求める。

うるせえよ!

手拍子でも拍手でも、
お好きなところでしてください。

が、しばらくしたら、
勝手にノリノリで手拍子も拍手もしていた。
放っておいたら、
塩田さんと一緒に踊りだしかねない勢いだ。
どうだろう、父。

しまいにゃ、

「もっと手拍子したいんだけど、
手が痛くなるんだが」

とか文句言ってるし。
だから、
いいから、
好きにしてくれ。

それにしても、
こんなノリノリな父は、
初めて見た。
嬉しいとも言うが、
身内的には、
ちょっと怖いぞ。
まあいいや、ノッててくれ。

関係ないが、
私の父母は、
かなり昔から、
知り合いの間では、
「イメルダ&マルコス」と呼ばれていた。

「ウェディング・シンガー」だからって、
作ったネタじゃないです。
マジで、です。

母は、
香港あたりのナイトクラブの女社長みたいに、
ド派手で、
父はおそろしく地味な人だからだ。

私の関わった公演を、
二人して観に来ても、
「いーじまのお母さんは確かにいたけど、
お父さんもいたの?」
と、あらゆる人が言うくらい、
父は影が薄い。

私の母を見た人は多いが、
父を見た人はいない。
確かにそこにいるんだけど、
母が無意味に派手なので、
父は誰にも見えない。

だもんで、
「イメルダ&マルコス」
と20年前くらいから呼ばれている。

で、
母イメルダの方は、
これはもう、
放っておいてもうるさい。

ミュージカルでほんとよかった。

母イメルダは、
初めて見たのに、
新納ジョージを、
いきなり、大変、お気に召したようだ。

「ジョージ、
スタイルいいし、
イケメンだし、ほんと綺麗ね」

と連呼している。

「でさ、
ジョージは、
オネエマンなの?」

ええ、そーゆー役ですから。

「実際の本物のジョージも、
オネマンなんでしょ?」

いや、だから、役ですから。
芝居ですから。

「違うのよ!!」

だから、何が違うんだよ!!

「ジョージは、
オネエマンなのよ。
あんなにイケメンで、
スタイルよくて、
かっこよくて、
で、
オネエマンなのよ・・・・素敵・・・」

あんたは、腐女子か!!
てか、
腐ババァか!!
いや、
あきらかに腐ババァ。
身内的には、恥ずかしいぞ。

父マルコスは、
終わってから、

「俺はな、
俺はな、
生まれて初めて、
立って拍手しちゃったよ!
あ、それは、
前の人が立ったから、
立たないと見えないから、
仕方なく立ったんだからな」

と、
死ぬほどどーでもいい言い訳をしていた。
いや、だから、
ほんと好きにしてくれていいんだってば。

母イメルダも、
父マルコスも、
ハイテンションで帰っていった・・・

お客様としては、
ほんとありがたいが、
身内的には、
すげえ恥ずかしいです。

ミュージカルを生まれて初めて観た人で、
客席にいるのに、
リアクションとか、
レスポンス的なことは、
まったく初体験で、
舞台は静かにおとなしく観るもの、
ってのが基本な父も、
ノリノリで、
超元気で帰っていってくれたので、
正直、ほっとしましたけど。

私も、
久々に観ました。

ここのところ、
打ち合わせ漬けで、
しかも、
なかなかいいアイデア出てこないし、
正直、
煮詰まりの負のスパイラルに、
入りかけてました。

で、まあ、
「ウェディング・シンガー」は、
初日とかは、
やっぱ、緊張してたので、
何が何だかよく判らない状態でしたが、
今日は、
完全に観客です状態で観てました。

ストーリーも何も、難しいことは、
まったくひとつないので、
頭使わなくて観てられるし。
観てるうちに、
頭が元気になったってか、
馬鹿になったってか、

「今思いついてることでいいじゃん。
案外、いいこと思いついてるじゃん、私。
これでいいじゃん。
いけるじゃん♪」

とか思えてました。

実際観てる間に、
一個二個、
いいことも思いついたし。

ま、こーゆー時に、
「いいアイデアじゃん!」
て思ったことって、
結果、使えなかったってことが多いんですけど、

でも、
一個なんか思いついて、
頭、元気になると、
次のことが思いつけるから、
それはそれで意味はありますが。

とにかく、頭、回ってきて、良かった。

・・・良い方に回ってるんだか、
馬鹿な方に回ってるんだかは、
今は考えないようにしよっと。

うちに帰ったら、
母イメルダから、電話があった。

「またジョージに会いたいから、
観に行ってもいいかしら」

そしたら、後ろで父が喚いている。

「お母さんが行くなら、
お父さんも行くぞ!!
お母さんがほんとに行くなら、
お父さんもほんとに行くからな!!」

・・・来ないでください・・・・

「ウェディング・シンガー」、
観れば、
ハッピーで元気な人になるのは確かみたいです。
ただ、
ちょっとお馬鹿になるかもしれません。

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2008年2月14日 (木)

仕込みが悪い

打ち合わせですね。
とにかく打ち合わせしてるんですね。
6時間超打ち合わせとかしてるんですね。

効率悪いんですね。
時間の無駄に近いですね。

喫茶店で打ち合わせしてたんですが、
お店の方が、
申し訳なさそうに、
「閉店させて頂きたいんですが・・・」
と私たちのテーブルにやってきて仰った。

一時過ぎてました・・・
無論、夜のな。

私は、
打ち合わせ長いのは、結構、大丈夫。
そして、
「どーゆー芝居を作るか」
ってとこからの打ち合わせが長いのは、
これはもう超長くて当然。

だから才能ねえんだからさ、
あとは、時間掛けて頭回すしかねえんだよ。

毎朝起きるごとに、
素晴らしいアイデアが、
1個ずつ浮かんだりしないかな。

しねえんだよ。
絞り出すしかねえんだよ。

だもんで、
馬鹿なりに頭回して、
長時間打ち合わせですよ。

けど、
関係ない人が聞いてたら、
打ち合わせとは思わないと思います。
ほぼ99%無駄話。

が、
その99%の無駄話から、
芝居ができるんだ。
そーゆーもんだ。
完璧に言い訳だが。
それは自分で知ってるが。

で、その99%無駄話打ち合わせしてる時に、

「え?
いーじまさんは、一目惚れってないんですか?」

と、驚かれた。

いや、ないっす。

てか、

え?あるの?

ふつーあるの?

あたしゃ、
そんなものはロミオとジュリエットくらいしか、
人類史上ないのかと思ってた。
だから、芝居になってるんだと思ってた。

「じゃあ、
会った途端とか、
好きだとかいいなとかまだ意識してない、
ふとした時に、
『この人とつきあうことになるだろーな』とか、
『結婚することになるだろーな』とか、
直感的に思ったりってこともないんでしょうね?」

きっぱりとないっす。

そんな話があるとよく聞くが、
そんな予感は、あったことがない。

ていうか、
大体、私は予感というものがほぼない。

「あ、これは、
締め切りには絶対に間に合わないな」

という悪い予感はよくあるが、
それは予感ではない。
すでにほぼ事実になってる状態が判明して、
嫌な気持ちになったというだけだ。

「この人と結婚するんじゃないかな」
という人と結婚したとかいう話は、
本当にあるかも知れないが、
後づけなんじゃないかと思ってる。

そーゆー予感がある人は、
結婚した人にもあったかもしれないが、
そのほかの結局は結婚しなかった人とかにも、
「この人と結婚するんじゃないか」
という予感がしょっちゅうしてて、
その中の一個が、
たまたま当たったんじゃないか、
くらいに、実は思ってる。

ただの予感もあまりないし、
恋の予感はさらにない。

「判りました」

何か判られてしまった。

何が判られてしまったんですか?

「いーじまさんは、
恋愛に恵まれない運命だとか、
彼氏ができない星の下に生まれたとか言いますが、
それは運とか星のせいじゃないです」

え?何のせいですか?

「自分のせいです。
彼氏ができたいと、本気で思ってないせいです」

いや、
それは常に本気で思ってます。
マジで、常時滅多やたらに思ってます。

「本気だとしたら、
準備が足りなすぎです。
態勢を整えていなさすぎです。
仕込みもしなくて、
本番があくわけがないでしょうが!!」

怒られちった・・・

「いいですか?
彼氏ができたいとか、
恋人が欲しいとか思うなら、
『私は今恋がしたいです』オーラを、
出し続けてないと駄目なんです!!
くわえて、
アンテナをしっかり張って、
『今彼女欲しいです』っていう男かどうか、
いついかなる時にもチェックし続けるんです。
で、そーゆー男がいて、
『あ、自分のことちょっといいなと思ってるな』
と少しでも思われる人を発見した場合は、
とにかく、
『こっちは態勢万全スタンバイOKです』オーラを、
ガーッと出すんです!!」

どーやったら、
オーラがガーッと出せるんすか?
てか、
それ、かなり、
体力いりそうなんすけど。
疲れそうなんすけど。

「本当に恋がしたいなら、
疲れるとかそーゆーことはないんです。
どんなに仕事が忙しいかろーが、
体力に余裕がなかろーが、
そーゆーもんは、
別腹です!!
つまりは、
いーじまさん、そっち方面、閉じてるんですよ!!
閉じてたら、誰も入ってこないんですよ!!」

お説教されちった・・・・

いや、
私、自分的には、
かなり頑張って開けてると思うんですけど。

「開けてるつもりだとしたら、
小さすぎます!!
それは、
装置に開ける覗き穴程度です!!
こっちからは様子が充分見えてても、
向こうからは穴自体が見えないんですよ!!
大体、
覗き穴から、入ってこられますか!!
ちゃんと出入りできるくらい広く作っとかないと、
誰も入ってこないんです!!
だから、
ちゃんと仕込みしないと、
上がれる舞台にはならないんですってば!!」

諭されちった・・・

確かに納得できなくもない。
なるほど、そうなのか。

って、
これが打ち合わせなのか。
打ち合わせじゃないぞ。
恋愛相談室だぞ。

有益だけど。

でもって、
せっかくバレンタインだったので、
チョコレート売り場に行ってみたら、

・・・・凄いことになってますね。

コンビニでさえも、
棚ひとつチョコになってるのは、
知ってたし、
デパートとかは、
広すぎだし混みすぎだし、
足を踏み入れるつもりは、
やっぱどーにもさらさらないが、
街のふつーのスイーツのお店も、
大変なことになってるんですね。

何が何で、
どれがどーだか、
さっぱり判らなくて、
めまいがしてくるぞ。

二人連れで入ってきた女性が、
「これは多すぎるし。
これは高すぎるし。
これは好みが分かれそうだし。
これがいいかも。
すみませ~ん!!
これ個別ラッピングしてもらえますかぁ~?」
義理チョコ買いだが、
てきぱきと買っていく。

これは・・・

今日という日は、
チョコひとつ買うにも、
プランがいるのだと気づいた。

何のために、
何をどう買えばいいのだ・・・

その時だ!!

私の目に飛び込んできたものがあった・・・

「これはあきらかに運命だ・・・・」

飛び込んできたのは、
ゴディバのミントスティックだ。
ミントだし、ビターだし、
私はすげえ好きだ。
買ったことないけどね。

「せっかくだからこれ買おう」
と思って、
値段を見たら、
1680円だよ!!
高ぇよ!!
ふざけんじゃねえよ!!
チョコだぞ!?

でも、いいな、ミントチョコ・・・

結果、アンデスのミントチョコ買っちゃいました。

で、

食いました。

今、後悔しているのは、
ミントスティックにしとけばよかった、
ってことです。
せっかく近所にあったのに・・・・

明らかに何かがまだ間違っているが、
バレンタインに、チョコ買ったってだけでも、
参加したことには意義があるってことで・・・

・・・ひとつ。

何がひとつなんだか、さっぱりだけどな。

|

2008年2月10日 (日)

贅沢な話だ・・・

雪はやんだけど、
ベランダの前の中庭とか、
道路の端の方とか、
雪が残ってるじゃねーか。

道路にちょとだけ残って、
恐ろしいことに完全凍結してる雪があるとこは、
不用意に踏んで、滑ってコケないように、
細心の注意を払って歩く。

さらに、住宅街の一通なのに、
物凄いスピードで走ってくる無謀運転な車にも、
警戒せねばならんので、
常日頃よりも、
道の端の端を歩く。
無謀運転の疾走自動車を避けようとして、
雪に滑って転倒してたら、
見も蓋もないですし。

で、道の端の端を、
バーチャン歩行でそろそろと歩いてたら、
電柱の向こう側に雪かき集積してあった凍った雪の山が、
電柱に隠れて見えなかったため、
電柱を通り過ぎた瞬間に、
凍った雪山に、
足突っ込んでしまった・・・・

なぜ、
残ってる積雪が1センチ以下だってのに、
ふくらはぎまで、
雪に埋まらなければならんのか・・・

コケるよりさらに情けない・・・・

もう仙台どころか、
近所の駅まで行く気もなくなる・・・・・

帰る。

おうちに帰ります、私は。

でも、
大人だから頑張って、
新幹線に乗りました。

そしたら、
東北新幹線の沿線の景色が、

完全に雪景色・・・・・

真っ白だぁ・・・・

綺麗だなぁ・・・
見てる分には。

死地に赴く覚悟で、
仙台駅に降り立ったら、

あれ?
寒くない。
いや冬だから寒いんだけど。
どっちだよ。
東京よりも寒くない感じだ。
道に残ってる雪も、うちの近所より少ない。

やったラッキー♪

仙台駅前の、
つるつるのタイルの道を、
スキップして歩いても無事。
日比谷シャンテ前のタイルよりも、
個人的にはセーフティだ。

仙台駅前で、
スキップしているオバサンは、
何しにきたかというと、
劇都仙台2007第10回演劇プロデュース公演
『ミチユキ→キサラギ』
(作・中澤日菜子 演出・大信ペリカン)
のアフター・トークで、
喋るためです。

決死の思いで、
仙台まで来たことは来ましたが、
私が喋るの聞いて、
お客様、面白いですか?

・・・すげえ不安。

まあ、お客様は、
芝居観たついでに、
聞きたい方だけ聞いてって下さるシステムだし、
演出の大信ペリカンさんも、
お話ししてくださるので、
えーと、
私はおまけです添え物ですごめんなさいすみません。

一昨日も、
東宝演劇アカデミー劇作家養成講座で、
(で、間違ってないですよね?
って、誰に訊いているのだだけど、
いつも講座の正式名称が判らなくなります。
間違ってたらごめんなさい)
喋ってきたんですけど、
「いーじまの話なんか聞いて、
何か少しでも役に立つのか?」
と、ほんと心配だ。
てか、実際、役に立たないんじゃ?

教育実習以来、初めて、
授業内容計画立てちゃいましたよ。

一応、教員免許持ってたからびっくりだ、自分。
持ってるだけだが。

全然、関係ないけど、
教育実習の時、
実習先の学校で放課後にチョコ食って、
その空き箱を何気にゴミ箱に捨てて帰ったら、
翌日、担当の先生に、
激怒られて、

「教育実習中にもかかわらず、
校内で、お菓子を食べるという、
不謹慎な行動を取ってしまいました。
心より反省しております」

という、
あっちゃならない、
すっとこどっこいな反省文を書いて、
大学の担当教授に、
認め印をもらいに行ったという、
大馬鹿教育実習生の見本のような奴だったので、
教師にならなくて、
実に正解なんだけど。

そんな奴が、授業計画を立てても、
何の役にも立たないんだが。
実際、立てたは立てたが、
関係ないこと喋ってたけど。

何の役にも立たないうえに、
喋っても別に面白くもないし。

でも、ご出席してくださった皆さんが、
色々質問してくださったので、
すごく助かりました。
ありがとうございました。
カケラでも微細片でも、
面白いか役に立つかすることが、
もしあったのなら、私も救われます・・・

で、
『ミチユキ→キサラギ』ですが、
開演前に、
劇場に入れて頂いたら、
これがまあ、
びっくりだ!!

街の装置が建ってるんですが、
間口およそ4間。
奥行きは、ちょっと判らなかったけど、
3間くらいはあると思うんですが、
そこに思いっきり、
冬の街の装置が建ってて、
でもって、キャパが160・・・

これだけの装置を建て込んで、
キャパ160って何だ・・・
贅沢だ・・・
物凄く贅沢な話だ・・・・

しかも、
稽古場に、
この装置建て込んで、
稽古期間が2ヶ月ですと!?
贅沢だ・・・
恐ろしく贅沢だ・・・
ありえない贅沢な作り方だ・・・・

『ミチユキ→キサラギ』は、
仙台劇のまち戯曲賞の、
第3回大賞受賞作品で、
さらにそのうえ、
演出を、
コンペで決めているという公演です。

「演出プランて一体何ですか?」

ってことが、
さっぱり判らないぞ!な私は、
演出プランを提出して、
さらにそれを、
プレゼンするって、
「もうそれは、
何が何だか意味も訳も判らないです」なので、
演出の大信さんに、
「演出プラン出して、
プレゼンして、コンペに通るって、
一体、何をどうすればいいんですか?」
って、
アフタートークで、
ただ、私が個人的に訊きたいことを、
質問してしまいました。

私は面白かったけど、
お客様が面白かったかどうかは、
心配です。
私だけ面白かったなら、
ほんとすみません。

仙台は、
東京より寒くなかったですが、
ホテルには、
使い捨てカイロが、
部屋に備え付けになってました。

親切だ・・・

|

2008年2月 6日 (水)

雪は勘弁なんだが初日

「ウェディング・シンガー」
(日生劇場・2月6日~28日)
は、無事初日を迎えることができました。
初日、劇場にお越しくださったお客様、ありがとうございました。
これからお越し下さる予定のお客様、よろしくお願いいたします。
お越し下さる予定が今のところないというお客様、
お暇ができて気が向いたり、
あと、何かの気の迷いでも別にいいので、
是非、お越しください。
けっこう、楽しいと思います。

もはや仕事はなくて、
見るだけだから、
私のコンディションがどーであろーと、
どーでもいいのだが、
初日の朝9時から、歯医者だし。

神経の髄だか何だかに薬を入れる治療だが、
起きたばっかで、
風呂入ってやってきたばっかで、
麻酔は、けっこうキツイ。
キツいというか、
頭と身体を必死で起こして出てきたってのに・・・
眠い。完全に眠い。帰って爆睡したいです。

半分寝ながら、
劇場に行こうとすると、
空からは雪が舞い落ちてくるしさ。

また、雪かよ!!

オバサン、寒いのは冬だからまだ我慢するとして、
滑って転倒は、
ほんと心が折れるから勘弁して欲しい。

日比谷のシャンテの前付近で、
滑ってコケて、
立つ気力もないまま、
コケた自分に怒っているオバサンがいましたが、
気にしないで、
放置しといて正解です。
ただの私ですから。
麻酔はまだ効いてたけど、
歯にしか効いてないから、
ケツは痛いぞ。

舞台稽古で、二日前から、
一生劇場の中にいて、
今日も舞台稽古もあるので、
初日とはいえ、
初日って気持ちが全然しない。
私が初日な気持ちじゃなくても、
初日は開くんですけどね。

でもって、麻酔継続中だし。
これ、麻酔が切れると痛くなるんだよな。
そしたら、鎮痛剤投入かよ、
またボーっとしちゃうんだよぉぉぉっ!!
だけど飲まなきゃ、いてえんだよおおおおおおぉぉぉっ!!!!
と、超マイナスオーラな私だったが、
楽屋近辺をずるずる歩いていると、
スーパー・ハイテンションな出演者の皆様に、
会うので、
こっちも麻酔継続中だろーが、
ケツが痛かろーが、
テンション上がってきたぞ。
出演者の皆さんのハイテンションは当然だし、
私のハイテンションは無意味だが、
まあいいか、初日だし。

新納ジョージは、
一昨日から舞台の上ではずっと見てるけど、
楽屋とか袖とかで近くで会うと、
いちいちびっくりするのねー。
ゴージャスこの上ない上に、
カラフルな髪の毛な上に、
いちいちドデカイ帽子をかぶってるのねー。

客席で観てると、
「どこをとってもこんなにカッコイイ奴は、
ちょっといねえよなあ・・・」
って見とれるばかりなんですけど、
至近距離で会うと、
とてつもなく背が高いうえに、
顔めちゃめちゃ小さいし、
着てるものは訳判らなくゴージャスだし、
もうね、
なんかね、
人間とは思えないです。
エイリアンだと思います。
ビューティフルでゴージャスなエイリアン。
なんか超能力があると思う。
どんな超能力だか知らんけど。

徳垣リンダも、
近くで会うと何が何だか判らない。
ひとりでもリオのカーニバルって空気感がぶつかってくる。

鈴木綜馬さんは、
「サミーはメタボなので、メタボな役作り」
って言ってたけど、
もともとスリムすぎるし、
背が高いし、
メタボってより、
ガタイがよくなって、
で、ヒゲにあの髪の毛なので、
どっからどう見ても、
若い時のラモス瑠偉にしか見えない。
綜馬サミーは、
熱い野郎で友達思いの馬鹿。
でもってラモス瑠偉。
いや待て。
前の形容詞は、まんまラモス瑠偉だ。
とにかくまんまラモス瑠偉。
あきらかに、サミーはラテン系だと思います。

とか何とか、
別に何も仕事はないが、
ばたばたしてる間に、
初日の開演時間が近づく。

一日劇場に入ってる時は、
時間がさっぱりわからなくなるので、
腕時計持ってない私は、
ストップウォッチをぶら下げてます。
別に、何を計るわけでもないんですけど。

それにしても、
あれ?
この時間は何だ?

ここにきて、ストップウォッチの
表示時間がまるきり間違っていたことが判明。
何のためにこの三日間というもの、
このストップウォッチをぶら下げていたのだ。
ていうか、
このわけの判らない時刻表示に従って、
行動してきた私は一体何なのだ。
何の支障もなかったけど。

で、初日があきました。

客席で観てましたけど、
やっぱ、何気に緊張してるのか、
何が何だか何を観てるのか、
自分でも半分くらいよく判らない・・・
私が緊張しても、
ほんと緊張の無駄なんだけど。

で、一幕終わって、
無意味にへとへとになって、
楽屋に戻ってきて、
喫煙所前で煙草吸おうとしたら、

「ああああああーーーーっ!!」

日生劇場の方が観ているテレビに、
日本・タイ戦が映っている!!!!

ああああああ!
今日は6日だ!!
W杯アジア三次予選タイ戦じゃねーか!!!!

信じられないことに、
すっかり忘れていた。
録画もしてきてない!!!

「どーなってますか!?」
と、挨拶も抜きで、
テレビの前に飛び込んでいった無礼者な私。

「1-1みたいですね」
「どっちが先制ですか?」
「いや、本番中は勿論つけてないので、
今つけたところなので、判らないです」

前半28分くらいのところ。
そのまま、休憩中、
煙草も吸わず、
トイレにもいかず、
ギリギリまで、テレビの前に座り込んでいた私。

見てる間に、
前半20分、
遠藤のFKで先制するも、
一分後にゴールし返されたということが判明。
何やってんだ!!
ホームで雪降ってて、
相手がタイだってのに!!

「休憩の間に、1ゴールあれ!!」

と祈ったが、駄目だった。

「あとはよろしくお願いします」
と、
よろしくしても無意味なことをよろしくお願いして、
お願いされた劇場スタッフの方も、
お困りになったと思うけど、
私は客席に帰る。

二幕も無事終わりました・・・・

ご覧くださったお客様、
本当に本当に、ありがとうございました。
私は、無意味に緊張してましたけど、
多分、楽しい舞台だったんじゃないかなと思います。
お客様に、少しでも楽しんで頂けたのなら、
ほんと何より幸せなんですが・・・

またもヘタヘタになって、
楽屋に帰ってくると、
劇場スタッフの方が、
「4-1で日本!!」
と、Vサインで迎えてくださった。
ありがとうございました。

ふぅ・・・

何しなくて見てるだけなのに、
無駄に緊張した初日が終わりました。

28日までどうかよろしくお願いいたします。
私もまた観に行きますけど。
初日緊張で、
何が何だかよく判らなかったし。

帰りは雪が、
ほとんどこれは吹雪だ状態、です。

天気予報見たら、
「週末はまたも雪。
でもって、大雪かも」の予報。

・・・・・・・・・・・

週末、仕事で仙台なんですけど。
何を着て、
何を履いて、
どうやって転倒せずに仙台で仕事しろというのだ。

これ以上雪が降りませんように!!

|

2008年2月 3日 (日)

あまりにもベタだ、私ってば

朝起きて、寒いと思ったら、

雪・・・・・・

雪が降っているし積もっている・・・

「ウェディング・シンガー」稽古最終日が、
昨日で、本当に良かった。

たとえ、最終オケ付き通しだろーが、
私が行かなくても、通しはあるので、
昨日、雪が降ってたら、私は確実に行きませんでしたよ。

昨日の稽古場最終通しは、
私はとっても面白かったでした。

ジュリアの多香子ちゃんが、
今まで見た中で、一番素敵でした。
今日会ったジュリアには、
ロビーがいよーが、
グレンがいよーが、
私が恋します!と思いました。

いや、それが何の意味があるのか、
無意味なことこのうえない。
っていうか、
ただの私の中の自己完結な話だけどな。

多香子ジュリアと、
樹里ホリーが、

「劇場に入ったら、
一緒にご飯食べようね」

とか話してて、
女子高生みたいで、
すごく楽しそうで、
羨ましい。

オーケストラが稽古場に入ってからは、
物理的に居る場所がないので、
今まで入ったことなかった女子更衣室に、
お邪魔することが多くなったんですけど、
皆話してることが、
女子高生みたいで、
ほんと羨ましいんですよ。

・・・オバサン、ちょっとそこに入れないからね。

皆、すげえ可愛いネイルとかしてるし。

樹里ホリーは、
「バレンタイン・バージョンなの」
って、
チョコでハートな、
めちゃラブリーなネイルになってて、
ほんと可愛い。

オバサンは、
オバサンなうえに、
爪ちーちゃいし、
しかも深爪だし、
大体、長い爪にすると、
パソコン打てないし、
可愛いネイルにできないのねー。

でも、
お洋服の話とか、
バッグの話とか、
アクセの話とかしてて、
ほんと、いるだけで楽しい女子更衣室。
稽古終わりだから、
それも昨日で終わりだけど。
ちょっと残念だぞ、オバサンは。

通しが終わって、
駄目出しが終わったら、
稽古場は、
速攻撤収状態になったので、
存在しているだけで、
大いに邪魔な私は、
慌てて自分を撤収だ。

帰りがけの駄賃に、
劇場をちょっと見学してきました。

「わあ・・・
装置建ってるし・・・・・
あかり入ってるし・・・・
すげえ・・・」

って、
当たり前過ぎることに、
感動する。

で、
寝て起きたら、
雪だし・・・・

雪だし雪だし雪だし積もってるし降り続けてるし・・・・

稽古場にも劇場にも行かなくていいんだけど、
どうにもこうにも、
今日しか観に行ける日がなかったので、
千秋楽なのに、
無理言ってチケットをお願いしている、
青年座劇場の「帰り花」を観に行くことになってたんです。

芝居は観たいが、
雪で外に出たくない。

案の定、
万全の防寒態勢で出撃したら、
マンション出たとこで、
思い切り滑ってコケた。

外出た途端に、
雪で滑ってコケるオバサン・・・

あまりにもベタにコケたので、
呆然として、
しばらく立ち上がる気力が出ない。

「帰り花」は、
面白かったです。

それにしても、
照明が渋すぎますよ、中川さん・・・
渋くてかっこいい・・・
あまりにも渋かっこよすぎる・・・
またしてもヤラれた・・・

終わってから、
楽屋付近をウロウロしてたら、
昔は無口で有名だったが、
最近はかなり喋るらしい、
照明スタッフのひろみちゃんに出会ったので、
「中川さん、いらしてる?」
と訊いたら、
「いるわけがないです」
と言って走り去っていった。
ごめんなさい。
バラシで忙しいのに声掛けて。

そういえば、
稽古場で、
4,5日前に、
中川さんに会ったんだった。
てことは、
「ウェディング・シンガー」と初日同じだから、
大阪か・・・・
いるわけがない。

帰りは、
雪がやんでてラッキー♪

と思ってたら、
またも自分ちのマンションの入り口で、
滑ってコケた。
絶対に間違ってると思う、入り口のこのタイル!!!!

タイルのせいだ!!
私の身体能力のせいじゃないぞ!!!!

|

2008年1月31日 (木)

S魂はどこにぶつけたらいいんだ!?

「ウェディング・シンガー」稽古は、
オケ合せ二日目で、
今日は二幕。

私は、
今日も初風ロージーちゃまと、
あと、
今日はバンドが出てくるまで、
しばらく出番がない、
ドラマーのスィート・ジム
(舞台に出てるバンドのドラマー役で、
マジでほんまもんのドラマーなんですけど、
芝居もしなきゃならない羽目になった、
佐野真吾さん。
けど、私は「スィート・ジム」って呼んだことしかないです)
のお二人の近くで、見てました。

スィート・ジムは、
演出部の斉藤歩さんが作った、
分刻みのスケジュール表を見ながら、

「これ作ったの、歩さんですよね。
緻密なスケジュール表ですよね。
すごいですね・・・」
とやたら感心している。
確かにすごいスケジュール表なんですけどね。

「歩さんは、
一週間に二時間しか寝ないって噂の人です。
だから多分、マシンなんだと思います。
もしくは、サイボーグなんです」
と言っておいた。

前半の噂は、ほんとらしいけど、
後半は、言うまでもないけど、
あきらかに嘘。

でも、スィート・ジムは、

「そっかあ・・・サイボーグなんですね・・・
すごいなあ・・・」

と、本当にそう信じちゃったんじゃないかって、
こっちが心配になる感じで、
感心している。
いや、嘘ですから。
判ってるとは思うけど、サイボーグじゃないですから。

初風ロージーちゃまと、
スイート・ジムは、
ふたりとも、
おっとりしてて、
可愛らしくて、
優しくて、
素直で、
何でも信じてしまう感じで
時間が普通の人の五倍の遅さで、
の~んびり~と進んでいる、
ものすごくほのぼの~な、
お二人です。
ムーミン谷に住んでいる方々です。

普段は、
大概「喧嘩上等!」的状態にある私ですが、
初風ロージー&スィート・ジムと一緒にいると、
ちょっとだけ、ほのぼのな気持ちになります。

稽古場では、
「ゼニ」とか「金」とかで通ってしまってるので、
もう、ゼニでも金でもいいです!状態になった、
大澄グレンのウォール街のナンバーの時、
爆弾低気圧のように踊りまくっている大澄さんを見て、
初風ロージーちゃまは、

「ほんと素敵だわぁ・・・
さすが大澄さんだけは、
本物の大人の男って感じねぇ・・・」

とにこやかに仰いました。

えーと・・・
孫役の井上ロビーと、
新納ジョージは、
「大人の男」じゃなくても、まあいいとして、
綜馬さんの立場はどうなる。
初風ロージーの中では、
本物の大人の男の中に入ってないのか?

綜馬さんには、言わないでおこう。

普段は、
客席から見てるから、
塩田さんが指揮しているのを、
前から見られるのは、
ほとんどないので、
舞台側を見なくてもいい時は、
塩田さんを見てたんですけど、
マジですげえ面白いですよ。

「こんな風に振ってるのかいっ!!」

棒振ってるんじゃないですね。
全身振ってます。
てか、
それは踊っているともいいます。

でも、
「おおっ!!
ここでこの音が来るか!!
これはヤラれたぞ!!」
って音が、
矢継ぎ早に来るぞ!!

それは、勿論、
オーケストラの皆さんと、
そして、
今日もどこでどーやって見つけてくるのか、
というド派手なセーターをお召しになっていながら、
「僕は性格が地味なので、
服くらい派手にしないとね」
と大嘘を仰せになる、
音楽監督の佐橋さん、
皆様全員の力なんですけどね。

「ここでこう来るか!!
ヤラれたぜっ!!」

っていうのと、

「ここはこうこなくっちゃ!!
ヤってくれたぜっ!!」

っていうのは、
舞台を作る時に、
あらゆる場面で、なくてはならないことです。

ていうか、
それがあるから、
作ってる側は勿論、
ご覧になってくださるお客様も、
面白いんですけどね。

言い古された言葉ですけど、

「期待に応えて、
予想を裏切る」

ってことですね。

これがあるから、
舞台を作る仕事は、
三日やったら、
やめられないんですけど。

昨日も書きましたけど、
「そう来ましたかっ!!」
っていうのが来ると、
出演者の皆さんも、
「そう来るなら、
こっちも、こうやってやろーじゃねえか!!」
って絶対なるんですよね。

「綜馬さん、そこ、
そんな芝居してませんでしたよね?」

とか、

「新納ジョージ、そこ、
そんなにフェイク入ってませんでしたよね?」

とか、

「井上ロビー、
その2小節伸ばす音、
そこでそこまで小さくして、
ラス前のそこで、
そのタイミングで、
そこまで声量出し切りますか!?」

とかとか・・・書ききれない・・・

井上ロビーの二小節は、
ふいをつかれたので、
思わず感動したぞ。
ヤラれたぜ!!

「ヤってやるぜ!!」と、
「ヤラれたぜ!!」の
応酬の連打だから、
言葉を選ばずに言うと、
ドS&ドM合戦。

ヤってやるのも超気持ちいいけど、
ヤラれるのも超快感です。

本番の舞台は、
勿論セクシーですけど、
作ってる現場も、
うまくいってるドS&ドM合戦になってる時は、
とてつもなくセクシャルです。

・・・・・だから、
日常生活で、
セクシャルに不自由してても、
別にいいんだけどさ。
っていうか、
いいってことにしてるだけ、なんだけどさ。

だが、
ここに来て悔しいのは、
「ヤラれたぜっ!!」は、
あるけど、
「ヤってやるぜっ!!」の方は、
私はできないんですよね。

もう仕事ないから。

ヤラれっぱなしも悪くはないんだけど、
S魂もどうしてもわき出てきますから。

どこに持っていけばいいんだ、
私のS魂は!!

気分はサリエリ。

って、
「モーツァルト!」ではなくて、
「アマデウス」のサリエリですけど。

「グラーツィエ デ アンコーラ!」

と、言うしかない。

ていうか、
サリエリだって、才能はあるわけだから、
才能がない私は、
サリエリでもないんだけど!!

グラーツィエ シニョーレ!

って、
全然、グラーツィエじゃないですよ、シニョーレ。

明日はオケ付通しです。

私のS魂はどこにぶつけたら?

・・・誰も答えてくれないし・・・

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2008年1月30日 (水)

空気を支えるということ

「ウェディング・シンガー」稽古は、
今日は、
オーケストラの皆様が稽古場にいらして、
オケ合せ、始まりました!

馬鹿の感想だけど、
全然違うぞ。
初めて聞く音だあああっ!
かっこいいぞおおおおっ!

と、当たり前のことにエキサイトする大馬鹿は私です。

で、
クールなマエストロ・塩田さんを、
初めて見たぞ。
なんか知らんが、かっこいいぞ。

もしかしたら、別にクールでもなんでもなくて、
世間一般的に言えば、
普通な状態なのかもしれないが、
なにせ、稽古場でも、
常に、
テンションアゲアゲ&「こんにちは山崎邦正です」状態なので、
それが塩田さんだと私は思ってたので、
塩田さん的に、
相対的にクールなさまは、
かっこよかったでした。

オーケストラの音が入ったので、
音楽まわりの抜き稽古だけど、
出演者の皆さんも、
かなり雰囲気違います。

初風ロージーおばあちゃまは、
今日はナンバーは一曲だけど、
とっても楽しそうです。

「昨日、鎌倉で、
ロージー用の、
ロージーなアクセサリーをいっぱい買っちゃったの。
安かったんだけど、
とってもロージーで、可愛いの♪」

と、仰ってました。
ロージー・ピンクなアクセも可愛いと思うけど、
もっと可愛いのは、初風さんご本人♪

そのほかの皆様も、
本番向けモードのテンションだ!
初めて見る表情とか、
歌とかダンスとか、
いいもん見せてもらいました。

井上ロビー、
歌だのきっかけだの、
一番多くて大忙しだけど、
トップギア、入ってる感あるし。

井上芳雄さんのどこが素敵か、
なんてことは、
今更ことさら私が言うまでもないことです。

井上さんを見続けてきた多くのファンの方々の方が、
私なんかより、よくご存じだろうと思います。

キュートだし、
かっこいいし、
背は高いけど、
新納ジョージじゃなくても、
抱きしめたいと思っちゃう時ばっかだし。
歌ってる時は、
他にやらなきゃならない作業があったとしても、
当然、どーしても見とれて、完全に惚れるし。

が、
舞台でしか、井上さんを観たことがなかった私が、

「井上芳雄という人は、
ただもんじゃねえな・・・・」

と思ったのは、
通しで読み合わせもしてない時の、
最初の立ち稽古の時でした。

台詞は入ってはいても、
まだ、思い出そうとしなくても、
自然にすらすら出てくる状態にはなってなくて、
立ち位置とか、段取りとかも、
決め始めたばっかで、確定してないですっていうか、
今決めようとしていますっていう、
ほんとに、
稽古始めたばっかですって時だったけど、

その時すでに、
稽古場で、

井上さんは、
あきらかに、
日生劇場全体の空気を支えるつもりの、
たとえ舞台の上にいるのが、
井上さんただひとりだとしても、
全部引き受けるつもりの芝居をしてました。

そりゃ、
「モーツァルト!」終わったばっかで、
毎日、帝劇の空間を支えてた人ですけど、

「どうするのか、まだほとんど決まってません」
という始まったばかりの稽古場で、
すでに日生劇場全体の空気全てを支える意識を持っているというのは、
物凄いことです。

本息で芝居しなくて、
流してやってください状態の稽古で、ですよ。
実際、段取り優先で、
芝居は本息じゃなかったけど、

でも、なのに、
すでに、
劇場全体の空気を全部支える意識を、
確実に、
井上さんは持っているのだということが、
私にでさえ、判るんだから、
これはほんと、
とんでもなく物凄いことです。

言うまでもないけど、
デカイ声で台詞を言うとか、
オーバーアクションで芝居をするとか、
テンションあげるとか、
感情を込めるとか、
力いっぱい熱演するとか、
そーゆーことと、
劇場全体の空気を支えるということは、
全然違います。

勿論、本番になったら、
気持ちもテンションも、
歌も台詞もダンスも、
全部投入して、
舞台を支えることになるのは当然だけど、

段取りとか、
芝居とか、
気持ちとかも、
決めになってない稽古始めたばっかりの時に、
すでに劇場全体の空気を、
ひとりででも支えるつもりで稽古する、
というのは、
なんか別の意識と感覚がないと、
絶対にできないことです。

むしろ、
テンションを上げて、
思いっきり感情を込めて、
熱演する本番の舞台、
じゃない稽古の時に、
劇場全体の空気を支える意識を、
すでに、常に持つ方が、
全然、難しいです。、
おそろしいテクニックとセンスです。

血管切れるんじゃないかってテンションで、
バリバリに気持ち作って、
素敵な芝居をしてるんだけど、
すごく残念なことに、
支えてる空気が、
使ってる力に比べると、
かなり小さくて、
伝わらないことが多くて、
ほんと勿体無い!!
という、役者さんもけっこういます。

「稽古始まったばっかの、
今の時点で、
劇場の空気全部を常に支えようとし続けて、
引き受けているっていうのは、
ものすげえな・・・」

と圧倒されました。

素敵だとか、
抱きしめたいとか、
惚れるとか、
心奪われるとか、

そーゆー感情のレベルじゃなく、

「主役なんだし、そう思ってて当然でしょう」とか、

そーゆー理屈のレベルじゃなく、

そこにあったのは、
とてつもなく物凄い、
そして、
滅多に目の当たりにすることができない種類の、
パワーと意識でした。

ああ、もおおおっ!!
絶対伝わらないだろうな。
自分の書くことが、
事実に追いつかないのが、
死ぬほど、もどかしいです。

井上さんは、
武道館だろーが、
東京ドームだろーが、
日産スタジアムだろーが、
ゴビ砂漠だろーが、
(ゴビ砂漠で何やるんだ?)
どこまでも意識を拡大して、
空気を支え切るんだろうなと思いました。

勿論、
本番になったら、
出演者もスタッフも、
全員が、
ひとりでも劇場全部引き受けるつもりで、
やります。

ひとりでも支えるつもりの人が、
何十人もで舞台を作ってます

さらに、芝居は、
勿論、
ひとりずつでやるもんじゃないので、
一緒に芝居をする役者さん同士のアンサンブルや、
スタッフとの連携で、
エネルギーと空気の濃さが、
何乗にでも倍増します。

だから、
本番は、
日生劇場100個分以上の濃い空気が、
1ステに凝縮されることになると思います。

プラス、
お客様が支える空気は、
計算できません。

てことで、
劇場の空気は、
普通の場所では、
ありえない濃密な空気になるんだと思います。

その密度の濃い空気は、
劇場以外には、
そうそうないです。

だから、
劇場に行くのは、やめられないです。

(たま~に、
「あれ? 今誰も支えてないかも・・・」
って、スカッと薄くなっちゃうアクシデントもあることはあるんですけど、
・・・・・まあ、言い訳じゃないけど、
それがライブですから・・・
それも面白いことの一部ですから・・・・・・
って・・・・言い訳か?)

映画もドラマも、
私は大好きですが、
あの密度の濃い空気には、
劇場じゃないと、出会えないです。

その時に、舞台の上で、
台詞だの段取りだのは決まっているとはいえ、
今、そこで気持ちが動いている人々が紡ぎ出す、
めっちゃ密度の濃すぎる空気は、
こたえられないです。

・・・と、
そんなことを考えながら、
稽古見てたんですけどね。

予定通りに順調に稽古が終わったのは、
素晴らしいことなんですが、

帰る時間が、

ものすごく微妙だ・・・・・

今帰りたくない・・・・・

今帰ると、
日本VSボスニア・ヘルツェゴビナが、
後半始まったばっかの時に、
家に着くことになってしまう・・・・

・・・最悪だ。

途中から見てしまったら、
最初から見る気力なくなるし。

仕方ないから、
ひとりで喫茶店入って、
無理矢理違う仕事してました。
仕事は何も進まなかったけどな。

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