2008年6月 4日 (水)

びみょ~にアウェイ

梅雨に入ってしまった・・・
5月の間、私は一体何をしていたのだ・・・
5月と言えば、GWとかあったろうに・・・
チャンピオンズリーグの決勝もあったろうに・・・
どうなったんだろう・・・

何をしていたかというと・・・

引きこもっていたね・・・・

打ち合わせに行くか、
引きこもって作業か、
それ以外の行動はなかったな・・・

手帳には、
打ち合わせの予定のみしか書いてない。
何も書いてないところは、
自宅作業。
以上。
それが私の生活のすべて。

前に書いた時、
稽古開始とか書いてたけど、
そうこうしてるうちに、
次の稽古が始まってしまった・・・

3on3~喫茶店で起こる3つの物語」という舞台で、
3本オムニバスのうちの1本の、
「リバウンドチャンス」というのを書きました。
演出は、青年座の須藤黄英さんです。
自転車キンクリート・歌川椎子も出演しております。

引きこもりの間、
主には、
このホンを書いていたんですけど、

3本立てだから、
上演時間は、一本30分なんですけど、
稽古初日ギリギリに、
とりあえず書きあがったホンは、
優しく見ても80分あるなあとは思ってたが、
実際、読み合わせしてみたら、
1時間30分以上どうみてもあった。

普通なら、
読み合わせのタイムを取るところだが、
一応、ストップウォッチは持っていたが、
計らなかった。
計る意味がない。
30分上演時間の芝居に、
読み合わせで1時間半以上のホンだ。
秒とか計って何の意味がある。
稽古場の壁にある時計で、
ざっくり時間を見てた。

これまた優しく超ゆるゆるアバウトに見ても、
1時間半以上。
読み合わせで1時間半以上なんだから、
芝居がついたら2時間あるだろ。
これでは、3本立てではなく、
単品でやってくださいの上演時間だ。
30分て言われてるのに。
何を考えているのだ、私。

1時間30分分も書いてるから、
書いても書いても終わらないのだ。
当然だ。

で、出演者の皆さんには、
「台詞は、絶対にまだ一文字も入れないでください」
と、くれぐれもお願い申し上げて、
・・・っていっても、
誰も入れるつもりはなかったと思うけど。

だって、1時間オーバーなんだよ?
読み合わせの時点で。
誰も入れません、そんなホンの台詞は。

でもって、大慌てでカットしました。
演出の須藤さんと打ち合わせして、
1時間分切りました。
三分の二をすぐさま切れるホンてどうだろう。
最初から30分で書いとけよ、だ。
ほんと効率が悪いぞ、私。

翌日、読み合わせしてみたら、
30分台に入っていた。
ひとまずまあ許容範囲だ。

大概、一回目の読み合わせでは、
胃が口から出そうになるが、
あまりにも桁外れに規定外なので、
胃が口から出てるような余裕はない。

準備稿その1を書き終わった時点から、
「どこを切るか」を考え始め、
読み合わせもとにかく、
「どこが面白くなくて、どこを切るのか」
というよりも、
三分の二はカットだから、
「どこが面白くて、どこを残すのか」
を必死で考えなくてはならない。

胃が口から出ている場合ではない。
胃が口から出るような読み合わせは、
まだ余裕があるのだと判った。

一応、許容範囲に入ったので、
あとは稽古でということで、
生活必需品の買い物に行きました。

マジ、物価が高くなっている。
牛乳は4月から軒並み高くなってて、
うちのご近所で最安値は、
1ℓ164円だが、
スーパーとかで見ると、
平気で普通に200円超えしている。
大特売!!!!で、
198円とか言ってるし。
大特売じゃねえよ!
4月以前の近所の最安値は154円だから、
かなり高えよ!

バターは、マジで売ってないんすね。
バターは普段ほとんど買わない。
だから、影響も今のところないが、
バターの棚には、
「今バターが品不足で、店頭に出せません」
というお詫びの紙が貼ってある。
で、普通のバターは全然ない。
売ってるバターといえば、
小岩井のレーズンバターと、
ベビーフードの小ちゃい瓶くらいのに入ってて、
800円とか1000円と言ってる、
ジャージィ種の生乳だけで作りましたみたいな、
高級バターだけだ。
1000円のバターは間違っても買わない。

チーズも高くなってる。
私がよく買うのは、
雪印の北海道カマンベール切れてるタイプだ。
これは、カマンベールが6個に切れてて個別包装なので、
一人の私にはとっても便利。
そして、カマンベールにしてはまあまあ安い。
大体、348円以下くらいで売ってたので、
けっこう買ってた。

これが478円とかになってる。
これでは、ほぼ500円。
輸入もののカマンベール一個とあんまり変わらない。
雪印を買ってる意味がない。
・・・買わなかった。

食パンもパスコの超熟がよく安くなってて、
6枚切り128円とかで買っていたが、
これも、お買い得!!168円!!とかになっている。
全然お買い得じゃねえんだよ!!
前の値段だと、
6枚切りの2枚分が、大体42円だから、
2枚分高い。
すげえ値上がりだ。
お買い得じゃないので、買わない。

玉子は元々ほぼ買わないので判らないが、
高いですという空気が、
玉子だというのに陳列棚から漂っているから、
もう、見もしない。

何とか頑張ってるのが、
納豆だ!!!
3パック98円とか、まだある。
前は、3パック78円とかもあったが、
さすがにそれはない。
すごーく頑張ってる有機小粒納豆3パック98円が存在する。
これは当然買う。

案外安いのは、キャベツとかだ。
キャベツばっか買ってる。
あと、ぶなしめじ。
これも1パック98円とかなので、まあまあ安いです。
きゅうりも1本38円とかなのでこれも許容範囲。
去年とかの最安値の時期は、
25円くらいだったので、ちょい高いけど。

私は糠漬けが好きで、
家で、糠床を飼っている。

特にきゅうりの糠漬けが好きだ。
以前は、きゅうりの糠漬け風漬物、
2本250円とかを買ってたりした。
これはあくまでも糠漬け風なので、
塩漬けとかに糠をまぶして、
糠漬け風味にしたもので、
糠漬けじゃないのに、
2本で250円もするので、

「これは糠床を飼った方が断然安い」

と思い、
糠床を飼っている。

私が飼ってる唯一の生物。
微生物だけど。

なので、食生活は、
ご飯と納豆と、
ぶなしめじかキャベツとか、
その日安い野菜の味噌汁、
きゅうりかキャベツの糠漬け。
以上、だ。

粗食だ。
健康的と言ってもいいか。
糠漬けと納豆とご飯があれば、
全然OKです。

見切り野菜とか、
何でもぶち込めば、
勝手に漬かるので、
糠床すごく便利だ。

糠床を飼ってるというと、
一日に一回はかき混ぜないといけないし、
すごく手間が掛かる・・・
と、一般的には思われているが、
そんなことは全然ない。

冷蔵庫に入れておけば、
半年や一年は放置しといても生きてる。
室温でも、3、4日かき混ぜなくても、
全然平気。
一週間放置しても、どうってことない。
5年くらい同じ糠床を飼ってるけど、
腐ったり変質したりしたことはない。
丈夫で便利。

東京タワーだったかで、
おかんが、
九州からわざわざ糠床の壷だけを持ってきたり、
朝ごはんにおいしい糠漬けを食卓に出すために、
逆算して夜中に起き出して、
野菜を漬けたりする物凄いシーンがあったが、
そんな糠床とは、
なんかお育ちとか身分が違う感じだ。

おかんが丹精をこめてる糠床は、
血統書付きのポメラニアンとかパピヨンで、
私のは、雑種。

糠漬けのサイトを見たことがあるが、
目を疑うことがたくさん書いてあった。
世界が違う。

一日に最低一回はかき混ぜるのは、
言うまでもないことで、
できれば三回はかき混ぜたいらしい。

「一泊二日の旅行に行くのですが、
糠床は一体どうすればよいでしょうか」

という、糠漬けを愛する人からの、
この世が終わるかのような、
深刻なお悩みの質問が寄せられていた。

「どなたかに預けるか、
代わりにかき混ぜてくださる方をお願いした方がいいでしょう」
と、信じられない回答がなされていた。
他は
「涙を飲んで冷蔵庫に入れましょう。
冷蔵庫に入らない大きな樽の場合は、
中に保冷剤を詰め込みましょう。
それでも質は落ちると思いますが、
仕方ありません」
とか、
「休眠時期のように、表面一面に塩をかぶせましょう」
とか、
そんなことがお答えされている。

・・・・ありえねえ。

私が訊かれたら、
「放置。
三日や一週間は全然大丈夫」
と即答だが、
糠床丹精込めるぞの世界の皆様から見たら、
私などは、
糠床虐待常習のすげえ残酷な信じられないひどい奴だ。

糠床様の品質を良くするために、
お食べ頂く餌もすごい。
唐辛子くらいは私も一応知ってるが、
山椒とか椎茸粉とか陳皮とか、
卵の殻とか食パンとかビールとか、
にんにくとか生姜とか酒粕とかきなことか、
よく焼いた鰯の頭とか、
たいそうさまざまなものをお食べ頂いているらしい。

私は、唐辛子は普段使わないし、
辛いのは好きじゃないので、
入れてない。
入れるものといえば、
だし取ったあとの昆布と、
あじのたたきとかのパックについてくる生姜が余った時に、
入れちまう。
・・・くらいだ。

山椒とか酒粕とかわざわざ買わねえし。
こんな値上がりの時期に、
糠床に食わせる食パンはねえし。
家じゃ、ビール飲まねえし。

さらに、糠漬けを真に愛する方は、
「糠床をかき回すための、
南部鉄製のしゃもじがあったので、
お取り寄せしてしまいました」
とか言って、
三千円とかもする南部鉄の糠床かき混ぜ専用しゃもじを、
ご購入されてたりする。
すると、糠床愛好の同士が、
「南部鉄のしゃもじ・・・憧れです・・・」
とかお返事していたりする。

私は手、
もしくは、なんかとにかくかき混ぜられるもの、
で、かき混ぜる時はかき混ぜる。
南部鉄の糠床かき混ぜ専用しゃもじがあるなんて、
知らんかった。
知っても買わねえし。
高えよ。冗談じゃねえよ。

それだけ、手間暇かけて、
糠漬けをいつくしんでるのに、
「糠床からすっぱい匂いがします。
どうしたらいいでしょう」とか、
「糠床にカビが生えてしまいました。
もう駄目でしょうか」とか、
この世が終わった糠漬け愛好の人々の、
悲鳴のようなお助け求むの書き込みが、
たくさんある。

そんだけお世話しててなぜそうなる。
過保護すぎるんじゃねえのか。

うちの糠床は、
放置で虐待だが、
野菜を入れると、
普通に漬かるし。
酸っぱくなったりしたことないし。
カビが生えたこともない。

だし、
「カビが生えてしまいました。
もう駄目でしょうか」
の糠漬け愛好人の書き込みを読んだら、

「真っ白いカビが一面に・・・悲惨です・・・」

と書いてあった。

それ多分、カビじゃねえし。
もともと糠床の中にいる酵母が、
白い膜を作っただけだ。
普通だ。
一日まぜないと大概できてる。
三日も放置しとくと、
表面は真っ白になる。
私は、それも混ぜちまうし。
だって、カビじゃないんだもん。

回答のところには、
「残念ですが、
捨てて作り直すしかありませんね」
と書いてあった。

いや、まだそれ全然元気だし。

やっぱ雑種を放任てのが、
たくましく元気に育つんじゃねえのか。

と思わないではないが、
完全に糠床に対する、
愛情だか、
方向性だか、
世界観だかが違うので、
って、あるのか糠床に世界観なんて・・・
まあ、とにかく、
近寄らないことにした。

だって、糠漬けはすごく好きだけど、
そこって、なんかアウェイなんだもん。

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2008年2月 3日 (日)

あまりにもベタだ、私ってば

朝起きて、寒いと思ったら、

雪・・・・・・

雪が降っているし積もっている・・・

「ウェディング・シンガー」稽古最終日が、
昨日で、本当に良かった。

たとえ、最終オケ付き通しだろーが、
私が行かなくても、通しはあるので、
昨日、雪が降ってたら、私は確実に行きませんでしたよ。

昨日の稽古場最終通しは、
私はとっても面白かったでした。

ジュリアの多香子ちゃんが、
今まで見た中で、一番素敵でした。
今日会ったジュリアには、
ロビーがいよーが、
グレンがいよーが、
私が恋します!と思いました。

いや、それが何の意味があるのか、
無意味なことこのうえない。
っていうか、
ただの私の中の自己完結な話だけどな。

多香子ジュリアと、
樹里ホリーが、

「劇場に入ったら、
一緒にご飯食べようね」

とか話してて、
女子高生みたいで、
すごく楽しそうで、
羨ましい。

オーケストラが稽古場に入ってからは、
物理的に居る場所がないので、
今まで入ったことなかった女子更衣室に、
お邪魔することが多くなったんですけど、
皆話してることが、
女子高生みたいで、
ほんと羨ましいんですよ。

・・・オバサン、ちょっとそこに入れないからね。

皆、すげえ可愛いネイルとかしてるし。

樹里ホリーは、
「バレンタイン・バージョンなの」
って、
チョコでハートな、
めちゃラブリーなネイルになってて、
ほんと可愛い。

オバサンは、
オバサンなうえに、
爪ちーちゃいし、
しかも深爪だし、
大体、長い爪にすると、
パソコン打てないし、
可愛いネイルにできないのねー。

でも、
お洋服の話とか、
バッグの話とか、
アクセの話とかしてて、
ほんと、いるだけで楽しい女子更衣室。
稽古終わりだから、
それも昨日で終わりだけど。
ちょっと残念だぞ、オバサンは。

通しが終わって、
駄目出しが終わったら、
稽古場は、
速攻撤収状態になったので、
存在しているだけで、
大いに邪魔な私は、
慌てて自分を撤収だ。

帰りがけの駄賃に、
劇場をちょっと見学してきました。

「わあ・・・
装置建ってるし・・・・・
あかり入ってるし・・・・
すげえ・・・」

って、
当たり前過ぎることに、
感動する。

で、
寝て起きたら、
雪だし・・・・

雪だし雪だし雪だし積もってるし降り続けてるし・・・・

稽古場にも劇場にも行かなくていいんだけど、
どうにもこうにも、
今日しか観に行ける日がなかったので、
千秋楽なのに、
無理言ってチケットをお願いしている、
青年座劇場の「帰り花」を観に行くことになってたんです。

芝居は観たいが、
雪で外に出たくない。

案の定、
万全の防寒態勢で出撃したら、
マンション出たとこで、
思い切り滑ってコケた。

外出た途端に、
雪で滑ってコケるオバサン・・・

あまりにもベタにコケたので、
呆然として、
しばらく立ち上がる気力が出ない。

「帰り花」は、
面白かったです。

それにしても、
照明が渋すぎますよ、中川さん・・・
渋くてかっこいい・・・
あまりにも渋かっこよすぎる・・・
またしてもヤラれた・・・

終わってから、
楽屋付近をウロウロしてたら、
昔は無口で有名だったが、
最近はかなり喋るらしい、
照明スタッフのひろみちゃんに出会ったので、
「中川さん、いらしてる?」
と訊いたら、
「いるわけがないです」
と言って走り去っていった。
ごめんなさい。
バラシで忙しいのに声掛けて。

そういえば、
稽古場で、
4,5日前に、
中川さんに会ったんだった。
てことは、
「ウェディング・シンガー」と初日同じだから、
大阪か・・・・
いるわけがない。

帰りは、
雪がやんでてラッキー♪

と思ってたら、
またも自分ちのマンションの入り口で、
滑ってコケた。
絶対に間違ってると思う、入り口のこのタイル!!!!

タイルのせいだ!!
私の身体能力のせいじゃないぞ!!!!

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2008年1月31日 (木)

S魂はどこにぶつけたらいいんだ!?

「ウェディング・シンガー」稽古は、
オケ合せ二日目で、
今日は二幕。

私は、
今日も初風ロージーちゃまと、
あと、
今日はバンドが出てくるまで、
しばらく出番がない、
ドラマーのスィート・ジム
(舞台に出てるバンドのドラマー役で、
マジでほんまもんのドラマーなんですけど、
芝居もしなきゃならない羽目になった、
佐野真吾さん。
けど、私は「スィート・ジム」って呼んだことしかないです)
のお二人の近くで、見てました。

スィート・ジムは、
演出部の斉藤歩さんが作った、
分刻みのスケジュール表を見ながら、

「これ作ったの、歩さんですよね。
緻密なスケジュール表ですよね。
すごいですね・・・」
とやたら感心している。
確かにすごいスケジュール表なんですけどね。

「歩さんは、
一週間に二時間しか寝ないって噂の人です。
だから多分、マシンなんだと思います。
もしくは、サイボーグなんです」
と言っておいた。

前半の噂は、ほんとらしいけど、
後半は、言うまでもないけど、
あきらかに嘘。

でも、スィート・ジムは、

「そっかあ・・・サイボーグなんですね・・・
すごいなあ・・・」

と、本当にそう信じちゃったんじゃないかって、
こっちが心配になる感じで、
感心している。
いや、嘘ですから。
判ってるとは思うけど、サイボーグじゃないですから。

初風ロージーちゃまと、
スイート・ジムは、
ふたりとも、
おっとりしてて、
可愛らしくて、
優しくて、
素直で、
何でも信じてしまう感じで
時間が普通の人の五倍の遅さで、
の~んびり~と進んでいる、
ものすごくほのぼの~な、
お二人です。
ムーミン谷に住んでいる方々です。

普段は、
大概「喧嘩上等!」的状態にある私ですが、
初風ロージー&スィート・ジムと一緒にいると、
ちょっとだけ、ほのぼのな気持ちになります。

稽古場では、
「ゼニ」とか「金」とかで通ってしまってるので、
もう、ゼニでも金でもいいです!状態になった、
大澄グレンのウォール街のナンバーの時、
爆弾低気圧のように踊りまくっている大澄さんを見て、
初風ロージーちゃまは、

「ほんと素敵だわぁ・・・
さすが大澄さんだけは、
本物の大人の男って感じねぇ・・・」

とにこやかに仰いました。

えーと・・・
孫役の井上ロビーと、
新納ジョージは、
「大人の男」じゃなくても、まあいいとして、
綜馬さんの立場はどうなる。
初風ロージーの中では、
本物の大人の男の中に入ってないのか?

綜馬さんには、言わないでおこう。

普段は、
客席から見てるから、
塩田さんが指揮しているのを、
前から見られるのは、
ほとんどないので、
舞台側を見なくてもいい時は、
塩田さんを見てたんですけど、
マジですげえ面白いですよ。

「こんな風に振ってるのかいっ!!」

棒振ってるんじゃないですね。
全身振ってます。
てか、
それは踊っているともいいます。

でも、
「おおっ!!
ここでこの音が来るか!!
これはヤラれたぞ!!」
って音が、
矢継ぎ早に来るぞ!!

それは、勿論、
オーケストラの皆さんと、
そして、
今日もどこでどーやって見つけてくるのか、
というド派手なセーターをお召しになっていながら、
「僕は性格が地味なので、
服くらい派手にしないとね」
と大嘘を仰せになる、
音楽監督の佐橋さん、
皆様全員の力なんですけどね。

「ここでこう来るか!!
ヤラれたぜっ!!」

っていうのと、

「ここはこうこなくっちゃ!!
ヤってくれたぜっ!!」

っていうのは、
舞台を作る時に、
あらゆる場面で、なくてはならないことです。

ていうか、
それがあるから、
作ってる側は勿論、
ご覧になってくださるお客様も、
面白いんですけどね。

言い古された言葉ですけど、

「期待に応えて、
予想を裏切る」

ってことですね。

これがあるから、
舞台を作る仕事は、
三日やったら、
やめられないんですけど。

昨日も書きましたけど、
「そう来ましたかっ!!」
っていうのが来ると、
出演者の皆さんも、
「そう来るなら、
こっちも、こうやってやろーじゃねえか!!」
って絶対なるんですよね。

「綜馬さん、そこ、
そんな芝居してませんでしたよね?」

とか、

「新納ジョージ、そこ、
そんなにフェイク入ってませんでしたよね?」

とか、

「井上ロビー、
その2小節伸ばす音、
そこでそこまで小さくして、
ラス前のそこで、
そのタイミングで、
そこまで声量出し切りますか!?」

とかとか・・・書ききれない・・・

井上ロビーの二小節は、
ふいをつかれたので、
思わず感動したぞ。
ヤラれたぜ!!

「ヤってやるぜ!!」と、
「ヤラれたぜ!!」の
応酬の連打だから、
言葉を選ばずに言うと、
ドS&ドM合戦。

ヤってやるのも超気持ちいいけど、
ヤラれるのも超快感です。

本番の舞台は、
勿論セクシーですけど、
作ってる現場も、
うまくいってるドS&ドM合戦になってる時は、
とてつもなくセクシャルです。

・・・・・だから、
日常生活で、
セクシャルに不自由してても、
別にいいんだけどさ。
っていうか、
いいってことにしてるだけ、なんだけどさ。

だが、
ここに来て悔しいのは、
「ヤラれたぜっ!!」は、
あるけど、
「ヤってやるぜっ!!」の方は、
私はできないんですよね。

もう仕事ないから。

ヤラれっぱなしも悪くはないんだけど、
S魂もどうしてもわき出てきますから。

どこに持っていけばいいんだ、
私のS魂は!!

気分はサリエリ。

って、
「モーツァルト!」ではなくて、
「アマデウス」のサリエリですけど。

「グラーツィエ デ アンコーラ!」

と、言うしかない。

ていうか、
サリエリだって、才能はあるわけだから、
才能がない私は、
サリエリでもないんだけど!!

グラーツィエ シニョーレ!

って、
全然、グラーツィエじゃないですよ、シニョーレ。

明日はオケ付通しです。

私のS魂はどこにぶつけたら?

・・・誰も答えてくれないし・・・

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2008年1月30日 (水)

空気を支えるということ

「ウェディング・シンガー」稽古は、
今日は、
オーケストラの皆様が稽古場にいらして、
オケ合せ、始まりました!

馬鹿の感想だけど、
全然違うぞ。
初めて聞く音だあああっ!
かっこいいぞおおおおっ!

と、当たり前のことにエキサイトする大馬鹿は私です。

で、
クールなマエストロ・塩田さんを、
初めて見たぞ。
なんか知らんが、かっこいいぞ。

もしかしたら、別にクールでもなんでもなくて、
世間一般的に言えば、
普通な状態なのかもしれないが、
なにせ、稽古場でも、
常に、
テンションアゲアゲ&「こんにちは山崎邦正です」状態なので、
それが塩田さんだと私は思ってたので、
塩田さん的に、
相対的にクールなさまは、
かっこよかったでした。

オーケストラの音が入ったので、
音楽まわりの抜き稽古だけど、
出演者の皆さんも、
かなり雰囲気違います。

初風ロージーおばあちゃまは、
今日はナンバーは一曲だけど、
とっても楽しそうです。

「昨日、鎌倉で、
ロージー用の、
ロージーなアクセサリーをいっぱい買っちゃったの。
安かったんだけど、
とってもロージーで、可愛いの♪」

と、仰ってました。
ロージー・ピンクなアクセも可愛いと思うけど、
もっと可愛いのは、初風さんご本人♪

そのほかの皆様も、
本番向けモードのテンションだ!
初めて見る表情とか、
歌とかダンスとか、
いいもん見せてもらいました。

井上ロビー、
歌だのきっかけだの、
一番多くて大忙しだけど、
トップギア、入ってる感あるし。

井上芳雄さんのどこが素敵か、
なんてことは、
今更ことさら私が言うまでもないことです。

井上さんを見続けてきた多くのファンの方々の方が、
私なんかより、よくご存じだろうと思います。

キュートだし、
かっこいいし、
背は高いけど、
新納ジョージじゃなくても、
抱きしめたいと思っちゃう時ばっかだし。
歌ってる時は、
他にやらなきゃならない作業があったとしても、
当然、どーしても見とれて、完全に惚れるし。

が、
舞台でしか、井上さんを観たことがなかった私が、

「井上芳雄という人は、
ただもんじゃねえな・・・・」

と思ったのは、
通しで読み合わせもしてない時の、
最初の立ち稽古の時でした。

台詞は入ってはいても、
まだ、思い出そうとしなくても、
自然にすらすら出てくる状態にはなってなくて、
立ち位置とか、段取りとかも、
決め始めたばっかで、確定してないですっていうか、
今決めようとしていますっていう、
ほんとに、
稽古始めたばっかですって時だったけど、

その時すでに、
稽古場で、

井上さんは、
あきらかに、
日生劇場全体の空気を支えるつもりの、
たとえ舞台の上にいるのが、
井上さんただひとりだとしても、
全部引き受けるつもりの芝居をしてました。

そりゃ、
「モーツァルト!」終わったばっかで、
毎日、帝劇の空間を支えてた人ですけど、

「どうするのか、まだほとんど決まってません」
という始まったばかりの稽古場で、
すでに日生劇場全体の空気全てを支える意識を持っているというのは、
物凄いことです。

本息で芝居しなくて、
流してやってください状態の稽古で、ですよ。
実際、段取り優先で、
芝居は本息じゃなかったけど、

でも、なのに、
すでに、
劇場全体の空気を全部支える意識を、
確実に、
井上さんは持っているのだということが、
私にでさえ、判るんだから、
これはほんと、
とんでもなく物凄いことです。

言うまでもないけど、
デカイ声で台詞を言うとか、
オーバーアクションで芝居をするとか、
テンションあげるとか、
感情を込めるとか、
力いっぱい熱演するとか、
そーゆーことと、
劇場全体の空気を支えるということは、
全然違います。

勿論、本番になったら、
気持ちもテンションも、
歌も台詞もダンスも、
全部投入して、
舞台を支えることになるのは当然だけど、

段取りとか、
芝居とか、
気持ちとかも、
決めになってない稽古始めたばっかりの時に、
すでに劇場全体の空気を、
ひとりででも支えるつもりで稽古する、
というのは、
なんか別の意識と感覚がないと、
絶対にできないことです。

むしろ、
テンションを上げて、
思いっきり感情を込めて、
熱演する本番の舞台、
じゃない稽古の時に、
劇場全体の空気を支える意識を、
すでに、常に持つ方が、
全然、難しいです。、
おそろしいテクニックとセンスです。

血管切れるんじゃないかってテンションで、
バリバリに気持ち作って、
素敵な芝居をしてるんだけど、
すごく残念なことに、
支えてる空気が、
使ってる力に比べると、
かなり小さくて、
伝わらないことが多くて、
ほんと勿体無い!!
という、役者さんもけっこういます。

「稽古始まったばっかの、
今の時点で、
劇場の空気全部を常に支えようとし続けて、
引き受けているっていうのは、
ものすげえな・・・」

と圧倒されました。

素敵だとか、
抱きしめたいとか、
惚れるとか、
心奪われるとか、

そーゆー感情のレベルじゃなく、

「主役なんだし、そう思ってて当然でしょう」とか、

そーゆー理屈のレベルじゃなく、

そこにあったのは、
とてつもなく物凄い、
そして、
滅多に目の当たりにすることができない種類の、
パワーと意識でした。

ああ、もおおおっ!!
絶対伝わらないだろうな。
自分の書くことが、
事実に追いつかないのが、
死ぬほど、もどかしいです。

井上さんは、
武道館だろーが、
東京ドームだろーが、
日産スタジアムだろーが、
ゴビ砂漠だろーが、
(ゴビ砂漠で何やるんだ?)
どこまでも意識を拡大して、
空気を支え切るんだろうなと思いました。

勿論、
本番になったら、
出演者もスタッフも、
全員が、
ひとりでも劇場全部引き受けるつもりで、
やります。

ひとりでも支えるつもりの人が、
何十人もで舞台を作ってます

さらに、芝居は、
勿論、
ひとりずつでやるもんじゃないので、
一緒に芝居をする役者さん同士のアンサンブルや、
スタッフとの連携で、
エネルギーと空気の濃さが、
何乗にでも倍増します。

だから、
本番は、
日生劇場100個分以上の濃い空気が、
1ステに凝縮されることになると思います。

プラス、
お客様が支える空気は、
計算できません。

てことで、
劇場の空気は、
普通の場所では、
ありえない濃密な空気になるんだと思います。

その密度の濃い空気は、
劇場以外には、
そうそうないです。

だから、
劇場に行くのは、やめられないです。

(たま~に、
「あれ? 今誰も支えてないかも・・・」
って、スカッと薄くなっちゃうアクシデントもあることはあるんですけど、
・・・・・まあ、言い訳じゃないけど、
それがライブですから・・・
それも面白いことの一部ですから・・・・・・
って・・・・言い訳か?)

映画もドラマも、
私は大好きですが、
あの密度の濃い空気には、
劇場じゃないと、出会えないです。

その時に、舞台の上で、
台詞だの段取りだのは決まっているとはいえ、
今、そこで気持ちが動いている人々が紡ぎ出す、
めっちゃ密度の濃すぎる空気は、
こたえられないです。

・・・と、
そんなことを考えながら、
稽古見てたんですけどね。

予定通りに順調に稽古が終わったのは、
素晴らしいことなんですが、

帰る時間が、

ものすごく微妙だ・・・・・

今帰りたくない・・・・・

今帰ると、
日本VSボスニア・ヘルツェゴビナが、
後半始まったばっかの時に、
家に着くことになってしまう・・・・

・・・最悪だ。

途中から見てしまったら、
最初から見る気力なくなるし。

仕方ないから、
ひとりで喫茶店入って、
無理矢理違う仕事してました。
仕事は何も進まなかったけどな。

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2008年1月29日 (火)

ラブノート、落ちてろ

歯医者に行って、
待合室で待ってたら、
受付の人に、
根拠のない上から目線で、
理不尽な要求を突きつけているオバサンがいて、
私自身は、
ほんとにまったく、
そのやり取りには全然関係ないんだけど、

「この理不尽オバサンに、
今この場で、
ビルとかをぶち壊す鉄球がすげえ勢いでぶつかって、
潰れながら吹っ飛んで、
そのまま向かいのビルにぶち当たって、
ぺちゃんこになってしまえ!!」

と、またも殺意を覚えてしまった。

今私にデスノートを拾わせてはいけない。
そんなことになったら、
デスノートがかわいそうだ。
デスノートにあやまれ状態だ。

拾わないけど。

私もかなり理不尽に上から目線だと、
自分でも思うが、
その私の上をいく理不尽な上から目線には、
他人事ながらむかっ腹立つぞ。

と、またも殺意をもてあましてたら、
歯の治療後に、
家帰ったら、歯と顔が腫れた。

罰が当たりました。

誰かが、
歯が腫れてしまえノートに、
私の名前を書きました。

殺意ってる場合ではない。

観ると幸せになったり、
プロポーズしたくなったりする、
「ウェディング・シンガー」の稽古しているのに、
殺意っていては駄目だと思います。

前に、
「法王庁の避妊法」って芝居をやった時、

これは、
今は知らない人のが多いと思うけど、
当時、ローマ法王庁が唯一認めた、
自然に逆らわない避妊法である、
「オギノ式」の元になった、
「女性の排卵はいつ起こるのか」について研究した、
荻野久作博士の話で、
タイトルは「避妊法」ですが、
避妊についての話じゃないです。

すごく簡単に言っちゃうと、

「子供ができなくて辛い思いをしている女性は、
子供が授かるように。
そして貧しいのに子沢山で苦労している女性は、
避妊もできるように。
女性や夫婦や子供や、
すべての人が幸せに子供を授かるために、
何かできることがあるに違いない」

と考えた荻野博士の話を、
芝居にしたんですけど、

「法王庁の避妊法」を観たお客様で、

「あー、排卵てそういう風に起こってるんだ!
ってことが判って、
赤ちゃんができました!」

っていう方が、
実際マジで本当にいて、
狂喜乱舞に嬉しかったです。

芝居観てもらって、
幸せになってもらえることが、
ほんとあるんだあ・・・・
と思ったら、
涙出ましたよ。

自分自身には、
比較的恋愛的な幸せがこなくても、
そんなことは別にいいや。
舞台を観てくださったお客様に、
幸せになって頂けることがあるってことのが、
芝居作ってる私には、
何より最高に幸せだ!
と、ほんとに本気で心から思いました。

「ウェディング・シンガー」観てくださって、
本当に結婚したり、
プロポーズしたりして下さるお客様がいたら、
私もほんと、すっげえ嬉しいんだけどなあ。

昨日は、二度目の通しでした。

もう、私は全然仕事ないし、
完全にただの観客になって観てますから、
気楽です。

でもって、気楽な私が観る限りは、
宣伝義務心は抜きで、
ただただ楽しいし、
ほんと気分はハッピーなだけです。

そうか。
稽古休みだから、殺意が出てくるんだよ!!

「ウェディング・シンガー」に登場するのは、
これでもかというくらい、
大馬鹿者で、
そして、
愛があり余ってる人たちばっかです。

大馬鹿者なので、
あり余ってる愛の方向性や、
出し方が、
皆、ちょっと間違っちゃってるんですね。

馬鹿だから仕方ない。

で、その愛があり余ってる、
馬鹿者どもが、
間違えちゃった愛の方向性を、
何とか修正しようと、
馬鹿なりに、
大馬鹿な方法で、
獅子奮迅するありさまが、
舞台の上で起こってくることになります。

馬鹿とありあまる愛。

舞台の上に出てくるのは、それだけ。

だが、

馬鹿と愛は、最強だ!!

私個人は、
馬鹿は充分足りてるので、
あとは、

愛。

愛だけ。

愛とか恋とかだけ。
ひたすら足りないのは。

なんで、
恋な目や愛な目に、
不自由するのかな。
けっこう愛なものも、
自分の中にはなくはないと思うんだけどな。

あ、そうか。
私も、馬鹿も余ってるから、
方向性間違ってるんだ!!

修正修正だ!!
修正すれば、
多分なんとかなるだろう。
何とかなるに違いない。

えーと、
まずは・・・

どうすべきか・・・・

まず、ラブノートを拾え。

だな。

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2008年1月27日 (日)

2日で3回ほど覚えた殺意の行方

「ウェディング・シンガー」は、
土曜日、初通しでした。

通しは、スタッフ・キャストの皆さんの、
血を吐くような戦いの成果で、
って言っても、
「ウェディング・シンガー」は、
ラブなコメディなので、
舞台は、血を吐いてるようには見えない、
すげえ楽しいことになってますが、
でも、とにかく、通しは無事立派に通っているし、
私は、もはやただの観客と化しているので、
すっごく楽しかったでした。

楽しいし、ゴージャスだし、
愉快だし、大騒ぎだし、
ラブラブだし、切ないし、
情けないし、馬鹿みたいだし、
観てる私は、ただ観てるだけで、
盛りだくさんでした。

お得でした。私はね。

そこまではすごくよかったでした。

通しは無事に終わったし、いいとしてですよ。

日本・チリ戦、19時10分キックオフだ!!!
通し終わったら、速攻国立に駆けつけたいぞ。
入れないけど。

が、なんだかんだ微妙に間に合わない時間になったので、
「もういいや、帰って録画で観るし」
と思っていたら、
その帰りの電車の中だ!!!!

何か聞いてしまわないように、
音楽聴きながら、
必死で、本読んでいたのだが、
その合間に、
どっかの誰かが、

「スコアレスドローってのはねえ・・・」

って、言ったのが聞こえてしまった。

軽く、
だが、確実に殺意を覚えたぞ。

そりゃ、
何がスコアレスドローだかは、
それだけじゃ、判りませんけどね。

初場所かもしれないし。

って、初場所にスコアレスドローはないか。

もうやったのか知らないけど、
ハンドボール五輪予選かもしれないし。

まだ、判らない!!!

と、自分に言い聞かせて、
ほんともう、
何も聞かず何も見ないぞの、
超集中状態に入ってみたが、

その隙間をぬって、

「高原、スタメンてどうかな」

という声が聞こえてしまった。

・・・・・・・・・・・

高原選手、スタメンか・・・・

さらに殺意が増したぞ。

4・4・2なら、
高原選手が問題なければ、
無難に出るだろうなとは思ってたが、
だとしたら、
もうひとりは誰だろう。
全然予想ついてなかった。

素人だから、
戦術とか、全然判らないですしね。

が、いくら岡ちゃんチルドレンとはいえ、
播戸を出してくることはないんじゃっていうか、
高原・播戸じゃ、
なんか攻撃オプション少なそうな気がするし。
って、素人だけどそんな感じするし。
高原、出すとしたら、大久保っていうのも、
なんか、意味がよく判らないし。

前田選手ってありなの?ありなの?

1トップってあり?
1トップだとした場合、
羽生選手とかから?
私の愛する中村選手から?
橋本選手、山瀬選手からってあり?
ないか?
あ、山岸選手とかはあり?

やっぱ、2トップ?
誰?

と、
考えないつもりでいたのが、
超頭回して、
日本チリ戦について考えている私。

馬鹿です。

と思ってたら、

「で、巻だし」

って聞こえちゃったし・・・・

2トップか。
巻選手か。
そうか、忘れてた、巻選手。

・・・・・・・・・

うちに帰って何を観たらいいのだ。
新しい代表ジャージか?

殺す。
こいつら殺す。
試合直後に電車の中で、
結果どころか、スタメンについて話すな!!!

で、結果、録画は観ませんでした。

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦すぐだしね。
そっちのが面白そうだしね。
面白いと必死で言い聞かせる。

で、今日は、
稽古終わって、
何の試合もないし、
無防備で乗ってたら、

すごいテンションで話している女性がいた。

「私ねえ、みのさんのテレビに出たことあるんだよ!!」

それがどうした。
客席に座ってるお嬢さんたちか。

「お母さんがね、申し込んだんだけど、
土壇場でお母さん、怖気づいちゃって、
私が、友達と行ったのね」

あーそーですか。
別に感想はないけど。

「そしたら、
『こんな若い人が来てくれるなんて!』
って感激されちゃって、
一番前の列に座らせられちゃったの!!」

「じゃ、本物のお嬢さんだね」

っていう、相槌が聞こえたので、
みのさんのテレビに出演された、
本物のお嬢さんの顔を思わず見たら、
確実に、私より、年上だ。

・・・・・私も本物のお嬢さんですね・・・・

テンションの高い本物のお嬢さんは、
テンション高く話しを続ける。

「みのがさ」

もう、「みの」呼ばわりかよ。
本物のお嬢さん。

「みのがさ、スタジオ入った時、
二日酔いで、
すごく機嫌悪かったんだけど、
私たちがいるの見たら、
いきなり機嫌良くなっちゃって、
『今日は美人がいるからやる気でるなあ』
とか言ったんだよ。マジだよ」

ああ、マジですかそうですか。

「で、
みのと一緒に、
写メ撮ったら、
肩に手回してくるんだよ!?
みのって、
マジで、
・・・・エロおやじだよ」

知らねえよ!!!!!

てか、
どーでもいいよ!!!!

てか、
私は「みのさん」には、
何の思いいれもないが、
あきらかな営業トークでもてなしてもらって、
写メ撮ってもらって、
大はしゃぎの、
私よりあきらかに年上の、
世間的には、
どっからどうみてもなオバサンが、
芸能特ダネスクープかのように
声をひそめたつもりの、
テンション高い大声で、

「みのってマジでエロおやじ」

は、どうか。

重ねて言うが、
「みのさん」には何の感想もないが、
そのオバサンのスクープには、
理由なき殺意を覚えた。

うっとーしーんだよ、オバサンがよ!!!!

私も正真正銘のオバサンだけどな。
オバサンだからこそ、
同じオバサンとして、
恥ずかしいから消えてくれと思ったぞ。

もう、
「みのに肩に手を回されて、はしゃいでるオバサン」
の話は、
これ以上、耳に入れないようにしてたら、
違う台詞が聞こえてきた。

「タケがさ、リエのこと好きじゃん? 絶対」

・・・・知らねえよ・・・・

他人の話を聞いてる私もどうかだけど。

「でもさ、リエはさ、俺のこと好きじゃん? 絶対」

だから、知らねえよ!!!!

「呑み会でもさ、
リエ、絶対、いつのまにか隣にいるんだよ。
わざとらしく、ハイペースで呑むんだよ。
かなり演技入ってて、酔っ払って、
一応、俺、『もうやめろよ』とか言うと、
『関係ないでしょ』とか言いながら、
ぜってえ、俺によっかかってくるんだよ。
ベタベタするんだよ。
マジうぜえんだよ。
俺に誘えって感じなんだよ。
誘わねえよ!って感じじゃん?」

どんな感じか知ったこっちゃねえが、
てめえは、どんな面だよ!!

と思って思わず顔見たら、
案外イケメンだった。
リエの気持ちも判らないでもない。

「タケはリエのこと、
めちゃめちゃ好きじゃん?
けど、リエの方は、絶対タケはないんだけど、
タケがリエに、なんか、つきあってくれとか、
まさかだけど、言ったりして、
その時、俺の名前出されたりとか、
もしあったら、
俺、すげえ、ウザイっていうか、
迷惑なんですけど」

知らねえよっ!!!!!!!!

いや、
そいつは、
私に向かって話してるわけじゃないけど。

「俺、リエには、
おまえはないって光線出してるからさ、
リエもさっさと空気読んで、
タケで手を打って、
つきあってくれたら、
俺、ウザくないんだけど。
リエも、タケでいいじゃん?」

ほんっとに、

知ったこっちゃねえっ!!!!

「タケのが、
リエもぜってえ幸せだよ」

他人の幸せを勝手に決めるんじゃねえ!!!!

リエに想われている、
悩めるちょとイケメンのそいつにこそ、
十五寸くらいの釘を、
その場で延髄に突き刺してやろうかと思った。

私こそが、まったく関係ないんだけどさ。

昨日のサッカー話の怒りを引きずっていたためか、
なぜか周囲に異様に感じ悪い奴ばかりなせいか、
二日で三回も殺意連発してしまった。

いや、昨日のサッカー情報殺意だけは、
正当だと思うが。

てめえら、この場で、
延髄に、
一尺の釘っていうか杭を打ち込んでやる!!!

とか、他人の話を聞いて、
いっさいがっさい関係ないのに、
殺意を覚えている私が、
最もどうなのか。

言い訳すると、
電車とか喫茶店とかで、
関係ない人の関係ない話聞いてると、
その時は、無駄でも、
あとで仕事に使えたりすること多いから、
癖なんですけどね。
職業的癖です。
趣味じゃないです、あくまでも。

こんなに殺意を覚えていては、
心がすさんでしまう・・・
と思った時、
座席に座っているカップルが目に入った。

二人とも熟睡だ。

無防備なくらい熟睡だ。

男も女も完全に口も足も開ききってる。

女性は、パンツなので、セーフですが。
それにしても無防備だ。

そして、熟睡の二人は、
二人して、
しっかりと、ディズニーランドの大きな袋を抱え込んでいる。

完全無防備熟睡状態でも、
ディズニーの袋だけは、
死んでも放すまいというように、
しっかりと抱えている。

そうか。
ディズニー・デートだったのか。
日曜だったから、混んでたのか。
でもって、疲れたのか。
でも、おみやげの袋は、
無防備熟睡でも、
死んでも放さないのか・・・・・

イケメンでもないし、
それほど美人じゃない、
どっちかってば、ダサいカップルだが、
でもって、
ディズニーの袋抱え込んで、
二人して口開けて足広げて、
熟睡はどうかだが、
ほほえましい・・・

心洗われる・・・・・

その二人の大口と大また開きと、
抱え込んでるディズニーの袋を見たら、
殺意はいきなり消えた。

幸せになってくれ。
10回でも100回でも、
二人でディズニーランドに行ってくれ。
で、帰りには無防備に大口開けて、
熟睡してくれ。

オバサンは、
ちょっと涙出そうになった。

やっぱ、殺意より愛だよな。

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2008年1月24日 (木)

胃が手動起動

雪が降った昨日が、
稽古休みで本当にありがたかった。

別に私が稽古に行かなくても、
何の支障もないけど、
やっぱ稽古どーなってるか、
観たいから行ってるのだが、
雪が降ったら、さすがに嫌です。

稽古休みで、
歯医者にだけはどうしても行かなくてはならなかったが、
近所の歯医者に行くだけで、
物凄い決心が必要でした。

みぞれの中、
せっかく外に出たので、
ついでだから、内科にも行った。

物凄い元気なんだけど、
なんか知らんが、
さっぱり胃が動かない。

飯食わなくても大丈夫。
空腹にならない。
気づいたら、
三日くらい飯食ってなかったりする。
マジで。

どーゆー訳か、
稽古してると、
あまりモノを食べない。

去年の10月の「ツーアウト」の稽古の時も、
お腹がすいたとか、
何か食べたいという状況に、
まったくならなくて、
煙草とコーヒーだけで生きていたら、

「初日があけるまでは、
少なくとも死ぬな」

と、
演出助手の山田みきてぃから、
厳命が下ったので、
稽古前にデパ地下的な場所を、
一時間くらいうろうろしたりしたが、
何も食べたい気持ちにならずに、
結局、
食べられるような気がしたのは、
コンビニの、
マンゴーヨーグルトだけだったので、
毎日とマンゴーヨーグルトを、
食って生きていた。

ブルーベリーとかりんごとかアロエとかは、
食いたくなかった。
マンゴーヨーグルトのみ。
マンゴーヨーグルト売り切れの日は、
何も食わなかったでした。

「ウェディング・シンガー」の稽古場では、
何の仕事もしてなくて、
観てるだけだが、
それでもなんか知らんが、
ほぼ何も食べない。

でも、元気だし、
体力も落ちないので、
全然気にしてなかった。

「体重5キロ落ちたし。
やった~!
・・・とか思ってると、
急に食えるようになった時に、
ものすげえリバウンドするんだよな~
5キロ減っても同じだよな。
あ、でも、
断食ダイエットになるか?」
とか、
呑気にかまえていたのだが、

稽古休みだし、
多少はなんか食えるだろう、
と思って、
ヘルシーな野菜スープを作って、

作ってとか言っても、
野菜を刻んで、
水とコンソメスープの素をぶちこんで、
チンしただけのものだが。

でも、一応ヘルシーな野菜スープに間違いない。

それ食ってたら、
食べ終わらないうちに、
ってか、食べてる間に、
もどしてました・・・

一度口に入れたものを出すのは、
勿体無いし、
ていうか、
苦しいし。

「さすがにこれはちょっとヤバイんじゃ?」
と思って、
ついでだから、内科に行きました。

入らないのはまあいいとして、
出すのは、ヤバイし、やだし 勿体無いし。

先生が、
エコーで診て下さったが、
「あら?
マジで、
全く胃が蠕動してませんね。
フリーズしてます」
って言われちゃった。

パソコンのみならず、
DVDのみならず、
iPodのみならず、
携帯電話のみならず、
胃までもフリーズかよ。
てか、人生丸ごとフリーズじゃんよ。

「ちなみに腸は動いてるみたいです。
不思議だなあ・・・
なんで、胃だけ動かないんだろう。
理由は判りません」
とさじ投げられた。

腸以外人生丸ごとフリーズ。

「どうしたらいいですか?」
と食い下がったら、

「えーと、
胃の辺りを自分でマッサージしてみてください」

と言われた。

手動で胃を動かせかよ。

何だ、胃を手で動かして生きる人間て。

でも、根が真面目なので、
手で胃を地道にマッサージしてみました。
が、いくらやってても、
何も食う気にならねえ。

私が食う分、
ギャル曽根とかが大食いしてんのか?

まあ、今貧乏だし、
食費かからないのはいいか。

とか、くだらねえこと考えながら、
三時間くらい、
手動式で胃を再起動させようと、
してたら、

いきなり、
スティーブン・キングの
「痩せゆく男」を思い出した。

読んだ時は全然怖くなかったけど、
今はちょと怖い。

あれは、
呪われて、
食っても食っても痩せてく話だったけど、
最後はカリウムだか何だかが足りなくなって、
心臓が止まりそうになるかなんかで、
カリウム補給のために、
オレンジジュース飲んでた気がする。

誰か呪ってるのか?
何か悪いことしましたか?
心当たりはないけど、
とりあえず、
ごめんなさい。

夜中だったので、
いきなり物凄く怖い気持ちになって、
またもみぞれになってたけど、
コンビニまで走って、
オレンジジュースだけ買ってきて飲みましたよ。

ポンジュースの、
季節限定の旬とかいってる、
けっこう高いやつ。

あ、
ポンジュースって、
オレンジジュースじゃなくて、
みかんジュースじゃん。

・・・どうなんだ・・・・?

まあ、心臓止まらなかったし、
いいか。
てか、
まだ、心臓止まるまでは痩せてないけどな。

まずは、落ち着け、自分。

相変わらず芝居とは、
何の関係もないことが長くなりましたが、
そんなわけで、
私の胃は手動でも始動しないみたいです。

「ウェディング・シンガー」稽古は、
ラストまで当たったので、
今日は一幕に戻って、
一幕全部稽古だあああああ~っ!!!

とは胃っても、
じゃなくて、
言っても、
私は別に何もしないから、
胃が手動でも呪われてても平気。

だけど、稽古場は大変だぁ・・・

とにかく一場ずつやるでしょ。

演出の山田和也先生が、
芝居を中心に全体の駄目出しするでしょ。

上島先生が、ダンスの駄目出しするでしょ。

塩田さんとかちあきさんとか、
音楽班の皆さんが、
歌とかの駄目出しするでしょ。

で、出演者の皆さんは、
メモとか取ってる暇とかないから、
言われたことを次々に、
確認したり、自主稽古したりしてるでしょ。

でもって、
あっという間に、
もう一回同じ場を頭っからやるか、
次の場に行くかでしょ。

もうね、
大袈裟じゃなく、
ここは戦場です。

去年、
じゃなくて、
あけたから、
一昨年か、

山田和也先生が、
二ヶ月続けて、
帝劇で、
ミュージカルあけてて、
「正気の沙汰じゃねーよ、山田!」
とか書いてた覚えがあるが、
正気の沙汰じゃねーどころか、
どーゆー沙汰だったのか、
今の私には、想像もできねーよ!

ただ、判るのは、
山田和也先生、
駄目出し素早いです。

そりゃ、
「そこはもうちょっと、上手に行って下さい」
とか、
そーゆーことなら、
素早く出せる話だが、

「この場は、こーゆー空気感を出して下さい」

とか、

「この場は、
最終的に、こーゆーポイントに、
この場のクライマックスを持ってきて下さい」

とか、

「この場は、
この感情を伝えることに、
フォーカスを絞って下さい」

とか、

そーゆーことを的確に伝えるのは、
かなり時間が掛かる。

が、時間を掛けている時間がないので、
山田和也先生は、
それを、物凄く素早く全体に向かって出してる。

「なるほど、
そーゆー文法で、
そーゆー論法で、
そこに持って行きますか」

・・・とか、思ったりしてた。
戦場の中で、
山田先生の駄目出しの素早さを、
つい分析してるのは、
私が暇だからだけどさ。

けど、
私が同じことを伝えろと言われたら、
「三日下さい」
と言って、
その場で逃げて帰ります。

誰も私に、
伝えろとは言わないから、
逃げて帰らないけど。

ほんと、
演出家じゃなくてよかった。

山田和也先生、
戦場で走りながら考える、
いびちゃ方式です。

初日までは、
脳が梗塞とかしないで頂きたい。
岡ちゃん、いないしね。

でもって、
そんな戦場で、
稽古観ながら、
まったく稽古とは関係ない、
胃を手動で始動させるという、
孤独な戦いを続けてた私ですが、

帰りに、
コンビニに寄ったけど、

「やっぱ、何も食べたくねーよ」

と、うろうろしてたんですが、

見つけました!

「これなら食べられる気がする!!」

を!!!!!

それは、

フルーツが乗った、
杏仁豆腐でした。

やった~っ!!

食えたし。

というわけで、
胃を手動で起動させながら、
明日からは、
フルーツ杏仁豆腐を食って生きていきます。

・・・コンビニにあればだけど。

|

2008年1月20日 (日)

心揺さぶられるぞ、色々とな

大体、帰宅する頃は、
ニュースとかが終わっている時間になってるので、
世間の情勢が、さっぱり判らなくなっている。

稽古場についた途端に、

「家長が大分へ! なぜだ!?」

というメールが来た。

確かになぜだ?

家長選手が、
なんか試合にあんまり出てないぞ状況は、
判ってたから、
それならいっそ他に行きたいって気持ちは判るが、
なぜ大分だ。

ていうか、
他の選手の移籍状況が全然判ってないので、
全体の動きが見えないから、
何か理由があるかもしれないけど判らないんだろう、
どんな全体状況になっているんだ・・・と、
稽古、そっちのけで、
物凄く真剣に考えていたら、

そうだ!
梅崎選手が浦和に完全移籍じゃないか!

てことは、
トップ下が空いている!

ガンバの
左サイドじゃ、安田選手とかぶるし、
MFは、私の愛する明神選手も頑張っているし、
去年からお気に入りな二川選手もいるし、
あとまあ、遠藤選手はいるし・・・

やっぱ、
大分で梅崎選手の代わりに、
トップ下左狙いか!?

ていうことか?
どうですか?
違いますか?

って、誰も答えてくれない。

「ウェディング・シンガー」の稽古場だしね。
誰も答えてくれる訳がない。

移籍情報には全然ついていけてないが、
それでも、
今シーズン最もショックな移籍は、
横浜・菅野選手・・・・・・

J2降格なのに、
新人王獲った菅野選手が・・・
でもって、
実際、スタジアム行っても、
キャプテンマークつけて、
あの若さで、あきらかに頼もしいし、
去年はどうだかだけど、
その前は、2ヶ月くらいは無失点続けた、
菅野選手が・・・

横浜FC、
内田選手も移籍なはずだし、
どうしますか、都並さん!!

個人的には、
尊敬する先輩、都並さんを、
心から応援しているんですけどね、私は。

それにしても、
指導者的には、
運が悪いのか、
何かが悪いのか・・・

都並さんの動向には、
ほんと心痛むけど、
でも、横浜FC的には、
絶対に、高木監督のが良かったと思いますけど、私は。

って、
全然、
「ウェディング・シンガー」の稽古とは、
関係ないことで、
頭いっぱいですよ。

って、
それでも稽古には、
何の支障もないんだけどさ。

今日は、
またもまたも、
超かっこいいラップ指導のロータス先生もいらしていて、
初風ロージー&新納ジョージの、
ラップ・ナンバー指導の上に、
さらに、
パフォーマンス&ダンス指導もなさっている!!

しかもですよ。
スリッパで踊ってるし。

「スリッパで踊ってるよ!!」
と、私が驚いてたら、
わざわざ、私のとこまで、
横田プロデューサーがやってきたので、
何のご用かと思ったら、
小声で、

「イケメンたちが、
並んで踊ってて、
すごいかっこいいですよね」

と、囁いて去っていった。

でも、まさにそうです。

ロータス先生と、
新納さんが、
並んで踊ってるのは、
めちゃめちゃかっこいい見ごたえだ!!

でもって、
ロータス先生は、
すげえガタイがいいイケメンで、
新納さんは、
めちゃ顔ちっちゃいし、
細身だから、
なんかもうね、
並んで踊ってるのに、
パースかかってるっていうか、
違う星の違う種類のイケメンが、
並んで踊ってます。

そして、
初風さんは、
もう一日中、
休憩してていいはずの時でさえ、
ずーっと、踊ってるし。

初風ロージー&新納ジョージコンビの、
ラップナンバーは、
ほんともう、何度見ても、
めちゃめちゃ可愛い♪
可愛い過ぎ♪♪
今日でさらに可愛さアップだし♪♪♪
描写できない。

書いてること、
半分以上、サッカーじゃん・・・
どうだろう、私。

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2008年1月19日 (土)

幸せって何だ? そしてどこにある?

演出部つっちーさんは、
「作業着です」と言って、
今日は、
リバプールのユニフォームを着ている。
またも10番かと思ったら、

・・・・8番だ。
ジェラードだ・・・

別にいいけど、
やっぱ、またもちょっと腹立つ。

私も着たい。
私は見てるだけで、作業はしないし、
稽古もしないから、着替える必要は、
どこにも、カケラもないんだけど。
でもって、別にリバプールのファンでも何でもないが。

それにひきかえ、
っていうか、
全然、話が違うのでひきかえられないが、
今日は、舞台監督の廣田さんが、
「あまりにもかっこいいぞ!!」
なので、すげえ感動した。

舞台の中で、絶対になくてはならない仕掛けを、
どうしたらいいのか、
ず~っと、演出部の皆さんは悩んでおられる。

前に実験した仕掛けは、
「これはあまりにも危険すぎる」
というので、却下になって、
それ以降、
「一体、どうしたらいいのか・・・」
と、試行錯誤していたが、
今日、廣田さんが、
新たなる仕掛けを作った。

何のためのどーゆー仕掛けなのか、
書けないので、
私の感動はまったく伝わらないと思うが、

「それを使ったのか!!!!!」

という、ものすげえナイスなアイデアだ!!!

そりゃ、プロなんだから、
何とか必要な仕掛けを作りだすのが仕事だけど、
それにしても、
演出部じゃない素人の私にしてみれば、
すげえアイデアだ。

それを思いついて、
作って来ちゃった廣田さん、
・・・・かっこいい・・・

実験してみるというので、

「見せてください!!
絶対見たいですっ!!」

と言って、
私は、まったく演出部の仕事には、
いっさいがっさい関係ないのだが、
見せてもらった。

実際見ても、
かなり、素晴らしいぞ!!!

舞台で本当に使えるのかどうかは、
他のさまざまな状況との兼ね合いがあるだろうし、
私には、まったく判断できないから、
実際使われるかどうか知らないけど。

舞台には、
「この舞台にしか使わない」
という仕掛けが、
よくよくよくあるので、
既製の仕掛け、
は存在しなくて、
新しく開発しなくてはならない。
しかも超短時間で開発して、
さらにそのうえ、
予算がなるべくかからない、
という、
ものすげえ厳しい条件で、
作り上げなくてはならない仕掛けが、
ちょくちょくちょくちょく発生する。

その分野のプロフェショナルなのは、
ほんと言うまでもないので、
プロ的には、
「別にたいしたことではない」
なアイデアかもしれないが、
私は、

「よく、それを使うことを思いついたものだ・・・・」

と思って、感動してました。

一方稽古は、
今日もまた、
これでもかと踊り狂っている。

昨日のうちに、
振り付けが終わらなかった、
ウォール街エリートで、
ジュリアのフィアンセの、
大澄グレンのナンバーだが、
長いナンバーなうえに、
スコアにわざわざ、
「Big Dance」って書いてある。

「Big Dance」という指定な上に、
上島先生だし。

想像もつかない「Big Dance」なんだろーなー・・・・

と思ってはいたけど、

やっぱ、訳が判らないくらいの、
「Big Dance」だ。

さすが大澄グレンは、
超長い「Big Dance」なナンバーを、
物凄いキレとテンションと笑顔で、
歌って、芝居して、踊り通してたけど、
稽古終わった後は、
普段でもテンション高い大澄グレンが、
抜け殻のようになっておられた・・・

私以外は、
プロの中のプロの皆さんたちだが、
その人たちが、
限界のさらにそのもう一歩先まで行こうとしている。

稽古場で、見物してるだけなのに、
「サッカーのユニフォームが着たい」
などと言っている場合ではない。

「ウェデイング・シンガー」は、
「観れば幸せになるミュージカル」だし、
出てくる人たちは、
馬鹿ばっかだし、
おそろしくくだらないことばかりが起こる、
すっごく楽しくて、
あっけらかんとハッピーなのは、
間違いない。
稽古場で観てる私は少なくともそう思う。

けど、
ご覧下さる観客の皆様に、
ほんとに楽しんで幸せになっていただくためには、
舞台に乗る出演者たちは、
笑いながら、自分たちも楽しみながら、
限界の限界の一歩先まで行かなきゃならない。

お客様に、ほんとに楽しんで頂きたいと思うから、
楽しんで頂けることこそが幸せだから、
当たり前のように、
限界のその先まで行こうと思えるんだと思うが。

ほんと、
「サッカーのユニフォームが着たい」
とか言ってる場合じゃねえぞ、いーじま!

「観れば幸せになる」という話だが、
確かに、観ている時は幸せだが、
「なかなか人生的には、
幸せがこねーぞ!」
と思ってたら、

元旦に、
仕事半分だったはずなのに、
いつのまにか、8割本気で資料請求しちゃった、
「シニアからのお見合いの会」から、

「真剣に人生のパートナーをお探しの飯島様、
お幸せなこれからの人生のために、
是非、カウンセリングにお越しください」

って、メールが来ちゃったぞ。

いや、私が請求したから、来たんだけど。

カウンセリングって?
何をどうカウンセリングしてくれのだ?

カウンセリングを受けると、
ほんとにお幸せがつかめるのか?

「よろしければ、下記の日にお越しください」

と書かれていた日にちは、
これがまた、
「ウェディング・シンガー」の初日だ。
マジで。

観れば幸せになる「ウェディング・シンガー」の初日を、
バックれて、
カウンセリングに行くのか?
私!!

考えろ。
よく考えろ。
どっちがほんとに幸せか、
よく考えろ!!

ていうか、
落ち着け。

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2008年1月17日 (木)

ゴージャスセクシーラブリー♪

「ウェディング・シンガー」稽古は、
「恋人とかいない、シングルって最高だぜ」
とか歌ってる「ひとり」ってナンバーから。

ハードなナンバーじゃないんですけど、
16分音符で埋まっている歌部分があって、
そこに、
「ふつーはそんな歌詞ねえだろ」
って歌詞がついてて、
って、私がつけたんだけど。
しかもそこに、
鬼の上島先生が、
全部の音符に一個ずつ振りつけてるので、
歌って踊る皆様は、
大変なことになってます。

「なんでこんな歌詞なんですか!?」
って、地獄の目にあってる皆さんから、
言われました。
ごめんなさい。
でも
「この歌詞をつけろ!」
って、音符が言ってたんです。
ほんとです。

いや、言ってた気がしただけだけど。

さらにそのあとは、
NYのクラブでほぼすべての出演者が出て、
踊り狂うシーン。

初風ロージー様は、
ラップは歌うけど、
さすがに、夜中のマンハッタンのクラブには、
出没してない。

あと、
ジュリア・ママ役のちあきさんも出演してない。
皆で、
「違う役になって、是非出て下さい」
と説得したが、
「こんなに踊り狂える自信がないです」
とちあきさんは仰っていた。
けど、「出たら絶対かっこいいに決まってるのに!」
と、私はまだ思ってます。
ほんと出ればいいのに、ちあきさん。

でもって、
これまた、稽古するたびに、
非情な上島先生が、
さらに激しい振りを追加している。

出てる皆さんには、
限界越えかもしれないけど、
見てる分には、
すげえゴージャス!!!
樹里ホリーも、めちゃめちゃかっこいいし。

「かっこいいぜ・・・・」
と思って見てるだけでいいから、
私は、楽で楽しいけど。

それに続いて、
ようやくクライマックス近くのシーンの稽古で、
芝居も切ないけど、
ナンバーも切ない、
井上ロビーと多香子ちゃんジュリアが、
「好きだって言いたいけど、言ってもきっと駄目・・・」
と歌うシーン。

やっと、かなりピュアにラブだ・・・

いいなあ・・・
若い二人のピュアなラブ・・・・

オバサンは、もう、
ただの観客です。
なんてお得なんだ。

いや、仕事だ。
仕事だぞ、これも。

そして、さらにその後は、
徳垣リンダの、
バリバリハードで、
超セクシーなナンバーだ!!!

これもまたしても、
これでもか!に、
セクシーだ!!

でもって、
もはや、お約束だけど、
上島先生が、
「ここ、やっぱ、変える」
と、仰せになるたびに、
エロかっこいいが、
どこまでもレベルアップしていく!!

稽古場に一日いると、
いろんなことが見られて、
それはいいけど、
頭がぐるぐるだ!!

そのセクシー・リンダの後ろでは、
バンドメンバーが、
全員揃って、
バンド衣裳の衣裳合わせをしている。

みんな、すっげえチャーミングでキュートだ!
けど、特に、
新納ジョージが、
もう、なんか、
「どこまでも何もかもやり尽くす!」
な勢いで、
ゴージャスデコラティブだあっ!!!
着こなし&スタイルがすげえのは、
言うまでもないが、
信じられないほど、足細い・・・
そのまんま、
フィギュアにしてもらって、
持って帰りたいです、オバサンは。

いーじま自身は、
ゴージャスとかセクシーとかピュアラブとは、
あきらかに無縁だが、
稽古場に一日いると、
ゴージャスセクシーピュアラブで、
頭ぱんぱんになります。

なんてお得なんだ!
私がな。

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