2008年2月28日 (木)

「ウェディング・シンガー」千秋楽でした

おかげさまで、
「ウェディング・シンガー」は、
無事千秋楽を迎えることができました。
劇場にお越しくださった皆様、
「行けなくて残念です」とメールを下さった皆様、
本当にありがとうございました。
スタッフ、キャストの皆様、
本当に色々とお世話になりました。
ありがとうございました。

千秋楽は、
どうにもこうにも客席の片隅からでも、
舞台を観ることはできないのは、知ってましたが、
一応劇場に行きました。

モニターで見るか、
袖奥とかから覗くかしかないです。
PA卓の陰でもいいですとか言ってみたけど、
それは邪魔だ。

「ロビーのモニターが大画面だから、見やすいです」
と、プロデューサー横田さんが教えてくれました。

まあ、
公演中、客席で4回くらいは観ることができたので、
いいんですけどね。
当たり前ですけど、
観てくださるお客様が多いってことが、一番の幸せだし。

「ウェディング・シンガー」は、
観ると確かに元気になるので、
煮詰まったり、
頭切り替えたい時は、
ただの観客として、時々観に来てました。

舞台はそーゆーもんですけど、
初日から千秋楽まで、
どんどん変わっていくし、
毎回違うし。
いや、だから、
それは当然なんですが、
やっぱそーゆーとこも面白いです。

リンダにフラれたロビーが、
ドナテラ&シェーンの披露宴で歌っちゃう、
「愛の犠牲者」で、
初日あけてしばらくして観て、
「あれ、なんかロビーがヤンキー座りしてる」
と思ってたら、
次観た時は、
「おや、なんか寝転んでるし」になってて、
その次観たら、
「舞台からはみ出して、もう階段で逆さになってるし」
状態になってた。
何がどうしたのだ。
リンダにフラれたんだけど。
もしかしたら、井上ロビーが楽しいだけなのかもしれないけど。

「あれでよく歌えるな」と思ってたら、
ロビー芳雄くんは、あとで、
「あの階段、のけぞりにくい」
って言ってた。
いや、あの階段は、そのためにあるんじゃないんですが。
変な髪形の人役のKENTAROさんが、
「もうあの辺、今日はロビーは歌じゃなくなってました」
と言ってました。
そこでロビーと違う歌詞を歌わなくちゃならないので、
大変だったと思います。
私は別にいいんですけどね。
ロビーが、フラれてヤケになってるってことが伝われば、
まあ大雑把にはいいんじゃないかな。

初風ロージーおばーちゃまの、
ラップナンバーも、
稽古場の時から、
どんどんパワーアップしていってたけど、
今日の「Thank you!」は、
ものすごいシャウトになってた。
確かにそこが終わると、
初風さんは、フィナーレ以外、
台詞も歌もほぼないと言っていいんだけど、
「声大丈夫ですか」
と思っちゃいました。
全然大丈夫でしたけど。

サミー綜馬さんは、
スケボー片足乗りだし。
大サービスだ。
サービスになってるのかどうかは、
冷静に考えると、判らないけど、
私は楽しかったからいいや。

ディスコシーンの樹里ぴょんの衣裳姿を、
楽屋付近で、
至近距離で初めて見て、
樹里ぴょんの足と、
ウエストがあまりにも美しいので、
見とれました。
ほんと、なんて綺麗な足なんだ!

ジュリア多香ちゃんは、
もうほんと、
いつ会っても、
いかなる時でも、
可愛いし美しいし、
私は顔見かける度に、
お話する度に、LOVEだったけど、
今日も、LOVE♪
そしたら、今日、
ラブレターをもらっちゃいました
こんな絵文字が使えるよーになってたんだ。
初めて使った
私だけじゃなくて、皆もらったんですけどね。
皆にお手紙書くなんて、偉いなあ・・・そしてまたもLOVE

ジュリア多香ちゃんが投げるブーケを、
「私、1stは取りにいくから!」
って、稽古場から言ってたんですが、
井上ロビーに、
「いーじまさんが、その形相でその勢いで取りにきたら、
渡さないわけにいかないじゃないですか。
お客様にさしあげてください」
と、釘を刺されたので、
取りに行けなかった。
本気で欲しかった。

そしたら、
今日観に来てくれた知り合いの人が、
顔見た途端、
いきなり、
「ちゃんと落とさないで受け取って」
と、持ってきてくれたブーケを楽屋口で投げてくれました。
受け取れました!
Bouquet
これです。
ありがとう♪
めちゃ嬉しかったです。

これを作ってくれた方は、
多香ちゃんのファンだそうで、
でも、
「ウェディング・シンガー」をやってるってことを、
昨日聞いたそうで、
「観られなくてすごく残念」と仰っていたそうです。
観て頂けなくて、
私も本当に残念です。

そんなこんなで、
「ウェディング・シンガー」千秋楽は、
無事終了いたしました。
本当にありがとうございました!!

これからは、
なんか知らんが、
色々打ち合わせの連打な感じだった気がします。
材料揃えとけ、自分!
煮詰まっても「ウェディング・シンガー」は観にいけないから、
覚悟しろ、自分!
仕事しよっと。

だって、気づいたら、月末なのに、
家賃払えるかどうかが相当深刻だ。
よしんば家賃が払えたとしても、
食料を買うお金がない状態な現実があるぞ。
食べ物は、今家に存在する食料でしばらく頑張ったとしても、
煙草が買えねえんじゃねえのかが大問題だ。
稽古ならまだしも、
打ち合わせとか、
打ち合わせの材料を考え出せとか、
そーゆーことになると、煙草が必需。
煙草がないと、仕事ができない。
仕事ができないと、貧困が終わらない。

誰か、仕事と煙草下さい・・・

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2008年2月15日 (金)

「ウェディング・シンガー」、観れば確かにハッピーになるみたいだ、を実証

私のお馬鹿な父母が、
「ウェディング・シンガー」を観に来た。

父は、ミュージカルというものを、
生まれて初めて観る。
ミュージカル・デビュー。
なんか知らんが、ものすげえ緊張している。

「こんなオジサンなんか、
ひとりも観に来てないじゃないか!
ほんとに観ててもいいのか?
上原多香子ちゃんの追っかけかなんかと思われたら、
どうしたらいいんだ!?」

とか余計なことを心配している。

オッサンが観ててもいいに決まってるし。
別に多香子ちゃんの追っかけと思われてもいいじゃねえかよ。

実際、始まったら、

「多香子ちゃん、
やっぱり美人だな可愛いな清楚だな可憐だな。
さすがだな、
伊達に上原多香子ちゃんじゃないな」

とか言ってるし。

伊達に上原多香子って、
意味判らねえよ。
そりゃ、伊達じゃねえよ、
本物だしな。

父本人もよく訳も判らず、
うわ言を言ってるようだ。

最初のうちは、

「手拍子してもいいのか?
ほんとにいいのか?
ここは手拍子いいのか?
拍手してもいいのか?」

と、
いちいち許可を求める。

うるせえよ!

手拍子でも拍手でも、
お好きなところでしてください。

が、しばらくしたら、
勝手にノリノリで手拍子も拍手もしていた。
放っておいたら、
塩田さんと一緒に踊りだしかねない勢いだ。
どうだろう、父。

しまいにゃ、

「もっと手拍子したいんだけど、
手が痛くなるんだが」

とか文句言ってるし。
だから、
いいから、
好きにしてくれ。

それにしても、
こんなノリノリな父は、
初めて見た。
嬉しいとも言うが、
身内的には、
ちょっと怖いぞ。
まあいいや、ノッててくれ。

関係ないが、
私の父母は、
かなり昔から、
知り合いの間では、
「イメルダ&マルコス」と呼ばれていた。

「ウェディング・シンガー」だからって、
作ったネタじゃないです。
マジで、です。

母は、
香港あたりのナイトクラブの女社長みたいに、
ド派手で、
父はおそろしく地味な人だからだ。

私の関わった公演を、
二人して観に来ても、
「いーじまのお母さんは確かにいたけど、
お父さんもいたの?」
と、あらゆる人が言うくらい、
父は影が薄い。

私の母を見た人は多いが、
父を見た人はいない。
確かにそこにいるんだけど、
母が無意味に派手なので、
父は誰にも見えない。

だもんで、
「イメルダ&マルコス」
と20年前くらいから呼ばれている。

で、
母イメルダの方は、
これはもう、
放っておいてもうるさい。

ミュージカルでほんとよかった。

母イメルダは、
初めて見たのに、
新納ジョージを、
いきなり、大変、お気に召したようだ。

「ジョージ、
スタイルいいし、
イケメンだし、ほんと綺麗ね」

と連呼している。

「でさ、
ジョージは、
オネエマンなの?」

ええ、そーゆー役ですから。

「実際の本物のジョージも、
オネマンなんでしょ?」

いや、だから、役ですから。
芝居ですから。

「違うのよ!!」

だから、何が違うんだよ!!

「ジョージは、
オネエマンなのよ。
あんなにイケメンで、
スタイルよくて、
かっこよくて、
で、
オネエマンなのよ・・・・素敵・・・」

あんたは、腐女子か!!
てか、
腐ババァか!!
いや、
あきらかに腐ババァ。
身内的には、恥ずかしいぞ。

父マルコスは、
終わってから、

「俺はな、
俺はな、
生まれて初めて、
立って拍手しちゃったよ!
あ、それは、
前の人が立ったから、
立たないと見えないから、
仕方なく立ったんだからな」

と、
死ぬほどどーでもいい言い訳をしていた。
いや、だから、
ほんと好きにしてくれていいんだってば。

母イメルダも、
父マルコスも、
ハイテンションで帰っていった・・・

お客様としては、
ほんとありがたいが、
身内的には、
すげえ恥ずかしいです。

ミュージカルを生まれて初めて観た人で、
客席にいるのに、
リアクションとか、
レスポンス的なことは、
まったく初体験で、
舞台は静かにおとなしく観るもの、
ってのが基本な父も、
ノリノリで、
超元気で帰っていってくれたので、
正直、ほっとしましたけど。

私も、
久々に観ました。

ここのところ、
打ち合わせ漬けで、
しかも、
なかなかいいアイデア出てこないし、
正直、
煮詰まりの負のスパイラルに、
入りかけてました。

で、まあ、
「ウェディング・シンガー」は、
初日とかは、
やっぱ、緊張してたので、
何が何だかよく判らない状態でしたが、
今日は、
完全に観客です状態で観てました。

ストーリーも何も、難しいことは、
まったくひとつないので、
頭使わなくて観てられるし。
観てるうちに、
頭が元気になったってか、
馬鹿になったってか、

「今思いついてることでいいじゃん。
案外、いいこと思いついてるじゃん、私。
これでいいじゃん。
いけるじゃん♪」

とか思えてました。

実際観てる間に、
一個二個、
いいことも思いついたし。

ま、こーゆー時に、
「いいアイデアじゃん!」
て思ったことって、
結果、使えなかったってことが多いんですけど、

でも、
一個なんか思いついて、
頭、元気になると、
次のことが思いつけるから、
それはそれで意味はありますが。

とにかく、頭、回ってきて、良かった。

・・・良い方に回ってるんだか、
馬鹿な方に回ってるんだかは、
今は考えないようにしよっと。

うちに帰ったら、
母イメルダから、電話があった。

「またジョージに会いたいから、
観に行ってもいいかしら」

そしたら、後ろで父が喚いている。

「お母さんが行くなら、
お父さんも行くぞ!!
お母さんがほんとに行くなら、
お父さんもほんとに行くからな!!」

・・・来ないでください・・・・

「ウェディング・シンガー」、
観れば、
ハッピーで元気な人になるのは確かみたいです。
ただ、
ちょっとお馬鹿になるかもしれません。

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2008年2月 6日 (水)

雪は勘弁なんだが初日

「ウェディング・シンガー」
(日生劇場・2月6日~28日)
は、無事初日を迎えることができました。
初日、劇場にお越しくださったお客様、ありがとうございました。
これからお越し下さる予定のお客様、よろしくお願いいたします。
お越し下さる予定が今のところないというお客様、
お暇ができて気が向いたり、
あと、何かの気の迷いでも別にいいので、
是非、お越しください。
けっこう、楽しいと思います。

もはや仕事はなくて、
見るだけだから、
私のコンディションがどーであろーと、
どーでもいいのだが、
初日の朝9時から、歯医者だし。

神経の髄だか何だかに薬を入れる治療だが、
起きたばっかで、
風呂入ってやってきたばっかで、
麻酔は、けっこうキツイ。
キツいというか、
頭と身体を必死で起こして出てきたってのに・・・
眠い。完全に眠い。帰って爆睡したいです。

半分寝ながら、
劇場に行こうとすると、
空からは雪が舞い落ちてくるしさ。

また、雪かよ!!

オバサン、寒いのは冬だからまだ我慢するとして、
滑って転倒は、
ほんと心が折れるから勘弁して欲しい。

日比谷のシャンテの前付近で、
滑ってコケて、
立つ気力もないまま、
コケた自分に怒っているオバサンがいましたが、
気にしないで、
放置しといて正解です。
ただの私ですから。
麻酔はまだ効いてたけど、
歯にしか効いてないから、
ケツは痛いぞ。

舞台稽古で、二日前から、
一生劇場の中にいて、
今日も舞台稽古もあるので、
初日とはいえ、
初日って気持ちが全然しない。
私が初日な気持ちじゃなくても、
初日は開くんですけどね。

でもって、麻酔継続中だし。
これ、麻酔が切れると痛くなるんだよな。
そしたら、鎮痛剤投入かよ、
またボーっとしちゃうんだよぉぉぉっ!!
だけど飲まなきゃ、いてえんだよおおおおおおぉぉぉっ!!!!
と、超マイナスオーラな私だったが、
楽屋近辺をずるずる歩いていると、
スーパー・ハイテンションな出演者の皆様に、
会うので、
こっちも麻酔継続中だろーが、
ケツが痛かろーが、
テンション上がってきたぞ。
出演者の皆さんのハイテンションは当然だし、
私のハイテンションは無意味だが、
まあいいか、初日だし。

新納ジョージは、
一昨日から舞台の上ではずっと見てるけど、
楽屋とか袖とかで近くで会うと、
いちいちびっくりするのねー。
ゴージャスこの上ない上に、
カラフルな髪の毛な上に、
いちいちドデカイ帽子をかぶってるのねー。

客席で観てると、
「どこをとってもこんなにカッコイイ奴は、
ちょっといねえよなあ・・・」
って見とれるばかりなんですけど、
至近距離で会うと、
とてつもなく背が高いうえに、
顔めちゃめちゃ小さいし、
着てるものは訳判らなくゴージャスだし、
もうね、
なんかね、
人間とは思えないです。
エイリアンだと思います。
ビューティフルでゴージャスなエイリアン。
なんか超能力があると思う。
どんな超能力だか知らんけど。

徳垣リンダも、
近くで会うと何が何だか判らない。
ひとりでもリオのカーニバルって空気感がぶつかってくる。

鈴木綜馬さんは、
「サミーはメタボなので、メタボな役作り」
って言ってたけど、
もともとスリムすぎるし、
背が高いし、
メタボってより、
ガタイがよくなって、
で、ヒゲにあの髪の毛なので、
どっからどう見ても、
若い時のラモス瑠偉にしか見えない。
綜馬サミーは、
熱い野郎で友達思いの馬鹿。
でもってラモス瑠偉。
いや待て。
前の形容詞は、まんまラモス瑠偉だ。
とにかくまんまラモス瑠偉。
あきらかに、サミーはラテン系だと思います。

とか何とか、
別に何も仕事はないが、
ばたばたしてる間に、
初日の開演時間が近づく。

一日劇場に入ってる時は、
時間がさっぱりわからなくなるので、
腕時計持ってない私は、
ストップウォッチをぶら下げてます。
別に、何を計るわけでもないんですけど。

それにしても、
あれ?
この時間は何だ?

ここにきて、ストップウォッチの
表示時間がまるきり間違っていたことが判明。
何のためにこの三日間というもの、
このストップウォッチをぶら下げていたのだ。
ていうか、
このわけの判らない時刻表示に従って、
行動してきた私は一体何なのだ。
何の支障もなかったけど。

で、初日があきました。

客席で観てましたけど、
やっぱ、何気に緊張してるのか、
何が何だか何を観てるのか、
自分でも半分くらいよく判らない・・・
私が緊張しても、
ほんと緊張の無駄なんだけど。

で、一幕終わって、
無意味にへとへとになって、
楽屋に戻ってきて、
喫煙所前で煙草吸おうとしたら、

「ああああああーーーーっ!!」

日生劇場の方が観ているテレビに、
日本・タイ戦が映っている!!!!

ああああああ!
今日は6日だ!!
W杯アジア三次予選タイ戦じゃねーか!!!!

信じられないことに、
すっかり忘れていた。
録画もしてきてない!!!

「どーなってますか!?」
と、挨拶も抜きで、
テレビの前に飛び込んでいった無礼者な私。

「1-1みたいですね」
「どっちが先制ですか?」
「いや、本番中は勿論つけてないので、
今つけたところなので、判らないです」

前半28分くらいのところ。
そのまま、休憩中、
煙草も吸わず、
トイレにもいかず、
ギリギリまで、テレビの前に座り込んでいた私。

見てる間に、
前半20分、
遠藤のFKで先制するも、
一分後にゴールし返されたということが判明。
何やってんだ!!
ホームで雪降ってて、
相手がタイだってのに!!

「休憩の間に、1ゴールあれ!!」

と祈ったが、駄目だった。

「あとはよろしくお願いします」
と、
よろしくしても無意味なことをよろしくお願いして、
お願いされた劇場スタッフの方も、
お困りになったと思うけど、
私は客席に帰る。

二幕も無事終わりました・・・・

ご覧くださったお客様、
本当に本当に、ありがとうございました。
私は、無意味に緊張してましたけど、
多分、楽しい舞台だったんじゃないかなと思います。
お客様に、少しでも楽しんで頂けたのなら、
ほんと何より幸せなんですが・・・

またもヘタヘタになって、
楽屋に帰ってくると、
劇場スタッフの方が、
「4-1で日本!!」
と、Vサインで迎えてくださった。
ありがとうございました。

ふぅ・・・

何しなくて見てるだけなのに、
無駄に緊張した初日が終わりました。

28日までどうかよろしくお願いいたします。
私もまた観に行きますけど。
初日緊張で、
何が何だかよく判らなかったし。

帰りは雪が、
ほとんどこれは吹雪だ状態、です。

天気予報見たら、
「週末はまたも雪。
でもって、大雪かも」の予報。

・・・・・・・・・・・

週末、仕事で仙台なんですけど。
何を着て、
何を履いて、
どうやって転倒せずに仙台で仕事しろというのだ。

これ以上雪が降りませんように!!

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2008年2月 3日 (日)

あまりにもベタだ、私ってば

朝起きて、寒いと思ったら、

雪・・・・・・

雪が降っているし積もっている・・・

「ウェディング・シンガー」稽古最終日が、
昨日で、本当に良かった。

たとえ、最終オケ付き通しだろーが、
私が行かなくても、通しはあるので、
昨日、雪が降ってたら、私は確実に行きませんでしたよ。

昨日の稽古場最終通しは、
私はとっても面白かったでした。

ジュリアの多香子ちゃんが、
今まで見た中で、一番素敵でした。
今日会ったジュリアには、
ロビーがいよーが、
グレンがいよーが、
私が恋します!と思いました。

いや、それが何の意味があるのか、
無意味なことこのうえない。
っていうか、
ただの私の中の自己完結な話だけどな。

多香子ジュリアと、
樹里ホリーが、

「劇場に入ったら、
一緒にご飯食べようね」

とか話してて、
女子高生みたいで、
すごく楽しそうで、
羨ましい。

オーケストラが稽古場に入ってからは、
物理的に居る場所がないので、
今まで入ったことなかった女子更衣室に、
お邪魔することが多くなったんですけど、
皆話してることが、
女子高生みたいで、
ほんと羨ましいんですよ。

・・・オバサン、ちょっとそこに入れないからね。

皆、すげえ可愛いネイルとかしてるし。

樹里ホリーは、
「バレンタイン・バージョンなの」
って、
チョコでハートな、
めちゃラブリーなネイルになってて、
ほんと可愛い。

オバサンは、
オバサンなうえに、
爪ちーちゃいし、
しかも深爪だし、
大体、長い爪にすると、
パソコン打てないし、
可愛いネイルにできないのねー。

でも、
お洋服の話とか、
バッグの話とか、
アクセの話とかしてて、
ほんと、いるだけで楽しい女子更衣室。
稽古終わりだから、
それも昨日で終わりだけど。
ちょっと残念だぞ、オバサンは。

通しが終わって、
駄目出しが終わったら、
稽古場は、
速攻撤収状態になったので、
存在しているだけで、
大いに邪魔な私は、
慌てて自分を撤収だ。

帰りがけの駄賃に、
劇場をちょっと見学してきました。

「わあ・・・
装置建ってるし・・・・・
あかり入ってるし・・・・
すげえ・・・」

って、
当たり前過ぎることに、
感動する。

で、
寝て起きたら、
雪だし・・・・

雪だし雪だし雪だし積もってるし降り続けてるし・・・・

稽古場にも劇場にも行かなくていいんだけど、
どうにもこうにも、
今日しか観に行ける日がなかったので、
千秋楽なのに、
無理言ってチケットをお願いしている、
青年座劇場の「帰り花」を観に行くことになってたんです。

芝居は観たいが、
雪で外に出たくない。

案の定、
万全の防寒態勢で出撃したら、
マンション出たとこで、
思い切り滑ってコケた。

外出た途端に、
雪で滑ってコケるオバサン・・・

あまりにもベタにコケたので、
呆然として、
しばらく立ち上がる気力が出ない。

「帰り花」は、
面白かったです。

それにしても、
照明が渋すぎますよ、中川さん・・・
渋くてかっこいい・・・
あまりにも渋かっこよすぎる・・・
またしてもヤラれた・・・

終わってから、
楽屋付近をウロウロしてたら、
昔は無口で有名だったが、
最近はかなり喋るらしい、
照明スタッフのひろみちゃんに出会ったので、
「中川さん、いらしてる?」
と訊いたら、
「いるわけがないです」
と言って走り去っていった。
ごめんなさい。
バラシで忙しいのに声掛けて。

そういえば、
稽古場で、
4,5日前に、
中川さんに会ったんだった。
てことは、
「ウェディング・シンガー」と初日同じだから、
大阪か・・・・
いるわけがない。

帰りは、
雪がやんでてラッキー♪

と思ってたら、
またも自分ちのマンションの入り口で、
滑ってコケた。
絶対に間違ってると思う、入り口のこのタイル!!!!

タイルのせいだ!!
私の身体能力のせいじゃないぞ!!!!

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2008年1月31日 (木)

S魂はどこにぶつけたらいいんだ!?

「ウェディング・シンガー」稽古は、
オケ合せ二日目で、
今日は二幕。

私は、
今日も初風ロージーちゃまと、
あと、
今日はバンドが出てくるまで、
しばらく出番がない、
ドラマーのスィート・ジム
(舞台に出てるバンドのドラマー役で、
マジでほんまもんのドラマーなんですけど、
芝居もしなきゃならない羽目になった、
佐野真吾さん。
けど、私は「スィート・ジム」って呼んだことしかないです)
のお二人の近くで、見てました。

スィート・ジムは、
演出部の斉藤歩さんが作った、
分刻みのスケジュール表を見ながら、

「これ作ったの、歩さんですよね。
緻密なスケジュール表ですよね。
すごいですね・・・」
とやたら感心している。
確かにすごいスケジュール表なんですけどね。

「歩さんは、
一週間に二時間しか寝ないって噂の人です。
だから多分、マシンなんだと思います。
もしくは、サイボーグなんです」
と言っておいた。

前半の噂は、ほんとらしいけど、
後半は、言うまでもないけど、
あきらかに嘘。

でも、スィート・ジムは、

「そっかあ・・・サイボーグなんですね・・・
すごいなあ・・・」

と、本当にそう信じちゃったんじゃないかって、
こっちが心配になる感じで、
感心している。
いや、嘘ですから。
判ってるとは思うけど、サイボーグじゃないですから。

初風ロージーちゃまと、
スイート・ジムは、
ふたりとも、
おっとりしてて、
可愛らしくて、
優しくて、
素直で、
何でも信じてしまう感じで
時間が普通の人の五倍の遅さで、
の~んびり~と進んでいる、
ものすごくほのぼの~な、
お二人です。
ムーミン谷に住んでいる方々です。

普段は、
大概「喧嘩上等!」的状態にある私ですが、
初風ロージー&スィート・ジムと一緒にいると、
ちょっとだけ、ほのぼのな気持ちになります。

稽古場では、
「ゼニ」とか「金」とかで通ってしまってるので、
もう、ゼニでも金でもいいです!状態になった、
大澄グレンのウォール街のナンバーの時、
爆弾低気圧のように踊りまくっている大澄さんを見て、
初風ロージーちゃまは、

「ほんと素敵だわぁ・・・
さすが大澄さんだけは、
本物の大人の男って感じねぇ・・・」

とにこやかに仰いました。

えーと・・・
孫役の井上ロビーと、
新納ジョージは、
「大人の男」じゃなくても、まあいいとして、
綜馬さんの立場はどうなる。
初風ロージーの中では、
本物の大人の男の中に入ってないのか?

綜馬さんには、言わないでおこう。

普段は、
客席から見てるから、
塩田さんが指揮しているのを、
前から見られるのは、
ほとんどないので、
舞台側を見なくてもいい時は、
塩田さんを見てたんですけど、
マジですげえ面白いですよ。

「こんな風に振ってるのかいっ!!」

棒振ってるんじゃないですね。
全身振ってます。
てか、
それは踊っているともいいます。

でも、
「おおっ!!
ここでこの音が来るか!!
これはヤラれたぞ!!」
って音が、
矢継ぎ早に来るぞ!!

それは、勿論、
オーケストラの皆さんと、
そして、
今日もどこでどーやって見つけてくるのか、
というド派手なセーターをお召しになっていながら、
「僕は性格が地味なので、
服くらい派手にしないとね」
と大嘘を仰せになる、
音楽監督の佐橋さん、
皆様全員の力なんですけどね。

「ここでこう来るか!!
ヤラれたぜっ!!」

っていうのと、

「ここはこうこなくっちゃ!!
ヤってくれたぜっ!!」

っていうのは、
舞台を作る時に、
あらゆる場面で、なくてはならないことです。

ていうか、
それがあるから、
作ってる側は勿論、
ご覧になってくださるお客様も、
面白いんですけどね。

言い古された言葉ですけど、

「期待に応えて、
予想を裏切る」

ってことですね。

これがあるから、
舞台を作る仕事は、
三日やったら、
やめられないんですけど。

昨日も書きましたけど、
「そう来ましたかっ!!」
っていうのが来ると、
出演者の皆さんも、
「そう来るなら、
こっちも、こうやってやろーじゃねえか!!」
って絶対なるんですよね。

「綜馬さん、そこ、
そんな芝居してませんでしたよね?」

とか、

「新納ジョージ、そこ、
そんなにフェイク入ってませんでしたよね?」

とか、

「井上ロビー、
その2小節伸ばす音、
そこでそこまで小さくして、
ラス前のそこで、
そのタイミングで、
そこまで声量出し切りますか!?」

とかとか・・・書ききれない・・・

井上ロビーの二小節は、
ふいをつかれたので、
思わず感動したぞ。
ヤラれたぜ!!

「ヤってやるぜ!!」と、
「ヤラれたぜ!!」の
応酬の連打だから、
言葉を選ばずに言うと、
ドS&ドM合戦。

ヤってやるのも超気持ちいいけど、
ヤラれるのも超快感です。

本番の舞台は、
勿論セクシーですけど、
作ってる現場も、
うまくいってるドS&ドM合戦になってる時は、
とてつもなくセクシャルです。

・・・・・だから、
日常生活で、
セクシャルに不自由してても、
別にいいんだけどさ。
っていうか、
いいってことにしてるだけ、なんだけどさ。

だが、
ここに来て悔しいのは、
「ヤラれたぜっ!!」は、
あるけど、
「ヤってやるぜっ!!」の方は、
私はできないんですよね。

もう仕事ないから。

ヤラれっぱなしも悪くはないんだけど、
S魂もどうしてもわき出てきますから。

どこに持っていけばいいんだ、
私のS魂は!!

気分はサリエリ。

って、
「モーツァルト!」ではなくて、
「アマデウス」のサリエリですけど。

「グラーツィエ デ アンコーラ!」

と、言うしかない。

ていうか、
サリエリだって、才能はあるわけだから、
才能がない私は、
サリエリでもないんだけど!!

グラーツィエ シニョーレ!

って、
全然、グラーツィエじゃないですよ、シニョーレ。

明日はオケ付通しです。

私のS魂はどこにぶつけたら?

・・・誰も答えてくれないし・・・

|

2008年1月30日 (水)

空気を支えるということ

「ウェディング・シンガー」稽古は、
今日は、
オーケストラの皆様が稽古場にいらして、
オケ合せ、始まりました!

馬鹿の感想だけど、
全然違うぞ。
初めて聞く音だあああっ!
かっこいいぞおおおおっ!

と、当たり前のことにエキサイトする大馬鹿は私です。

で、
クールなマエストロ・塩田さんを、
初めて見たぞ。
なんか知らんが、かっこいいぞ。

もしかしたら、別にクールでもなんでもなくて、
世間一般的に言えば、
普通な状態なのかもしれないが、
なにせ、稽古場でも、
常に、
テンションアゲアゲ&「こんにちは山崎邦正です」状態なので、
それが塩田さんだと私は思ってたので、
塩田さん的に、
相対的にクールなさまは、
かっこよかったでした。

オーケストラの音が入ったので、
音楽まわりの抜き稽古だけど、
出演者の皆さんも、
かなり雰囲気違います。

初風ロージーおばあちゃまは、
今日はナンバーは一曲だけど、
とっても楽しそうです。

「昨日、鎌倉で、
ロージー用の、
ロージーなアクセサリーをいっぱい買っちゃったの。
安かったんだけど、
とってもロージーで、可愛いの♪」

と、仰ってました。
ロージー・ピンクなアクセも可愛いと思うけど、
もっと可愛いのは、初風さんご本人♪

そのほかの皆様も、
本番向けモードのテンションだ!
初めて見る表情とか、
歌とかダンスとか、
いいもん見せてもらいました。

井上ロビー、
歌だのきっかけだの、
一番多くて大忙しだけど、
トップギア、入ってる感あるし。

井上芳雄さんのどこが素敵か、
なんてことは、
今更ことさら私が言うまでもないことです。

井上さんを見続けてきた多くのファンの方々の方が、
私なんかより、よくご存じだろうと思います。

キュートだし、
かっこいいし、
背は高いけど、
新納ジョージじゃなくても、
抱きしめたいと思っちゃう時ばっかだし。
歌ってる時は、
他にやらなきゃならない作業があったとしても、
当然、どーしても見とれて、完全に惚れるし。

が、
舞台でしか、井上さんを観たことがなかった私が、

「井上芳雄という人は、
ただもんじゃねえな・・・・」

と思ったのは、
通しで読み合わせもしてない時の、
最初の立ち稽古の時でした。

台詞は入ってはいても、
まだ、思い出そうとしなくても、
自然にすらすら出てくる状態にはなってなくて、
立ち位置とか、段取りとかも、
決め始めたばっかで、確定してないですっていうか、
今決めようとしていますっていう、
ほんとに、
稽古始めたばっかですって時だったけど、

その時すでに、
稽古場で、

井上さんは、
あきらかに、
日生劇場全体の空気を支えるつもりの、
たとえ舞台の上にいるのが、
井上さんただひとりだとしても、
全部引き受けるつもりの芝居をしてました。

そりゃ、
「モーツァルト!」終わったばっかで、
毎日、帝劇の空間を支えてた人ですけど、

「どうするのか、まだほとんど決まってません」
という始まったばかりの稽古場で、
すでに日生劇場全体の空気全てを支える意識を持っているというのは、
物凄いことです。

本息で芝居しなくて、
流してやってください状態の稽古で、ですよ。
実際、段取り優先で、
芝居は本息じゃなかったけど、

でも、なのに、
すでに、
劇場全体の空気を全部支える意識を、
確実に、
井上さんは持っているのだということが、
私にでさえ、判るんだから、
これはほんと、
とんでもなく物凄いことです。

言うまでもないけど、
デカイ声で台詞を言うとか、
オーバーアクションで芝居をするとか、
テンションあげるとか、
感情を込めるとか、
力いっぱい熱演するとか、
そーゆーことと、
劇場全体の空気を支えるということは、
全然違います。

勿論、本番になったら、
気持ちもテンションも、
歌も台詞もダンスも、
全部投入して、
舞台を支えることになるのは当然だけど、

段取りとか、
芝居とか、
気持ちとかも、
決めになってない稽古始めたばっかりの時に、
すでに劇場全体の空気を、
ひとりででも支えるつもりで稽古する、
というのは、
なんか別の意識と感覚がないと、
絶対にできないことです。

むしろ、
テンションを上げて、
思いっきり感情を込めて、
熱演する本番の舞台、
じゃない稽古の時に、
劇場全体の空気を支える意識を、
すでに、常に持つ方が、
全然、難しいです。、
おそろしいテクニックとセンスです。

血管切れるんじゃないかってテンションで、
バリバリに気持ち作って、
素敵な芝居をしてるんだけど、
すごく残念なことに、
支えてる空気が、
使ってる力に比べると、
かなり小さくて、
伝わらないことが多くて、
ほんと勿体無い!!
という、役者さんもけっこういます。

「稽古始まったばっかの、
今の時点で、
劇場の空気全部を常に支えようとし続けて、
引き受けているっていうのは、
ものすげえな・・・」

と圧倒されました。

素敵だとか、
抱きしめたいとか、
惚れるとか、
心奪われるとか、

そーゆー感情のレベルじゃなく、

「主役なんだし、そう思ってて当然でしょう」とか、

そーゆー理屈のレベルじゃなく、

そこにあったのは、
とてつもなく物凄い、
そして、
滅多に目の当たりにすることができない種類の、
パワーと意識でした。

ああ、もおおおっ!!
絶対伝わらないだろうな。
自分の書くことが、
事実に追いつかないのが、
死ぬほど、もどかしいです。

井上さんは、
武道館だろーが、
東京ドームだろーが、
日産スタジアムだろーが、
ゴビ砂漠だろーが、
(ゴビ砂漠で何やるんだ?)
どこまでも意識を拡大して、
空気を支え切るんだろうなと思いました。

勿論、
本番になったら、
出演者もスタッフも、
全員が、
ひとりでも劇場全部引き受けるつもりで、
やります。

ひとりでも支えるつもりの人が、
何十人もで舞台を作ってます

さらに、芝居は、
勿論、
ひとりずつでやるもんじゃないので、
一緒に芝居をする役者さん同士のアンサンブルや、
スタッフとの連携で、
エネルギーと空気の濃さが、
何乗にでも倍増します。

だから、
本番は、
日生劇場100個分以上の濃い空気が、
1ステに凝縮されることになると思います。

プラス、
お客様が支える空気は、
計算できません。

てことで、
劇場の空気は、
普通の場所では、
ありえない濃密な空気になるんだと思います。

その密度の濃い空気は、
劇場以外には、
そうそうないです。

だから、
劇場に行くのは、やめられないです。

(たま~に、
「あれ? 今誰も支えてないかも・・・」
って、スカッと薄くなっちゃうアクシデントもあることはあるんですけど、
・・・・・まあ、言い訳じゃないけど、
それがライブですから・・・
それも面白いことの一部ですから・・・・・・
って・・・・言い訳か?)

映画もドラマも、
私は大好きですが、
あの密度の濃い空気には、
劇場じゃないと、出会えないです。

その時に、舞台の上で、
台詞だの段取りだのは決まっているとはいえ、
今、そこで気持ちが動いている人々が紡ぎ出す、
めっちゃ密度の濃すぎる空気は、
こたえられないです。

・・・と、
そんなことを考えながら、
稽古見てたんですけどね。

予定通りに順調に稽古が終わったのは、
素晴らしいことなんですが、

帰る時間が、

ものすごく微妙だ・・・・・

今帰りたくない・・・・・

今帰ると、
日本VSボスニア・ヘルツェゴビナが、
後半始まったばっかの時に、
家に着くことになってしまう・・・・

・・・最悪だ。

途中から見てしまったら、
最初から見る気力なくなるし。

仕方ないから、
ひとりで喫茶店入って、
無理矢理違う仕事してました。
仕事は何も進まなかったけどな。

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2008年1月29日 (火)

ラブノート、落ちてろ

歯医者に行って、
待合室で待ってたら、
受付の人に、
根拠のない上から目線で、
理不尽な要求を突きつけているオバサンがいて、
私自身は、
ほんとにまったく、
そのやり取りには全然関係ないんだけど、

「この理不尽オバサンに、
今この場で、
ビルとかをぶち壊す鉄球がすげえ勢いでぶつかって、
潰れながら吹っ飛んで、
そのまま向かいのビルにぶち当たって、
ぺちゃんこになってしまえ!!」

と、またも殺意を覚えてしまった。

今私にデスノートを拾わせてはいけない。
そんなことになったら、
デスノートがかわいそうだ。
デスノートにあやまれ状態だ。

拾わないけど。

私もかなり理不尽に上から目線だと、
自分でも思うが、
その私の上をいく理不尽な上から目線には、
他人事ながらむかっ腹立つぞ。

と、またも殺意をもてあましてたら、
歯の治療後に、
家帰ったら、歯と顔が腫れた。

罰が当たりました。

誰かが、
歯が腫れてしまえノートに、
私の名前を書きました。

殺意ってる場合ではない。

観ると幸せになったり、
プロポーズしたくなったりする、
「ウェディング・シンガー」の稽古しているのに、
殺意っていては駄目だと思います。

前に、
「法王庁の避妊法」って芝居をやった時、

これは、
今は知らない人のが多いと思うけど、
当時、ローマ法王庁が唯一認めた、
自然に逆らわない避妊法である、
「オギノ式」の元になった、
「女性の排卵はいつ起こるのか」について研究した、
荻野久作博士の話で、
タイトルは「避妊法」ですが、
避妊についての話じゃないです。

すごく簡単に言っちゃうと、

「子供ができなくて辛い思いをしている女性は、
子供が授かるように。
そして貧しいのに子沢山で苦労している女性は、
避妊もできるように。
女性や夫婦や子供や、
すべての人が幸せに子供を授かるために、
何かできることがあるに違いない」

と考えた荻野博士の話を、
芝居にしたんですけど、

「法王庁の避妊法」を観たお客様で、

「あー、排卵てそういう風に起こってるんだ!
ってことが判って、
赤ちゃんができました!」

っていう方が、
実際マジで本当にいて、
狂喜乱舞に嬉しかったです。

芝居観てもらって、
幸せになってもらえることが、
ほんとあるんだあ・・・・
と思ったら、
涙出ましたよ。

自分自身には、
比較的恋愛的な幸せがこなくても、
そんなことは別にいいや。
舞台を観てくださったお客様に、
幸せになって頂けることがあるってことのが、
芝居作ってる私には、
何より最高に幸せだ!
と、ほんとに本気で心から思いました。

「ウェディング・シンガー」観てくださって、
本当に結婚したり、
プロポーズしたりして下さるお客様がいたら、
私もほんと、すっげえ嬉しいんだけどなあ。

昨日は、二度目の通しでした。

もう、私は全然仕事ないし、
完全にただの観客になって観てますから、
気楽です。

でもって、気楽な私が観る限りは、
宣伝義務心は抜きで、
ただただ楽しいし、
ほんと気分はハッピーなだけです。

そうか。
稽古休みだから、殺意が出てくるんだよ!!

「ウェディング・シンガー」に登場するのは、
これでもかというくらい、
大馬鹿者で、
そして、
愛があり余ってる人たちばっかです。

大馬鹿者なので、
あり余ってる愛の方向性や、
出し方が、
皆、ちょっと間違っちゃってるんですね。

馬鹿だから仕方ない。

で、その愛があり余ってる、
馬鹿者どもが、
間違えちゃった愛の方向性を、
何とか修正しようと、
馬鹿なりに、
大馬鹿な方法で、
獅子奮迅するありさまが、
舞台の上で起こってくることになります。

馬鹿とありあまる愛。

舞台の上に出てくるのは、それだけ。

だが、

馬鹿と愛は、最強だ!!

私個人は、
馬鹿は充分足りてるので、
あとは、

愛。

愛だけ。

愛とか恋とかだけ。
ひたすら足りないのは。

なんで、
恋な目や愛な目に、
不自由するのかな。
けっこう愛なものも、
自分の中にはなくはないと思うんだけどな。

あ、そうか。
私も、馬鹿も余ってるから、
方向性間違ってるんだ!!

修正修正だ!!
修正すれば、
多分なんとかなるだろう。
何とかなるに違いない。

えーと、
まずは・・・

どうすべきか・・・・

まず、ラブノートを拾え。

だな。

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2008年1月27日 (日)

2日で3回ほど覚えた殺意の行方

「ウェディング・シンガー」は、
土曜日、初通しでした。

通しは、スタッフ・キャストの皆さんの、
血を吐くような戦いの成果で、
って言っても、
「ウェディング・シンガー」は、
ラブなコメディなので、
舞台は、血を吐いてるようには見えない、
すげえ楽しいことになってますが、
でも、とにかく、通しは無事立派に通っているし、
私は、もはやただの観客と化しているので、
すっごく楽しかったでした。

楽しいし、ゴージャスだし、
愉快だし、大騒ぎだし、
ラブラブだし、切ないし、
情けないし、馬鹿みたいだし、
観てる私は、ただ観てるだけで、
盛りだくさんでした。

お得でした。私はね。

そこまではすごくよかったでした。

通しは無事に終わったし、いいとしてですよ。

日本・チリ戦、19時10分キックオフだ!!!
通し終わったら、速攻国立に駆けつけたいぞ。
入れないけど。

が、なんだかんだ微妙に間に合わない時間になったので、
「もういいや、帰って録画で観るし」
と思っていたら、
その帰りの電車の中だ!!!!

何か聞いてしまわないように、
音楽聴きながら、
必死で、本読んでいたのだが、
その合間に、
どっかの誰かが、

「スコアレスドローってのはねえ・・・」

って、言ったのが聞こえてしまった。

軽く、
だが、確実に殺意を覚えたぞ。

そりゃ、
何がスコアレスドローだかは、
それだけじゃ、判りませんけどね。

初場所かもしれないし。

って、初場所にスコアレスドローはないか。

もうやったのか知らないけど、
ハンドボール五輪予選かもしれないし。

まだ、判らない!!!

と、自分に言い聞かせて、
ほんともう、
何も聞かず何も見ないぞの、
超集中状態に入ってみたが、

その隙間をぬって、

「高原、スタメンてどうかな」

という声が聞こえてしまった。

・・・・・・・・・・・

高原選手、スタメンか・・・・

さらに殺意が増したぞ。

4・4・2なら、
高原選手が問題なければ、
無難に出るだろうなとは思ってたが、
だとしたら、
もうひとりは誰だろう。
全然予想ついてなかった。

素人だから、
戦術とか、全然判らないですしね。

が、いくら岡ちゃんチルドレンとはいえ、
播戸を出してくることはないんじゃっていうか、
高原・播戸じゃ、
なんか攻撃オプション少なそうな気がするし。
って、素人だけどそんな感じするし。
高原、出すとしたら、大久保っていうのも、
なんか、意味がよく判らないし。

前田選手ってありなの?ありなの?

1トップってあり?
1トップだとした場合、
羽生選手とかから?
私の愛する中村選手から?
橋本選手、山瀬選手からってあり?
ないか?
あ、山岸選手とかはあり?

やっぱ、2トップ?
誰?

と、
考えないつもりでいたのが、
超頭回して、
日本チリ戦について考えている私。

馬鹿です。

と思ってたら、

「で、巻だし」

って聞こえちゃったし・・・・

2トップか。
巻選手か。
そうか、忘れてた、巻選手。

・・・・・・・・・

うちに帰って何を観たらいいのだ。
新しい代表ジャージか?

殺す。
こいつら殺す。
試合直後に電車の中で、
結果どころか、スタメンについて話すな!!!

で、結果、録画は観ませんでした。

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦すぐだしね。
そっちのが面白そうだしね。
面白いと必死で言い聞かせる。

で、今日は、
稽古終わって、
何の試合もないし、
無防備で乗ってたら、

すごいテンションで話している女性がいた。

「私ねえ、みのさんのテレビに出たことあるんだよ!!」

それがどうした。
客席に座ってるお嬢さんたちか。

「お母さんがね、申し込んだんだけど、
土壇場でお母さん、怖気づいちゃって、
私が、友達と行ったのね」

あーそーですか。
別に感想はないけど。

「そしたら、
『こんな若い人が来てくれるなんて!』
って感激されちゃって、
一番前の列に座らせられちゃったの!!」

「じゃ、本物のお嬢さんだね」

っていう、相槌が聞こえたので、
みのさんのテレビに出演された、
本物のお嬢さんの顔を思わず見たら、
確実に、私より、年上だ。

・・・・・私も本物のお嬢さんですね・・・・

テンションの高い本物のお嬢さんは、
テンション高く話しを続ける。

「みのがさ」

もう、「みの」呼ばわりかよ。
本物のお嬢さん。

「みのがさ、スタジオ入った時、
二日酔いで、
すごく機嫌悪かったんだけど、
私たちがいるの見たら、
いきなり機嫌良くなっちゃって、
『今日は美人がいるからやる気でるなあ』
とか言ったんだよ。マジだよ」

ああ、マジですかそうですか。

「で、
みのと一緒に、
写メ撮ったら、
肩に手回してくるんだよ!?
みのって、
マジで、
・・・・エロおやじだよ」

知らねえよ!!!!!

てか、
どーでもいいよ!!!!

てか、
私は「みのさん」には、
何の思いいれもないが、
あきらかな営業トークでもてなしてもらって、
写メ撮ってもらって、
大はしゃぎの、
私よりあきらかに年上の、
世間的には、
どっからどうみてもなオバサンが、
芸能特ダネスクープかのように
声をひそめたつもりの、
テンション高い大声で、

「みのってマジでエロおやじ」

は、どうか。

重ねて言うが、
「みのさん」には何の感想もないが、
そのオバサンのスクープには、
理由なき殺意を覚えた。

うっとーしーんだよ、オバサンがよ!!!!

私も正真正銘のオバサンだけどな。
オバサンだからこそ、
同じオバサンとして、
恥ずかしいから消えてくれと思ったぞ。

もう、
「みのに肩に手を回されて、はしゃいでるオバサン」
の話は、
これ以上、耳に入れないようにしてたら、
違う台詞が聞こえてきた。

「タケがさ、リエのこと好きじゃん? 絶対」

・・・・知らねえよ・・・・

他人の話を聞いてる私もどうかだけど。

「でもさ、リエはさ、俺のこと好きじゃん? 絶対」

だから、知らねえよ!!!!

「呑み会でもさ、
リエ、絶対、いつのまにか隣にいるんだよ。
わざとらしく、ハイペースで呑むんだよ。
かなり演技入ってて、酔っ払って、
一応、俺、『もうやめろよ』とか言うと、
『関係ないでしょ』とか言いながら、
ぜってえ、俺によっかかってくるんだよ。
ベタベタするんだよ。
マジうぜえんだよ。
俺に誘えって感じなんだよ。
誘わねえよ!って感じじゃん?」

どんな感じか知ったこっちゃねえが、
てめえは、どんな面だよ!!

と思って思わず顔見たら、
案外イケメンだった。
リエの気持ちも判らないでもない。

「タケはリエのこと、
めちゃめちゃ好きじゃん?
けど、リエの方は、絶対タケはないんだけど、
タケがリエに、なんか、つきあってくれとか、
まさかだけど、言ったりして、
その時、俺の名前出されたりとか、
もしあったら、
俺、すげえ、ウザイっていうか、
迷惑なんですけど」

知らねえよっ!!!!!!!!

いや、
そいつは、
私に向かって話してるわけじゃないけど。

「俺、リエには、
おまえはないって光線出してるからさ、
リエもさっさと空気読んで、
タケで手を打って、
つきあってくれたら、
俺、ウザくないんだけど。
リエも、タケでいいじゃん?」

ほんっとに、

知ったこっちゃねえっ!!!!

「タケのが、
リエもぜってえ幸せだよ」

他人の幸せを勝手に決めるんじゃねえ!!!!

リエに想われている、
悩めるちょとイケメンのそいつにこそ、
十五寸くらいの釘を、
その場で延髄に突き刺してやろうかと思った。

私こそが、まったく関係ないんだけどさ。

昨日のサッカー話の怒りを引きずっていたためか、
なぜか周囲に異様に感じ悪い奴ばかりなせいか、
二日で三回も殺意連発してしまった。

いや、昨日のサッカー情報殺意だけは、
正当だと思うが。

てめえら、この場で、
延髄に、
一尺の釘っていうか杭を打ち込んでやる!!!

とか、他人の話を聞いて、
いっさいがっさい関係ないのに、
殺意を覚えている私が、
最もどうなのか。

言い訳すると、
電車とか喫茶店とかで、
関係ない人の関係ない話聞いてると、
その時は、無駄でも、
あとで仕事に使えたりすること多いから、
癖なんですけどね。
職業的癖です。
趣味じゃないです、あくまでも。

こんなに殺意を覚えていては、
心がすさんでしまう・・・
と思った時、
座席に座っているカップルが目に入った。

二人とも熟睡だ。

無防備なくらい熟睡だ。

男も女も完全に口も足も開ききってる。

女性は、パンツなので、セーフですが。
それにしても無防備だ。

そして、熟睡の二人は、
二人して、
しっかりと、ディズニーランドの大きな袋を抱え込んでいる。

完全無防備熟睡状態でも、
ディズニーの袋だけは、
死んでも放すまいというように、
しっかりと抱えている。

そうか。
ディズニー・デートだったのか。
日曜だったから、混んでたのか。
でもって、疲れたのか。
でも、おみやげの袋は、
無防備熟睡でも、
死んでも放さないのか・・・・・

イケメンでもないし、
それほど美人じゃない、
どっちかってば、ダサいカップルだが、
でもって、
ディズニーの袋抱え込んで、
二人して口開けて足広げて、
熟睡はどうかだが、
ほほえましい・・・

心洗われる・・・・・

その二人の大口と大また開きと、
抱え込んでるディズニーの袋を見たら、
殺意はいきなり消えた。

幸せになってくれ。
10回でも100回でも、
二人でディズニーランドに行ってくれ。
で、帰りには無防備に大口開けて、
熟睡してくれ。

オバサンは、
ちょっと涙出そうになった。

やっぱ、殺意より愛だよな。

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2008年1月24日 (木)

胃が手動起動

雪が降った昨日が、
稽古休みで本当にありがたかった。

別に私が稽古に行かなくても、
何の支障もないけど、
やっぱ稽古どーなってるか、
観たいから行ってるのだが、
雪が降ったら、さすがに嫌です。

稽古休みで、
歯医者にだけはどうしても行かなくてはならなかったが、
近所の歯医者に行くだけで、
物凄い決心が必要でした。

みぞれの中、
せっかく外に出たので、
ついでだから、内科にも行った。

物凄い元気なんだけど、
なんか知らんが、
さっぱり胃が動かない。

飯食わなくても大丈夫。
空腹にならない。
気づいたら、
三日くらい飯食ってなかったりする。
マジで。

どーゆー訳か、
稽古してると、
あまりモノを食べない。

去年の10月の「ツーアウト」の稽古の時も、
お腹がすいたとか、
何か食べたいという状況に、
まったくならなくて、
煙草とコーヒーだけで生きていたら、

「初日があけるまでは、
少なくとも死ぬな」

と、
演出助手の山田みきてぃから、
厳命が下ったので、
稽古前にデパ地下的な場所を、
一時間くらいうろうろしたりしたが、
何も食べたい気持ちにならずに、
結局、
食べられるような気がしたのは、
コンビニの、
マンゴーヨーグルトだけだったので、
毎日とマンゴーヨーグルトを、
食って生きていた。

ブルーベリーとかりんごとかアロエとかは、
食いたくなかった。
マンゴーヨーグルトのみ。
マンゴーヨーグルト売り切れの日は、
何も食わなかったでした。

「ウェディング・シンガー」の稽古場では、
何の仕事もしてなくて、
観てるだけだが、
それでもなんか知らんが、
ほぼ何も食べない。

でも、元気だし、
体力も落ちないので、
全然気にしてなかった。

「体重5キロ落ちたし。
やった~!
・・・とか思ってると、
急に食えるようになった時に、
ものすげえリバウンドするんだよな~
5キロ減っても同じだよな。
あ、でも、
断食ダイエットになるか?」
とか、
呑気にかまえていたのだが、

稽古休みだし、
多少はなんか食えるだろう、
と思って、
ヘルシーな野菜スープを作って、

作ってとか言っても、
野菜を刻んで、
水とコンソメスープの素をぶちこんで、
チンしただけのものだが。

でも、一応ヘルシーな野菜スープに間違いない。

それ食ってたら、
食べ終わらないうちに、
ってか、食べてる間に、
もどしてました・・・

一度口に入れたものを出すのは、
勿体無いし、
ていうか、
苦しいし。

「さすがにこれはちょっとヤバイんじゃ?」
と思って、
ついでだから、内科に行きました。

入らないのはまあいいとして、
出すのは、ヤバイし、やだし 勿体無いし。

先生が、
エコーで診て下さったが、
「あら?
マジで、
全く胃が蠕動してませんね。
フリーズしてます」
って言われちゃった。

パソコンのみならず、
DVDのみならず、
iPodのみならず、
携帯電話のみならず、
胃までもフリーズかよ。
てか、人生丸ごとフリーズじゃんよ。

「ちなみに腸は動いてるみたいです。
不思議だなあ・・・
なんで、胃だけ動かないんだろう。
理由は判りません」
とさじ投げられた。

腸以外人生丸ごとフリーズ。

「どうしたらいいですか?」
と食い下がったら、

「えーと、
胃の辺りを自分でマッサージしてみてください」

と言われた。

手動で胃を動かせかよ。

何だ、胃を手で動かして生きる人間て。

でも、根が真面目なので、
手で胃を地道にマッサージしてみました。
が、いくらやってても、
何も食う気にならねえ。

私が食う分、
ギャル曽根とかが大食いしてんのか?

まあ、今貧乏だし、
食費かからないのはいいか。

とか、くだらねえこと考えながら、
三時間くらい、
手動式で胃を再起動させようと、
してたら、

いきなり、
スティーブン・キングの
「痩せゆく男」を思い出した。

読んだ時は全然怖くなかったけど、
今はちょと怖い。

あれは、
呪われて、
食っても食っても痩せてく話だったけど、
最後はカリウムだか何だかが足りなくなって、
心臓が止まりそうになるかなんかで、
カリウム補給のために、
オレンジジュース飲んでた気がする。

誰か呪ってるのか?
何か悪いことしましたか?
心当たりはないけど、
とりあえず、
ごめんなさい。

夜中だったので、
いきなり物凄く怖い気持ちになって、
またもみぞれになってたけど、
コンビニまで走って、
オレンジジュースだけ買ってきて飲みましたよ。

ポンジュースの、
季節限定の旬とかいってる、
けっこう高いやつ。

あ、
ポンジュースって、
オレンジジュースじゃなくて、
みかんジュースじゃん。

・・・どうなんだ・・・・?

まあ、心臓止まらなかったし、
いいか。
てか、
まだ、心臓止まるまでは痩せてないけどな。

まずは、落ち着け、自分。

相変わらず芝居とは、
何の関係もないことが長くなりましたが、
そんなわけで、
私の胃は手動でも始動しないみたいです。

「ウェディング・シンガー」稽古は、
ラストまで当たったので、
今日は一幕に戻って、
一幕全部稽古だあああああ~っ!!!

とは胃っても、
じゃなくて、
言っても、
私は別に何もしないから、
胃が手動でも呪われてても平気。

だけど、稽古場は大変だぁ・・・

とにかく一場ずつやるでしょ。

演出の山田和也先生が、
芝居を中心に全体の駄目出しするでしょ。

上島先生が、ダンスの駄目出しするでしょ。

塩田さんとかちあきさんとか、
音楽班の皆さんが、
歌とかの駄目出しするでしょ。

で、出演者の皆さんは、
メモとか取ってる暇とかないから、
言われたことを次々に、
確認したり、自主稽古したりしてるでしょ。

でもって、
あっという間に、
もう一回同じ場を頭っからやるか、
次の場に行くかでしょ。

もうね、
大袈裟じゃなく、
ここは戦場です。

去年、
じゃなくて、
あけたから、
一昨年か、

山田和也先生が、
二ヶ月続けて、
帝劇で、
ミュージカルあけてて、
「正気の沙汰じゃねーよ、山田!」
とか書いてた覚えがあるが、
正気の沙汰じゃねーどころか、
どーゆー沙汰だったのか、
今の私には、想像もできねーよ!

ただ、判るのは、
山田和也先生、
駄目出し素早いです。

そりゃ、
「そこはもうちょっと、上手に行って下さい」
とか、
そーゆーことなら、
素早く出せる話だが、

「この場は、こーゆー空気感を出して下さい」

とか、

「この場は、
最終的に、こーゆーポイントに、
この場のクライマックスを持ってきて下さい」

とか、

「この場は、
この感情を伝えることに、
フォーカスを絞って下さい」

とか、

そーゆーことを的確に伝えるのは、
かなり時間が掛かる。

が、時間を掛けている時間がないので、
山田和也先生は、
それを、物凄く素早く全体に向かって出してる。

「なるほど、
そーゆー文法で、
そーゆー論法で、
そこに持って行きますか」

・・・とか、思ったりしてた。
戦場の中で、
山田先生の駄目出しの素早さを、
つい分析してるのは、
私が暇だからだけどさ。

けど、
私が同じことを伝えろと言われたら、
「三日下さい」
と言って、
その場で逃げて帰ります。

誰も私に、
伝えろとは言わないから、
逃げて帰らないけど。

ほんと、
演出家じゃなくてよかった。

山田和也先生、
戦場で走りながら考える、
いびちゃ方式です。

初日までは、
脳が梗塞とかしないで頂きたい。
岡ちゃん、いないしね。

でもって、
そんな戦場で、
稽古観ながら、
まったく稽古とは関係ない、
胃を手動で始動させるという、
孤独な戦いを続けてた私ですが、

帰りに、
コンビニに寄ったけど、

「やっぱ、何も食べたくねーよ」

と、うろうろしてたんですが、

見つけました!

「これなら食べられる気がする!!」

を!!!!!

それは、

フルーツが乗った、
杏仁豆腐でした。

やった~っ!!

食えたし。

というわけで、
胃を手動で起動させながら、
明日からは、
フルーツ杏仁豆腐を食って生きていきます。

・・・コンビニにあればだけど。

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2008年1月20日 (日)

心揺さぶられるぞ、色々とな

大体、帰宅する頃は、
ニュースとかが終わっている時間になってるので、
世間の情勢が、さっぱり判らなくなっている。

稽古場についた途端に、

「家長が大分へ! なぜだ!?」

というメールが来た。

確かになぜだ?

家長選手が、
なんか試合にあんまり出てないぞ状況は、
判ってたから、
それならいっそ他に行きたいって気持ちは判るが、
なぜ大分だ。

ていうか、
他の選手の移籍状況が全然判ってないので、
全体の動きが見えないから、
何か理由があるかもしれないけど判らないんだろう、
どんな全体状況になっているんだ・・・と、
稽古、そっちのけで、
物凄く真剣に考えていたら、

そうだ!
梅崎選手が浦和に完全移籍じゃないか!

てことは、
トップ下が空いている!

ガンバの
左サイドじゃ、安田選手とかぶるし、
MFは、私の愛する明神選手も頑張っているし、
去年からお気に入りな二川選手もいるし、
あとまあ、遠藤選手はいるし・・・

やっぱ、
大分で梅崎選手の代わりに、
トップ下左狙いか!?

ていうことか?
どうですか?
違いますか?

って、誰も答えてくれない。

「ウェディング・シンガー」の稽古場だしね。
誰も答えてくれる訳がない。

移籍情報には全然ついていけてないが、
それでも、
今シーズン最もショックな移籍は、
横浜・菅野選手・・・・・・

J2降格なのに、
新人王獲った菅野選手が・・・
でもって、
実際、スタジアム行っても、
キャプテンマークつけて、
あの若さで、あきらかに頼もしいし、
去年はどうだかだけど、
その前は、2ヶ月くらいは無失点続けた、
菅野選手が・・・

横浜FC、
内田選手も移籍なはずだし、
どうしますか、都並さん!!

個人的には、
尊敬する先輩、都並さんを、
心から応援しているんですけどね、私は。

それにしても、
指導者的には、
運が悪いのか、
何かが悪いのか・・・

都並さんの動向には、
ほんと心痛むけど、
でも、横浜FC的には、
絶対に、高木監督のが良かったと思いますけど、私は。

って、
全然、
「ウェディング・シンガー」の稽古とは、
関係ないことで、
頭いっぱいですよ。

って、
それでも稽古には、
何の支障もないんだけどさ。

今日は、
またもまたも、
超かっこいいラップ指導のロータス先生もいらしていて、
初風ロージー&新納ジョージの、
ラップ・ナンバー指導の上に、
さらに、
パフォーマンス&ダンス指導もなさっている!!

しかもですよ。
スリッパで踊ってるし。

「スリッパで踊ってるよ!!」
と、私が驚いてたら、
わざわざ、私のとこまで、
横田プロデューサーがやってきたので、
何のご用かと思ったら、
小声で、

「イケメンたちが、
並んで踊ってて、
すごいかっこいいですよね」

と、囁いて去っていった。

でも、まさにそうです。

ロータス先生と、
新納さんが、
並んで踊ってるのは、
めちゃめちゃかっこいい見ごたえだ!!

でもって、
ロータス先生は、
すげえガタイがいいイケメンで、
新納さんは、
めちゃ顔ちっちゃいし、
細身だから、
なんかもうね、
並んで踊ってるのに、
パースかかってるっていうか、
違う星の違う種類のイケメンが、
並んで踊ってます。

そして、
初風さんは、
もう一日中、
休憩してていいはずの時でさえ、
ずーっと、踊ってるし。

初風ロージー&新納ジョージコンビの、
ラップナンバーは、
ほんともう、何度見ても、
めちゃめちゃ可愛い♪
可愛い過ぎ♪♪
今日でさらに可愛さアップだし♪♪♪
描写できない。

書いてること、
半分以上、サッカーじゃん・・・
どうだろう、私。

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